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2022/1/26
飲食店予約の無断キャンセルをゼロに!有効な対策やサービスについて知っておこう
目次
近年相次いでいる、飲食店予約の無断キャンセル。その損失の大きさに悩む飲食店を救うべく、2021年11月には株式会社ぐるなびが「無断キャンセル保険」の提供を開始しました。予約サイト『ぐるなび』のベーシックプランに加入しキャンセル規定を設定している飲食店を対象に、『ぐるなび』を通した予約において無断キャンセルが生じた際の損失を一部補填するサービスです。そもそも、無断キャンセルはなぜ発生するのでしょうか。理由を解説するとともに、具体的な予防策や役立つサービスをご紹介します。
画像素材:PIXTA
無断キャンセルはなぜ発生する?
2018年11月に経済産業省が発表した「No show(飲食店における無断キャンセル)対策レポート」によって、年間の損害額が2,000億円にものぼることがわかった無断キャンセル。かつては問題視されるほどの発生頻度ではありませんでしたが、インターネットの普及に伴い徐々に増えていきました。近年はSNSの普及に伴ってオフ会やビジネス交流会などで店舗を予約する機会が増えたこともあり、発生件数の増加はさらに加速しています。
お客様が無断キャンセルする理由で特に多いのが「人気店なのでとりあえず予約した」「お店を確保しておきたいのでとりあえず予約した」「予約したことを忘れていた」など。「人気店だから・埋まる前に確保しておきたいから」という理由で複数の店舗を予約しておいた場合に想定されるのが、幹事が参加メンバーの好みを予約後に聞き、利用する店舗が決定したら他の店舗にキャンセルの連絡を入れる、というパターンです。その際、キャンセルの連絡を入れることや、予約したこと自体を忘れていたりすると、無断キャンセルへと発展します。
また、無断キャンセルが生じるケースで特に多いのが、グルメサイトからの予約です。ネットで手軽に予約できるぶん、予約したことが記憶に残りにくいうえ、事前決済をしていないことで危機感を感じず忘れてしまうことが多いとみられています。
お客様が無断キャンセルする理由で特に多いのが「人気店なのでとりあえず予約した」「お店を確保しておきたいのでとりあえず予約した」「予約したことを忘れていた」など。「人気店だから・埋まる前に確保しておきたいから」という理由で複数の店舗を予約しておいた場合に想定されるのが、幹事が参加メンバーの好みを予約後に聞き、利用する店舗が決定したら他の店舗にキャンセルの連絡を入れる、というパターンです。その際、キャンセルの連絡を入れることや、予約したこと自体を忘れていたりすると、無断キャンセルへと発展します。
また、無断キャンセルが生じるケースで特に多いのが、グルメサイトからの予約です。ネットで手軽に予約できるぶん、予約したことが記憶に残りにくいうえ、事前決済をしていないことで危機感を感じず忘れてしまうことが多いとみられています。
飲食店が覚えておきたい無断キャンセル対策
お客様が無断キャンセルをすると、料理や場所を準備したにもかかわらず売上がなくなるため、飲食店にとっては大きな損失となります。そんな無断キャンセルをなくすため、飲食店はどのような対策を立てればよいのでしょうか。具体的な方法や有効なサービスをご紹介します。
もし電話予約の後に無断キャンセルがあっても、後から音声を確認できるため、お客様の責任を問うことが可能に。万が一トラブルや裁判などになった際も、録音を証拠として役立てることができます。
予約の受付時にお客様のクレジットカード情報を預かるため、キャンセルされにくいうえ、万が一無断キャンセルされても確実にキャンセル料を得ることができます。
無断キャンセルを防ぐには、まず、電話やSMS、メールでの事前確認をすることが大切です。また、予約の段階で前金の支払いや事前決済を求めるオンラインサービスを導入すれば、万が一無断キャンセルが発生してもお客様から料金を受け取ることが可能に。無断キャンセル料を回収したり、損失を補償してくれたりするサービスもあるため、自店に合いそうな対策をぜひ探してみてくださいね。
■SUBLINE
スマートフォンにアプリをインストールするだけで「050」から始まる番号が付与され、1台のスマートフォンで2つの番号を使えるサービス。録音機能付きなので、「050」の番号を予約専用ダイヤルとし、予約電話の内容を録音するのに使えます。もし電話予約の後に無断キャンセルがあっても、後から音声を確認できるため、お客様の責任を問うことが可能に。万が一トラブルや裁判などになった際も、録音を証拠として役立てることができます。
■電話・SMS・メールでの予約確認
お客様が「キャンセルするのを忘れた」「予約したこと自体を忘れていた」とならないよう、事前に予約確認の連絡をするのも有効です。急な電話には出られないという人も多いため、SMSやメールでのメッセージ自動送信も併用してはいかがでしょうか。キャンセル料金が発生する期限の前日や予約日の前日、当日の朝などにメッセージが届くよう設定しておけば、お客様の“うっかり”を防ぎやすくなります。
画像素材:PIXTA
■オンライン決済サービスを通して前金を支払ってもらう
PayPalなどのオンライン決済サービスを使い、予約確定に際してお客様に前金を支払ってもらう仕組みも有効です。一般的には、キャンセルされても返金に応じる必要はなく、キャンセル料がかかる場合は請求できるため、確実に売上を確保できます。■キャンセルプロテクション
レストラン検索・予約サイト『TableCheck』では、ネット・電話どちらからの予約でも無断キャンセル0を実現する「キャンセルプロテクション」を導入しています。ネット予約掲載プランごとに、予約時に決済する「事前決済型」、予約時にカード情報の入力を求めて仮押さえする「与信型」、決済による割引特典やプレゼントディナーなどを付与する「任意利用型」の3パターンからキャンセル対策を設定できる仕組みです。予約の受付時にお客様のクレジットカード情報を預かるため、キャンセルされにくいうえ、万が一無断キャンセルされても確実にキャンセル料を得ることができます。
■ノーキャンドットコム「飲食版」
飲食店の無断キャンセル料の回収を弁護士が代行してくれるサービス。飲食店は事前に無料会員登録し、無断キャンセルが発生したら回収依頼をします。着手金は無料で、回収金額に応じて成果報酬を支払います。■「No Show(無断キャンセル)保証サービス」
無断キャンセルされた飲食店の被害を補償してくれるサービスです。『食べログ』や『favy』など、大手グルメサイトも導入しています。無断キャンセルを防ぐには、まず、電話やSMS、メールでの事前確認をすることが大切です。また、予約の段階で前金の支払いや事前決済を求めるオンラインサービスを導入すれば、万が一無断キャンセルが発生してもお客様から料金を受け取ることが可能に。無断キャンセル料を回収したり、損失を補償してくれたりするサービスもあるため、自店に合いそうな対策をぜひ探してみてくださいね。
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この記事の著者
小川郁恵
ライター
スポーツ用品業界紙の記者を経て、フリーのライターに。飲食業界に特化した求人誌や、飲食店の紹介、結婚式場の情報サイト、飲食店のコンサルティング関連などさまざまなジャンルで、飲食業界の取材や記事執筆に携わってきた。ほかにも、観光スポットや温泉宿、求人広告、モデルルームをはじめ、幅広い分野の取材・執筆を担当。群馬県出身・在住。