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多様化するバーの世界。 バーテンダーが知っておきたいバーの種類と最新トレンド。

Photo by iStock.com/santypan

バー(Bar)の言葉の由来は諸説ありますが、有名なのは19世紀・西部開拓時代のアメリカの話。当時は簡単な板(バー)を渡したスペースで酒がふるまわれていたようで、それがBarの語源になったのだとか。現在も板のような横長のカウンターで酒をふるまう伝統的なバーがある一方で、最近は少しずつ姿を変えながら多種多様なバーが登場しているようです。今回はその種類について改めておさらいしていきます。

多様化するバー。その種類は?

多種多様なバーが誕生している現在ですが、具体的にはどのような種類に分けられるのでしょう? 代表的なものを中心にいくつかご紹介していきます。

■オーセンティックバー

オーセンティックとは「本物の」という意味。本格的なバーカウンターがあり、またバーテンダーも熟練者が多いです。一流ホテルの中に店を構えたりするなど、格式を重んじるのも特徴。

■ショットバー

ボトルキープがなく、1杯ずつオーダーするシステムのバーをショットバーといいます。1杯サービスされるごとにお金を払う「キャッシュオンデリバリー」の場合もあります。

■スタンディングバー

立ち飲みのバー。椅子席のバーよりも低料金で、多くの人が1杯だけ飲みに立ち寄ったり、他のお客とお喋りを楽しんだりします。

■ダイニングバー

バーでありながらフードメニューも充実している店です。フードバーと呼ぶこともあります。カジュアルな雰囲気なので幅広いお客様に利用されます。

さらに、お酒を提供するバーという機能に付加価値をプラスした以下のようなバーもあります。

■ミュージックバー

ジャズ、ロックなど特定の音楽を流したり、ピアノやジャズトリオなどの生演奏が入ったり。最近ではアナログレコードを聴けるバー、ハイレゾ完備のバーも増えています。

■アミューズメント系のバー

ダーツバー、ビリヤード台があるプールバー、ボードゲームなどで遊べるゲームバー、ゴルフバー、マジックバー、鉄道模型バーなどがあります。

■特定のお酒に特化したバー

最近人気の日本酒を主役にした「日本酒バー」など、特定のお酒を深く掘り下げたバーが増えています。ほかには「焼酎バー」「ワインバー」「クラフトビアバー」などがあります。

バーテンダーの仕事

Photo by iStock.com/MaximFesenko
バーテンダーは定番またはオリジナルのカクテルを作ったり、あらゆるお酒に精通し、ゲストの好みに合うお酒をおすすめしたりします。

リズミカルにシェイカーを振るお馴染みの所作は「シェイキング」、材料を混ぜ合わせることを「ステア」と呼びますが、これらの技術・知識はバーで働きながら習得していくのが一般的です。日本バーテンダー協会などいくつかの機関が実施する資格認定制度もあり、専門職としてステップアップできる環境が整っています。

■バーテンダーのスキルを競う大会がたくさんある

バーテンダーの技術を競う大小各種の大会が毎年開催され、世界大会も行われています。世界大会で入賞歴がある日本人バーテンダーも少なくありません。曲芸的なパフォーマンスで客を魅了するフレアバーテンダーの大会もあり、こちらはとても華やか。また、オリジナルカクテルの出来を競うコンテストもあります。

■技術とともに大事なのは、コミュニケーション能力

美味しいカクテルをスマートに作る技術と同じくらいバーテンダーに求められるのは、コミュニケーション能力。バーを訪れる人は、一杯のお酒とともにくつろげる時間と空間を過ごしにやってきます。お客様にどれだけ居心地良く過ごしてもらえるかはバーテンダー次第と言っても過言ではありません。

歴史あるバーと流行りのバー

Photo by iStock.com/Kondor83

最後に古くから愛されてきたバーと、最近注目のバーをいくつかご紹介します。

■歴史あるバー

『DUG』(新宿)
1967年開業。村上春樹の小説「ノルウェイの森」にも登場する、ジャズが流れるバー。誰でも入りやすいカジュアルな雰囲気。

『Radio』(南青山)
1972年開業。サザンオールスターズの歌にも登場するバー。お洒落なオーセンティックバーといえばここ。

■最近注目のバー

『THE HANGER』(中目黒)
モダンな空間で日本酒を楽しめるバー。食前酒を嗜むような気軽な雰囲気で立ち寄ることができます。

『コードネーム ミクソロジー トウキョウ』(東京 八重洲)
流行りのミクソロジーカクテルが人気のバー。フードメニューも充実しています。

『GINZA MUSIC BAR』(銀座)
高級オーディオシステムを備えた音楽バー。ミュージシャン・大沢伸一さんがプロデュース。

今回はバーの種類とバーテンダーの仕事についてご紹介しました。求人@飲食店.COMでは、バーのお仕事をたくさん紹介しています。 バーの求人一覧よりご覧ください。

バーの種類とバーテンダーの仕事 よくある質問

Q.

バーにはどんな種類がありますか?

A.

本格的な「オーセンティックバー」、一杯ずつ注文する「ショットバー」、気軽に立ち寄れる「スタンディングバー」、食事が充実した「ダイニングバー」などが基本です。最近では特定の音楽やお酒、ダーツなどの娯楽に特化したコンセプトバーも増えています。

Q.

「オーセンティックバー」と「ショットバー」の主な違いは何ですか?

A.

「オーセンティックバー」は、一流ホテルのバーのように格式が高く、熟練のバーテンダーが本格的なカクテルを提供するお店を指すことが多いです。一方、「ショットバー」はボトルキープがなく、一杯単位で気軽に注文できるスタイルのお店全般を指します。

Q.

バーテンダーの仕事で、お酒を作る技術と同じくらい大切なことは何ですか?

A.

「コミュニケーション能力」です。お客様は美味しいお酒だけでなく、居心地の良い時間と空間を求めて来店します。お客様の好みや気分を察し、快適に過ごしてもらうための会話や気配りが、技術と同じくらい重要とされています。

Q.

バーテンダーになるには、どうすれば良いですか?

A.

専門学校もありますが、多くはバーで働きながら、シェイカーの振り方(シェイキング)や材料の混ぜ方(ステア)といった技術を先輩から学んでいきます。日本バーテンダー協会などが認定する資格もあり、スキルアップの道も整っています。

Q.

最近のバーのトレンドはありますか?

A.

特定のジャンルに特化したバーが人気です。例えば、希少な日本酒を揃えた「日本酒バー」や、様々な国のビールが飲める「クラフトビアバー」、最新の技術で作る「ミクソロジーカクテル」が楽しめるバーなどが注目されています。