キッチンスタッフが独学で調理スキルを高めるには? おすすめの勉強方法やコツを解説
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まずは明確な目標を設定してみよう
時間がある時こそ本で知識を深めよう
■『「こつ」の科学』杉田浩一(柴田書店)
調理師が抱いた疑問や調理学の講義で取り上げられた問題などをピックアップし、調理科学の観点からわかりやすく解説。調理に取り組むうえで理解すべき現象や用語についても説明されています。■『知ってるだけで一生得する料理の裏ワザ・基本ワザ大全 』話題の達人倶楽部(青春出版社)
料理の基本や食べ物のうんちく、良質な食材の見極め方などが紹介されている本です。ある程度経験を積んだ料理人でもなかなか知らない裏技も掲載されています。■『おいしさをつくる「熱」の科学』佐藤秀美(柴田書店)
「煮物は冷める過程で味が染み込むのは本当?」「オーブンでの加熱と鍋で火にかけて煮込むのは何が違うのか」など素朴な疑問に、科学の面からQ&A形式で詳しく回答。調理を「加熱」の観点から理解できる本です。■『なぜ、日本人シェフは世界で勝負できたのか』本田直之(ダイヤモンド社)
レバレッジコンサルティング株式会社の社長・本田直之さんが、世界で活躍中の日本人シェフ15人にインタビュー。修業時代の話や、現場で働くうえでの本音、ミシュランで星付きの評価を受けるまでの道のりなどを知ることができ、料理人としての心構えを見つめ直すきっかけになるかもしれません。世界で活躍するために必要なスキルについても解説されており、グローバルな飛躍を志している方におすすめです。
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ネットの情報やYouTubeなどの動画から学ぶ方法も
<参考>飲食店スタッフ必見! 仕事やキャリアアップに役立つYouTubeチャンネル4選
自宅で技術練習をしよう
自分で味見するだけでなく、家族や友人などいろいろな方にも食べてもらい、率直な感想を聞いてみるのも一案です。意見を参考にして試行錯誤を繰り返すことで、上達へとつながるはず。また、自分が調理練習している動画や勉強して得た知識を、YouTubeなどのネット上で発信してみるのもおすすめ。人の目に触れることを意識することで上達への意欲がさらに高まるうえ、見た人からアドバイスをもらえる機会もあるかもしれません。
調理の勉強法に重点を置いて解説しましたが、将来的に自分の店舗を持ちたい方は、店舗経営について学んでみるのも良いのではないでしょうか。上記を参考にしつつ、ぜひ自分に合った勉強方法を開拓してみてください。
キッチンスタッフの独学術 よくある質問
独学で調理スキルを磨きたいのですが、何から始めれば良いですか?
まずは「具体的な目標を設定する」ことが大切です。「和食を上達したい」といった漠然とした目標ではなく、「この魚を使った煮る技術をマスターする」のように、食材や調理法を絞って目標を立てると、効率良く学習を進められます。
独学におすすめの勉強法はありますか?
時間がある時こそ、本を読んで知識を深めるのがおすすめです。『「こつ」の科学』のように調理の理論を学べる本や、一流シェフの考え方に触れられる本を読むと、日々の調理に役立つ発見があります。
YouTubeなどの動画で調理を学ぶ際のポイントは何ですか?
プロの料理人が公開している調理動画は、実践的な技術を目で見て学べる貴重な教材です。ただ見るだけでなく、一流のシェフの手の動きやタイミング、調理器具の使い方などを注意深く観察し、なぜそのようにするのかを考えることがスキルアップに繋がります。
自宅で調理練習をする時に、気をつけるべきことは何ですか?
ただ作るだけでなく、常に「なぜこの調理法で美味しくなるのか?」を分析し、理解することが重要です。また、自分で味見するだけでなく、家族や友人に食べてもらい、率直な感想や意見をもらうことで、客観的な視点を得られ、試行錯誤を通じて上達できます。
独学のモチベーションを維持するコツはありますか?
自分の調理工程や学んだ知識を、動画やブログなどで発信してみるのがおすすめです。人に見られることを意識することで、上達への意欲が高まります。また、見た人からフィードバックやアドバイスをもらえる可能性もあり、新たな学びの機会にもなります。
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