【選考通過率UP↑】飲食店の志望動機と職種別例文集と作成術
「いざ履歴書に向かうと、何を書けばいいか手が止まってしまう」
「自分の経験を、どう応募先の企業に結びつければいいかわからない」
そんな悩みを抱える方に向けて、本記事では飲食業界の面接を突破するための「志望動機の作り方」を例文付きで実践的に解説します。
志望動機を考えるうえで大切なのは、以下の3点に注力することです。
- ・自身の経験や実績を棚卸しすること
- ・応募する飲食店の特徴や強みを分析すること
- ・自分の経験と飲食店の求める人物像をマッチさせること
この記事は、こんな人におすすめです。
- ・飲食業界に特化した志望動機の書き方を知りたい人
- ・どんなことを志望動機に書けばいいかわからない人
- ・選考通過率を上げるための志望動機を知りたい人
なぜ志望動機を聞かれるの?
なぜ面接官は志望動機を質問するのでしょうか?志望動機の質問を通して、多くの面接官は以下のことを知ろうとしています。
1. 志望度を確認したいから
応募先の店舗は応募者の能力だけでなく、仕事への熱意を持っている人を求めています。店舗の採用担当者はあなたの志望動機の内容を元に、どれくらいの意欲があるか確認しようとしています。2. 自社に見合う人材かを知りたいから
どれほど優秀な人材でも、店舗の方向性と合わなければ早期離職に繋がります。志望動機はミスマッチを防ぐための重要な判断材料の一つなのです。3.自社のことをどれくらい知っているか確認したいから
「なぜこの会社を志望したのか」という質問は、その企業のことをある程度知っていなければ答えることができません。面接官は志望動機の回答を通して、あなたが自分たちのことをどれくらい知っているのか確認しようとしています。飲食店の志望動機で採用担当者が見ている3つのポイント
画像素材:PIXTA
では、実際に採用担当者は志望動機のどんなところに注目しているのでしょうか。大きく分けて「理由」「経験」「入社後のキャリア」の3つに着目しています。
なぜ自社(当店)を選んだのかという明確な理由
採用側が職務経歴書や面接で最もシビアにチェックするのは、「星の数ほどある飲食企業の中で、なぜあえて自社でなければならないのか」という強い必然性です。よくある失敗例として、「人と接するのが好きだから」「調理が好きだから」といった、どの飲食店にも当てはまるような聞こえの良い言葉を並べてしまうケースが挙げられます。しかし、店長や料理長、あるいは新店舗の立ち上げといったハイクラスなポジションを目指す場合、こうした「消費者目線」のままでは決して採用担当者の心は動きません。「それなら他のお店でもいいのでは?」と思われてしまうからです。
企業が中核となる人材に求めているのは、 お店を共に成長させていく「ビジネスパートナーとしての視点」。
そのためには、企業の採用ページやプレスリリースを徹底的に読み込み、以下のような「その企業ならではの独自性」を見つけ出す必要があります。
【例】
- ・独自のビジネスモデル:セントラルキッチンを持たず、あえて各店舗での仕込みにこだわる品質至上主義
- ・出店戦略や今後のビジョン:都心部のドミナント戦略から、郊外のファミリー層向け新業態への転換フェーズ
- ・経営陣の理念・哲学:従業員の労働環境改善を業界最優先で進めるという強いコミットメント
こうした 「企業独自の強みや経営課題」と、「あなたがこれまで培ってきたマネジメント経験や調理スキル」がどう交差するのかを結びつけることが、説得力のある志望動機を生み出す最大の秘訣となります。
これまでの経験を自社でどう活かせるか
選考において企業側が知りたいのは、「あなたが持つその優れた現場スキルを、自社に入社した際、どのようにして会社の利益や組織の成長に変換してくれるのか」という具体的なイメージです。例えば、調理経験をアピールするのであればスキルだけでなく「過去の経験を活かして、いかに効率的なオペレーションを構築し、原価率を〇%改善できるか」、あるいは「アルバイトスタッフでも質の高い料理を提供できるマニュアル化のノウハウをどう持ち込むか」といった、【店舗全体のマネジメント視点】へと話を昇華させる必要があります。
つまり、過去の経験を語る際は「自分ができること」を主語にするのではなく、 「自分の経験を使って、応募先企業の抱える課題をどう解決できるか」という未来のビジョンに直結させることが不可欠なのです。
