レジ締めの目的をおさらい。効率よく短時間で作業するコツは?
画像素材:PIXTA
レジ締めとは?
レジ締めの目的は、1日の利益を把握し、釣銭の間違いがなかったかを確かめること。ミスがあればその都度原因を明らかにする必要があるため、基本的には毎日行います。
レジ締めを行うメリット
レジ締めの手順
1.営業時間前にレジ内にあった現金を確認
営業時間前にレジ内の現金を確認し、前日の営業が終了した時点での金額を把握します。2.レシートをもとに1日の売上を計算
その日の営業が終了したら、1日分のレシートをもとに売上金額を計算します。3.レジ内にある現金をチェックし売上を計算
レジ内に現金がいくら入っているかを数えます。クレジットカードやQRコードなどキャッシュレス決済の売上も加え、レジ内の1日の売上金額を集計しましょう。4.増えた現金を計算
レジ内に入っている現金の金額から、営業時間前にレジ内にあった金額を引くことで、1日に増えた現金を計算します。5.1日のレジ内の売上金とレシートの売上データを照合
レジ内の金額とレシートをもとに計算した金額が合わない場合は、計算をやり直します。繰り返し計算しても合わない場合は、お客様から受け取る金額や釣銭を間違えた可能性があります。問題の原因を解明し、次からはミスをしないよう対策を練りましょう。6.決められた金額の現金のみをレジ内に入れておく
レジ内で特定の硬貨・お札だけ減っている場合は、翌日の釣銭に備えて補充します。また、一般的に「レジ内に入れる現金はいくら」と店舗ごとに決まっているため、上限額を超えた現金は防犯のためにも金庫に移します。金庫内の現金が決められた額を超えたら、銀行に預け入れましょう。
画像素材:PIXTA
作業を簡単・効率的・正確に進めるコツ
■硬貨を種類ごとに分け、一定の数でまとめる
硬貨を種類別に分けるときは、見間違えやすい100円と500円を離して並べるなど、釣銭のミスが起きない配置にすることが大切です。硬貨の種類ごとに仕切りにシールを貼ったり、仕切り内の色をそれぞれ変えたりと、パッと見て判別できるよう工夫しましょう。釣銭の渡し違いを防ぐことで、レジ締め時の再計算がなくなり、作業がスピーディーになります。また、硬貨を種類ごとに50枚ずつ収められるケースを用意しておくと便利です。ケースにお金がきっちり入れば50枚なので、数える手間や時間を省くことができます。
■お札は10枚ごとの束にする
営業時間中に手が空いたときは、レジ内のお札を種類別に10枚ずつまとめておきましょう。10枚ごとの束がいくつあるかを数えるだけで金額を計算できるので、レジ締め作業を手早く終わらせることができます。■データを表に記録する
レジ締めのデータを記録する表を用意しておくと、作業効率が高まります。表には、下記の数値を記録できるようにしましょう。・お金の種類別の枚数と合計金額
・キャッシュレス決済による金額
・現金の合計金額とキャッシュレス決済の金額を合わせた数値(1日の売上金額)
複数のレジがあるお店では、店舗全体の売上を記録する欄も設けましょう。
■POSレジの導入
現金・キャッシュレス決済による1日の売上金額を自動で計算する、POSレジの使用もおすすめです。スタッフがやるのは、レジ内の現金を数えて金額を算出し、POSレジが計算した売上金額と合っているかをチェックすることだけ。作業の時短につながります。POSレジを利用すれば、オーダーの集計やデータの計上、在庫管理も可能になります。データはクラウドに保存されるため、店舗以外の場所でもさまざまな端末からデータを確認可能になります。
また、POSレジには操作の記録が残るため、万が一スタッフの不正があってもすぐにわかるので安心です。
■マニュアルを用意しておく
新人がレジ締め作業を完璧に覚えるまで何度も指導するとなると、ベテランスタッフの負担が大きくなります。手順や注意点などを記したマニュアルを用意し、教える時間を削減するとともに、ミスの発生を予防しましょう。マニュアルがあれば、全スタッフが共通認識のもと、同じ手順で作業できるようになります。レジ締めは難しい作業ではありませんが、ミスがあると大きな負担になります。作業を効率化し短時間で終わらせるために、ぜひ今回ご紹介したコツをお役立てください。
飲食店のレジ締め よくある質問
飲食店の「レジ締め」とは、何のために行う作業ですか?
主に2つの目的があります。1つは、その日の売上とレジ内の現金が一致しているかを確認し、お釣りの渡し間違いなどのミスがなかったかを確かめるためです。もう1つは、日々の売上や売れ筋商品を把握し、店舗運営の改善に役立てるためです。
レジ締めの基本的な手順を教えてください。
①営業前の現金残高を確認 ②1日のレシートを元に売上を計算 ③営業終了後の現金残高を数え、キャッシュレス売上と合算 ④レジ内の現金とレシートの売上データを照合 ⑤翌日の釣銭を準備し、余分な現金を金庫に移す、という流れが一般的です。
レジ締めで計算が合わない場合、どうすればいいですか?
まずは慌てずに、現金の数え直しや伝票の再計算を行います。それでも合わない場合は、お客様へのお釣りの渡し間違いや、オーダーの打ち間違いなどの可能性があります。原因を特定し、再発防止策を考えることが重要です。
レジ締め作業を速く、正確に行うためのコツはありますか?
営業中の手が空いた時間に、お札を10枚ずつの束にまとめたり、硬貨を種類ごとに分けてケースに入れたりしておくと、閉店後の作業時間を大幅に短縮できます。また、誰が作業しても同じ手順で行えるよう、マニュアルを用意しておくことも有効です。
POSレジを導入すると、レジ締めはどう変わりますか?
POSレジは売上データを自動で集計してくれるため、作業が大幅に簡略化されます。スタッフが行うのは、主にレジ内の現金を数え、POSレジが算出した売上データと一致するかをチェックするだけになり、人的な計算ミスが減り、時間も短縮できます。
アルバイトの求人一覧
正社員の求人一覧
