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2016-06-15 09:55:05.0

料理人にはライバルの存在が必要不可欠!? シェフ同士の繋がりを生む方法とは?

料理人の成長にはライバルの存在が欠かせません。互いに意識し合いながら切磋琢磨し、ときには助け合う。そんな仲間が一人いるだけで、毎日の仕事にも張りが出そうです。

自分を高めてくれるライバルを持つにはどうすればいいか? 今回は料理人同士の繋がりを持つにはどのような方法があるのかを考えていきます。

料理人同士の人間的なつながりが成長を生む3つの理由

ライバルがいることで互いが成長できることは、スポーツやビジネス、学問の場でも、過去にさまざまな実例があります。良きライバルを見つけるためにも、料理人の横のつながりを広めることが大切です。ライバルがいることで得られるメリットは以下の3つが考えられます。

1、ライバルに勝りたいという気持ちから、互いに切磋琢磨することで向上心を育み、仕事へのモチベーションを高め、現状よりも進歩できます。

2、ライバルにあって自分に足りない能力がわかり、自分一人だけの修行ではわからない努力目標が見えてきます。

3、互いの存在が大きくなればなるほど、さらに高みを目指していくことが可能です。一人では自己満足してしまうレベルでも、ライバルがいればさらに高い段階を目指す努力ができます。

1人だけでの修業には限界がある

なお、横のつながりを持たなくても、包丁さばきや調理テクニックは自分一人の練習で上達させることが可能です。また、料理を食べ歩き、料理に関する本をたくさん読み、食材の研究をすることで、料理の味を成長させることもできます。

しかし、料理の味の「うまい」「まずい」を判断するには、きちんとした舌を持った人の意見を多く聞くことが大切です。また、料理人として成長するには、人間的な成長も必要です。自分にはない料理に対する考え方、料理との向き合い方、スタッフとの付き合い方・指導方法などの人間的な側面を成長させるには、より多くの料理人とつながりを持ち、自分にはない、より優れた見方・考え方を学ぶことが必要です。

料理人と横のつながりを持つには?

どうすれば他の料理人と交流を持てるか、いくつか例を紹介します。

■料理雑誌主宰のシェフ交流会への参加

料理雑誌が主宰している「シェフ交流会」に参加するのも手です。例えば『料理王国』では、トップシェフによる料理のデモンストレーションやその試食会を行い、料理人やレストランの関係者が集まって交流できる場を提供しています。これらに積極的に参加することでいろいろなジャンルの料理人と親しくなれます。

■地域の食文化を守る交流会への参加

ある地域では、その地域の食文化を守ろうとする思いを持った人たちが、幅広い分野の交流を行うために立ち上げた交流会があります。気軽に参加できるものが多いので、自分の居住地に同じような趣旨の交流会がないかを探すと良いでしょう。

■コンテストへの参加

いろいろな料理コンテストが開催されています。例えば、「RED U-35」は35歳未満の料理人を対象に2013年からスタート。一流料理人を目指す若手たちが集うとあって、ここで生まれた交流は大変な刺激になるそう。また、「日本料理コンペティション」は、日本料理の専門知識・技術を高め、職業人としての資質の向上、そして日本料理の新しい価値創造への貢献を目的に毎年開催されています。これらのコンテストは全国規模ですが、特定地域内でのコンテストも行われているので、探して参加することで他の料理人との付き合いを深められます。

■その他

コラボディナーを開催するのも、料理人同士の繋がりを持つ大きなきっかけとなります。また食材や調理法に関しての勉強会を実施するなど、料理人が集まりやすい場を設けるのもおすすめです。

料理人のライバル関係といえば、たとえば『日本料理 龍吟』の山本征治氏、そして『銀座 小十』の奥田透氏の関係が有名です。ともに名店『青柳』で学んだ仲で、山本氏は革新的な日本料理を、奥田氏は王道の日本料理を得意とします。二人は友情を育みつつも「ライバルに負けまい」という心意気で料理道を邁進。結果、現在は二人ともミシュランで星を獲得し、日本料理を代表する料理人として確固たる地位を築いています。ライバルの存在が自己を高めてくれた、その最たる例といえるのではないでしょうか。

さて今回は料理人が横の繋がりを持つにはどのような方法があるか、いくつかご紹介しました。求人@飲食店.COMでは、料理人としてステップアップできるお仕事を幅広く紹介しています。 料理長候補調理スタッフ調理補助・調理見習いの求人一覧よりご覧ください。