入社後のキャリア形成
幹部候補や店長クラスの採用面接では、「入社後にどのようなキャリアを描いているか」が極めて重要視されます。なぜなら数年先の事業拡大や組織強化を最前線で牽引する「ビジネスパートナー」を探しているからです。そのため「いずれはマネージャーになりたい」といった曖昧な抱負ではなく、 企業が進むベクトルと自身のプランを完全に一致させる必要があります。「入社1年後にはエリアマネージャーとして既存店の利益率を〇%改善し、3年後には新業態の立ち上げ責任者を担いたい」など、時間軸と具体的なポジションを明確にしたストーリーを構築しましょう。
そのためには求人情報やプレスリリースなどを通じて企業の経営戦略を深く研究し、自社で実現可能な解像度の高いキャリアプランを提示することが、ハイクラス転職における内定への近道となります。
【こんなときはプロに相談】
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志望動機を作るまでの4ステップ
面接で志望動機を聞かれる理由や採用担当者が重視するポイントをおさえたところで、実際に志望動機を作っていきましょう。
とはいえ説得力のある志望動機は、いきなり文章を書き始めても完成しません。採用担当者を深く納得させるためには、上記図をもとに4つのステップに沿って組み立てることが不可欠です。
1.過去の経験と実績を棚卸しする
まずは、これまでの飲食業界で培ってきた自身のキャリアを客観的に見つめ直す「棚卸し」から始めましょう。幹部候補や店長クラスの採用では、単なる業務の羅列(「〇年間店長を務めた」「シフト管理を行った」等)では評価されません。重要なのはその業務を通じて「どのような課題を解決し、店舗にどれだけの利益をもたらしたか」という具体的な実績です。「オペレーションの見直しで原価率を〇%改善した」「独自の教育体制を構築し、スタッフの離職率を半減させた」など、 マネジメント視点での成果を可能な限り数値化して書き出してみてください。成功体験だけでなく、困難な状況をどう乗り越えたかというプロセスもあわせて整理することで、他者とは被らないあなた独自の強みが鮮明に浮き彫りになります。
「自分の経験のどこが強みになるのか分からない」「実績をうまく数値化できない」と手が止まってしまう場合は、 転職エージェントのキャリアカウンセリングを活用して、客観的な視点から経歴を棚卸ししてもらうのも有効な手段です。
2.応募する飲食店の特徴や強みを分析する
自身の経験を整理した後は、応募先の店舗についてしっかり理解しましょう。お店のHPやSNSアカウント、プレスリリース、実際の店舗訪問などを通じてお店の情報や雰囲気を確認するのはもちろん、企業の出店戦略や独自のビジネスモデルをリサーチします。 競合他社と比較した際の圧倒的な優位性はどこにあるのか、逆に事業拡大の裏側でどのような組織的課題を抱えている可能性があるのかを推測します。
また、実際に従業員が働いている様子をみることで、お店の強みや雰囲気、自身が働くイメージをより実感することができます。お店の雰囲気や営業方針などを理解して、それを元に志望理由や応募先に求められる人物像を固めていきましょう。
企業の特徴がうまく掴めない時は、同じ業種の求人を比較して、応募先の特徴を洗い出してみる方法もおすすめ。他店と志望先の店舗を比較することで、応募した店舗の特徴や魅力がはっきりと分かります。
他の店舗と志望先を比べる際には、求人@飲食店.COMなどの求人サイトを利用すると比較対象の店舗がみつかりやすいですよ。
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3.自分の経験と飲食店の求める人物像をマッチさせる
自身の「実績」と企業の「課題・ビジョン」が出揃ったら、次はその2つを的確に結びつける作業です。どれほど優れたマネジメント経験や調理スキルがあっても、それが企業側が「今まさに求めているもの」でなければ響きません。「御社の直面している壁を、私のこの経験で突破できる」という『課題解決型』のメッセージへ昇華させ、あなたを採用する強烈な必然性(明確な応募理由)を作り上げましょう。4.結論から先に書くことがポイント
