飲食物の持ち込みによるデメリットを解説。未然に防ぐ方法、持ち込み発覚時の対処も紹介
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飲食物の持ち込みは飲食店にとってデメリットが多い
■売上・利益が減少する
飲食物が持ち込まれることで店での注文数が減り、その結果、売上や利益が減少します。また、持ち込んだものを食べたことで店が提供した料理を残した場合、食品ロスにつながり、廃棄コストもかかります。■食中毒のリスクがある
夏は特に食材が傷みやすい季節。お客が飲食物を長時間持ち歩いていた場合、それを食べて食中毒を起こす可能性があります。たとえお客が持ち込んだもので食中毒が起きたとしても、店内で飲食されると店側が責任を負わなければならない可能性も。最悪の場合は、営業停止処分を受けることもあります。営業停止処分が下ると、その期間の売上がゼロになるだけでなく他のお客からの信頼を失うことにもなり、飲食店は大きなダメージを被ります。持ち込みを未然に防ぐ方法
■POPを掲示する
店の入口などにPOPの掲示を行います。外国人にも伝わるように、多言語で表記したり、ピクトグラム(絵やマーク)を使用したりするとよいでしょう。■ホームページや各種SNSに記載する
ホームページや各種SNS、予約サイトなど、来店前に見られる可能性があるメディアに記載します。こちらもPOP同様、多言語表記やピクトグラムを使用するといいでしょう。■予約受付時に伝える
電話で予約を受け付けている店の場合、電話口で事前に飲食物の持ち込みが不可であることを伝えます。■入店時に伝える
入店時に飲食物を持っているのがわかった場合、その場で没収するか、店内飲食が禁止であることを伝えます。持ち込みが発覚したときの対処
■罰金を請求する店も
飲食店では、店舗側がルールを自由に決めることができ、お客はそのルールを守った上でサービスを受けることになります。お客がルールを守らずに店に損害を与えた場合は、飲食店はお客に損害賠償請求を行うことができます。飲食店が飲食物の持ち込みをしたお客に対して罰金を科すことも、法的に問題のある行為とは言えません。ただし、店側が決めたルールに基づいて罰金を請求する場合は、事前にお客との間に合意が形成されており、罰金の額が適正であることが求められます。
そのため、事前にお客が「飲食物の持ち込みNG」と知らされていない場合、お客が持ち込んだ飲食物を口にしておらず損害が発生していない場合は、罰金を請求することはできません。なお、罰金の適正な金額は、持ち込みがなければ発生していたはずの売上+αとされています。
例外として持ち込みを許可することの多い飲食物
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ただし、手作りではなく市販・未開封のレトルト食品など、食中毒の発生リスクの低い飲食物のみに限ることを予約時に伝えるなど、食中毒予防のための対策は徹底しましょう。
たびたび話題にのぼる飲食物の持ち込み問題。すべての飲食物の持ち込みを許可している店もあれば、熱中症対策で飲料のみ持ち込みを許可している店もあるなど、対応は店によってさまざまです。しかし、一部では持ち込んだものを飲食し、店が提供したものを残す迷惑客もいるようです。
飲食店への飲食物の持ち込み自体を禁止する法律はありませんが、店にはルールを自由に決める権利があり、来店した客はそのルールに従わなければなりません。自店ではどこまで許可するのかルールを決めた上で、お客にもそれを伝え、トラブルのない店舗運営を目指しましょう。
飲食店の持ち込み問題 よくある質問
なぜ飲食店の多くは、飲食物の持ち込みを禁止しているのですか?
主に2つの大きな理由があります。1つは、持ち込みによって店での注文が減り、売上が減少してしまうこと。もう1つは、万が一お客様が持ち込んだものを食べて食中毒になった場合でも、店が責任を問われるリスクがあるためです。
お客様の持ち込みを未然に防ぐには、どんな方法が効果的ですか?
「持ち込み禁止」ルールをお客様に事前に周知することが最も重要です。店の入口に多言語や絵文字を使ったPOPを掲示する、ホームページや予約サイトに明記する、予約電話の際に口頭で伝えるなどの方法が効果的です。
店内で持ち込みが発覚した場合、どう対応すれば良いですか?
店舗のルールによりますが、その場で飲食を中止してもらい、持ち込んだ品物を預かる(没収する)のが一般的です。ルール違反が悪質な場合は、退店を求めることもあります。
持ち込みをしたお客様に「罰金」を請求することはできますか?
はい、法的には可能です。ただし、そのためには「持ち込み禁止」と「違反した場合の罰金」について、お客様がサービス利用前に認識し、合意していることが前提となります。事前の告知なしに、発覚後いきなり罰金を請求することはできません。
離乳食やアレルギー対応食など、持ち込みを許可すべき例外はありますか?
はい、小さなお子様の離乳食や、アレルギーを持つお客様のためのアレルギー対応食などは、例外として持ち込みを許可するお店が多いです。ただし、食中毒のリスクを避けるため、市販・未開封のものに限るなど、お店側で安全のためのルールを設けることが推奨されます。
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