経歴・スキル・実績、お店の特徴・強み、人物像を洗い出したら、最後は志望理由やあなたのやる気を分かりやすく書くだけです。
図のような順で話を展開すると、わかりやすい志望動機が書けます。
最初に結論を記述してから、その理由や事例などを付け加えると説得力が増す志望動機が完成しますよ。
職種・ポジション別に見る飲食店の志望動機例文
店長・マネージャー候補の志望動機例文
画像素材:PIXTA
そのため前職におけるマネジメント実績を具体的な「数字」で示すことが不可欠です。「独自の教育体制を導入し、スタッフの離職率を〇割改善した」「オペレーションを見直して原価率を〇%引き下げた」といった明確なエビデンスを提示しましょう。
その上で、応募先企業が現在直面している課題や今後の出店ビジョンに対し、ご自身のノウハウをどう還元して店舗の成長を牽引していくのか。入社後の「再現性」と「リーダーとしての覚悟」がしっかりと伝わる論理構成を意識してください。
【例文】
御社が掲げる『食を通じた地域コミュニティの創出』というコンセプトと、今後の積極的な多店舗展開のビジョンに強く共感し、志望いたしました。
現在私は、〇〇業態の飲食店でエリアマネージャーとして5店舗の統括を担っております。着任当初は店舗ごとのサービス品質にばらつきがある状態でしたが、オペレーションの徹底的な見直しと独自の接客マニュアルの導入を主導しました。その結果、1年間でエリア全体のアルバイト離職率を30%改善し、採用・教育コストの削減によって営業利益率を〇%引き上げることに成功しました。
御社が今後さらに店舗網を拡大していく上で、『人材の定着』と『どの店舗でもブレないサービス品質の担保』は重要なテーマになると推測しております。私がこれまで培ってきた「属人化を防ぐ仕組みづくり」と「数値管理のスキル」は、御社の急成長を支える強固な土台作りに即座に貢献できると確信しています。
単なる数値の管理者にとどまるつもりはありません。現場の最前線で自らスタッフの熱量を高めながら、御社の素晴らしいビジョンを最速で具現化していく中核メンバーとして、全身全霊で挑戦する覚悟です。
料理長・キッチンスタッフの志望動機例文
料理長やキッチン責任者を目指す場合、「料理の腕に自信がある」といった職人的なアピールだけでは不十分です。採用側が求めているのは、質の高い料理を提供することの先にある、 確かな「キッチンのマネジメント能力」です。志望動機を作成する際は、前職における「原価率のコントロール」や「新メニュー開発による客単価の向上」「効率的な調理オペレーションの構築」「衛生管理やスタッフ育成」などの実績を、具体的な数字を交えて伝えましょう。
その上で、応募先のお店のコンセプトやターゲット層に、自分の技術やマネジメント経験がどうマッチし、お店の利益やブランド価値の向上にどう貢献できるのかを論理的に語ることが内定獲得の鍵となります。
【例文】
御社が展開する『地元の旬の食材を活かす』というコンセプトと、食の安全に対する徹底した姿勢に深く共感し、志望いたしました。
私はこれまで、〇〇料理店で副料理長としてキッチンの統括とメニュー開発に携わってまいりました。現場では、廃棄ロスの削減や仕入れルートの見直しを主導し、1年間で原価率を〇%改善した実績がございます。また、若手スタッフでも味がブレないよう調理工程の標準化を進め、提供時間の短縮にも貢献しました。
御社に入社後は、これまでの原価管理やオペレーション構築のノウハウを活かし、質の高い料理をスピーディーかつ安定的に提供できる盤石なキッチン体制を築きたいと考えています。さらに、自身の得意とする〇〇の技術を活かした新メニューの提案を通じて、御社のブランド価値を一層高める存在として尽力する覚悟です。
ホール・接客スタッフの志望動機例文
特にハイクラスな飲食店やサービス責任者(フロアマネージャー等)のポジションを狙う場合、単に「接客が好き」「笑顔で対応できる」といったプレイヤー目線のアピールだけでは力不足です。企業が求めているのは、顧客の期待を凌駕する体験を創出し、強固なリピーター基盤を築く 「高度なサービス構築力」と、そのノウハウを現場のスタッフ全体に落とし込む 「教育・仕組み化」のスキル。志望動機では「VIP対応の経験」「客単価を〇%向上させた提案(サジェスト)実績」「顧客管理システムの導入」など、売上に直結する具体的なエピソードを盛り込みましょう。その上で、応募先の店舗でどのようにサービスレベルを底上げしていくのか、責任者としての明確なビジョンを提示してください。
【例文】
「以前、御社の〇〇店を利用させていただいた際、洗練された空間の中で提供される、お客様一人ひとりの状況に合わせた臨機応変なホスピタリティに深く感銘を受け、志望いたしました。
私はこれまで、客単価〇万円帯のレストランでホール責任者として〇年間勤務してまいりました。現場では、顧客情報のデータベース化によるリピーター管理の徹底と、ワインのペアリング提案の強化を主導し、1年間で平均客単価を〇%向上させることに成功しました。また、アルバイトスタッフ向けの独自の接客ロープレ研修を定期開催し、店舗全体のサービスレベル底上げにも尽力いたしました。
御社に入社後は、こうした『売上を創出する接客』と『チーム育成』のノウハウをフルに活かしたいと考えております。御社の素晴らしい料理の価値をさらに引き立て、お客様に選ばれ続ける最高峰のホールチームを最前線で牽引していく覚悟です。」
ハイクラス人材や新業態に挑戦する志望動機例文
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その上で、応募先企業がこれから仕掛ける新たな挑戦に対し、あなたの持つ強固な推進力とマネジメントスキルが、いかに確実な成功をもたらすかを力強くアピールしてください。
【例文】
御社が来春より展開される新業態『〇〇』の構想を拝見し、これまでの飲食業界の常識を覆すその革新的なビジョンに強く心を動かされ、志望いたしました。
私は前職にて、エリアマネージャーとして既存店の統括を担う傍ら、社内初となる〇〇専門店の立ち上げ責任者を務めました。コンセプト設計や立地選定、オペレーション構築までをゼロから指揮し、オープンからわずか半年で単月黒字化を達成した実績がございます。
御社がこれから挑む未開拓市場への参入には、予測不能な壁がいくつも立ち塞がることと推測します。しかし、私が培ってきた『ゼロを形にする実行力』と『変化の激しい現場をまとめるマネジメント経験』は、その壁を最速で打ち破る武器になると確信しております。御社の次世代を担う中核事業を、私自身のキャリアの集大成として最前線で成功へと導く覚悟です。
経歴・状況別による飲食店の志望動機例文
それは経歴が異なっていても同じ。同業他社であっても異業種からの転職であっても、あなたの経歴や強みをベースに志望動機を作り上げていきましょう。
同業他社から飲食店へ転職する場合の志望動機例文
飲食業界から別の飲食企業へ転職する際、面接官が最も厳しくチェックするのは「なぜ今の会社を辞めてまで、あえて自社を選んだのか」という必然性。労働環境や評価制度への不満といったネガティブな退職理由をそのまま伝えてしまうと、「環境のせいにする人物」「自社でもまた同じ理由で辞めるのでは」と警戒されかねません。そのため、前職での不満を 「自身の理想とする店舗経営を実現するための、ポジティブなキャリアアップの目標」へと変換する作業が不可欠です。「現職の体制では実現が難しいが、御社の〇〇という明確なビジョンのもとであれば挑戦できる」という前向きな文脈を作り上げましょう。その上で、同業だからこそ発揮できる即戦力として、過去の売上改善やマネジメントの実績を具体的な数値で提示し、入社後にどう利益を生み出すかをアピールしてください。
【例文】
『従業員の働きやすさが、最高の顧客体験を生む』という御社の揺るぎない経営理念に強く惹かれ、志望いたしました。
私は現在、〇〇業態の店長として店舗運営を任されており、独自のシフト管理とオペレーション改善によって、1年間で店舗の営業利益を前年比〇%向上させました。しかし、現職では全社的なコスト削減が最優先されるあまり、私が理想とする『スタッフへの教育投資と、お客様一人ひとりに寄り添うサービス』を追求するには限界を感じておりました。
現場の裁量権が大きく、従業員還元を大切にされている御社の環境であれば、私のこれまでのマネジメント経験を正しい方向でフルに発揮できると確信しています。入社後は即戦力として既存店の利益率改善にコミットすると同時に、スタッフが誇りを持って働ける強固なチームを作り上げ、御社のブランド価値を底上げする覚悟です。
異業種から飲食店へ転職する場合の志望動機例文
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「食べることが好きだから」「接客に興味があるから」といった消費者目線の理由ではなく、前職で培った「数値管理能力」「チームビルディング」「顧客課題の解決プロセス」といった 飲食業界にも通ずるビジネススキルに焦点を当てます。
それらの強みを、応募先企業が抱える課題(教育システムの構築や、新規顧客の獲得など)と掛け合わせ、異業種出身だからこそ持ち込める新しい視点や利益を具体的にアピールしてください。
【例文】
『食の力で日常に特別な体験を提供する』という御社の理念に深く共感し、自身のマネジメント経験を御社の事業拡大に直結させたく志望いたしました。
私は現在、アパレル業界でエリアマネージャーとして〇店舗を統括しております。業界共通の課題である慢性的な人手不足に対し、現場の業務フロー改善と独自の評価制度の導入を推進した結果、1年間でエリアの離職率を〇%改善し、売上を前年比〇%向上させました。
扱う商材は異なりますが、顧客の潜在ニーズを汲み取る接客スキルの仕組み化や、スタッフが能動的に動く組織作りというビジネスの根幹は、飲食業界でも完全に通じると確信しております。異業種で培った客観的なデータ分析の手法と、徹底した人材育成のノウハウを御社の店舗運営に注入し、既存の枠にとらわれない新しい価値と確実な利益を創出する覚悟です。
アルバイト経験を活かして正社員を目指す志望動機例文
企業が正社員に求めているのは作業の正確さだけでなく、店舗の売上や人材育成に対する「責任感」と「マネジメントの視点」です。そのため志望動機では、アルバイト時代に「社員の右腕として、どこまで店舗運営の深い部分に踏み込んでいたか」を具体的に語ることが重要です。新人教育の担当実績、在庫管理や発注業務の効率化、クレーム対応の主導など、 社員と同等以上の働きをしてきたエピソードを盛り込みましょう。
もしそのような経験がない場合は、どんな業態でどんな仕事内容だったのか、その経験をどう活かしていきたいかを落とし込みます。
また、具体的なエピソードを混ぜるのも◎上司に褒められたことや、お客様との印象深いエピソードなどをあわせると説得力が増すのでおすすめです。
【例文】
前職では、駅前に位置するファストフード店にて1年間勤務してまいりました。ピークタイムには非常に多くのお客様がご来店される環境であったため、常に業務の優先順位を見極め、状況に応じた臨機応変な対応力を培うことができました。
また、いかなる多忙な状況下でもお客様へのホスピタリティを第一とし、お褒めの言葉をいただく機会も多々ございました。
テーブルサービスを主体とされる御社におきましても、これまでの経験で培った状況判断力と接客スキルを活かし、常に温かみのある対応でお客様に深いご満足を提供できるよう尽力いたします。
まずはアルバイトからスタートしたい方向けの志望動機例文
「いきなり正社員になるのは不安」「アルバイトから始めたい」そんな方もいるかもしれません。アルバイトとして第一歩を踏み出す際、採用担当者が最も注視するのは「現場を円滑に回せる柔軟性」と「そのお店に対する純粋な興味関心の深さ」の掛け合わせです。たとえ未経験からのスタートであっても、お店側は「忙しい時間帯を安心して任せられる誠実さがあるか」という視点で応募者の資質を見極めています。そのため、自身の過去の経験(部活動や他職種での経験など)が、新しい環境での「具体的な貢献」にどう直結するかを書いていきます。「多忙な時こそ冷静に動ける」「人と接する上で大切にしているこだわりがある」といったエピソードを、応募先のサービススタイルに合わせて言語化しましょう。 等身大の意欲を示しつつ、プロ意識を感じさせる丁寧な表現を心がけることで、採用担当者からの確かな信頼を得ることができます。
【例文】
以前から御社の活気あふれる雰囲気と、お客様一人ひとりに寄り添った温かい接客に深く感銘を受け、この度応募いたしました。
私はこれまで1年間、非常に利用客の多い駅前の飲食店にて、スピード感と正確性が求められる接客業務に携わってまいりました。ピークタイムの混雑時にも常に優先順位を自ら判断して動くことで、周囲のスタッフと連携しながらスムーズな店舗運営を支える適応力を養いました。
志望動機を作る際の注意点
ネガティブな退職理由はポジティブな内容に変換する
幹部候補や店長クラスの採用面接において、「給与が上がらない」「休みが取れない」といった前職への不満をストレートに伝えるのは大変危険です。いかに正当な理由であっても、面接官には「困難な状況を環境のせいにして逃げ出す、他責思考の人物」として映ってしまうリスクがあるからです。真の退職理由が労働環境に対するネガティブなものであっても、語るべきベクトルは必ず 「未来に向けたポジティブな挑戦」へと変換しましょう。過去の不満を「新しい環境で達成したい目標」の裏返しとして伝えることが、プロフェッショナルとしての説得力を生む鉄則です。
【変換例】
| ネガティブ× | ポジティブ○ |
|---|---|
| いくら頑張っても給与が上がらない | 実績やプロセスが正当に評価される環境で、より大きな裁量権を持ち、店舗の売上・利益の最大化にフルコミットしたい |
| 休みが少なく、労働環境がブラックすぎる | 自身のマネジメントノウハウを活かして属人的なオペレーションを改革し、スタッフ全員が生産性高く、誇りを持って働ける組織づくりを実現したい |
| 上のポストが詰まっていて、これ以上昇格できない | これまでの店長経験を武器に、新店舗の立ち上げや複数店舗の統括(エリアマネジメント)など、さらに高いステージで事業の成長を最前線で牽引したい |
| 会社のコスト削減が厳しくなり、納得のいく料理や接客ができない | 御社が掲げる『顧客ファースト』の理念に深く共感し、お客様に本当に喜ばれる妥協のないサービスを追求しながら、ブランド価値の向上に尽力したい |
給与や待遇面だけを志望理由にしない
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もし待遇の良さについて触れるのであれば、「これまでのマネジメント実績を御社の事業拡大に直結させ、その結果が正当に評価されるシビアな環境で、プロとしてさらに上のステージを目指したい」といったように、必ず 『企業への貢献』を大前提とした自己成長の文脈へと変換して伝えるのが鉄則です。
熱意をアピールすることも結局大事
本記事では論理的な志望動機を書くことが大切だと述べました。しかし一番忘れてはならないのが、 根底にある「熱意」をしっかりと文章に込めることです。以前、ある飲食企業の採用担当者に「幹部候補採用における最終的な決め手」についてインタビューした際、非常に印象的な回答がありました。
採用の決め手になるのは、やはりやる気ですね。気持ちの温度感と、言っていることが合っているかがポイントです。
引用元:面接担当者は求職者のココを見ている! 人気飲食企業の人事に聞く、応募・面接のポイント
飲食業界の志望動機に迷ったら転職エージェントに相談してみませんか
採用担当者の心を本当に動かすのは、あなたの過去のマネジメント実績や課題解決の経験が、応募先企業の未来のビジョンにどう貢献できるかという「再現性」と「明確な必然性」です。
まずはご自身のキャリアを深く棚卸しし、企業の経営戦略を徹底的にリサーチして、両者が重なり合う接点を見つけてみましょう。ネガティブな本音もポジティブな挑戦意欲へと変換し、あなた自身の体温が伝わる言葉で熱意を紡いでください。
もし「自身の客観的な市場価値が分からない」「応募先企業のリアルな内部事情が知りたい」と行き詰まった時は、飲食業界に特化した転職エージェントを頼るのも一つの手。プロの非公開情報と客観的な視点を取り入れることで、面接官を唸らせる圧倒的な志望動機を作れるのでおすすめです。
【こんなときはプロに相談】
飲食業界に特化した 「求人飲食店ドットコム エージェント」では、非公開求人の紹介だけでなく、あなたのこれまでの経歴やスキルにあわせた最適なキャリアプランをご提案いたします。
「今はまだ転職を考えていないけど、選択肢だけは知っておきたい」といったご相談ももちろん歓迎です!情報収集の一環として、気軽にご活用ください。
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よくある質問
なぜ飲食店の面接では、必ず「志望動機」が聞かれるのですか?
主に3つの理由があります。①仕事への熱意や本気度を確認するため、②お店の雰囲気や方針に合う人材かを見極めるため、③応募先のお店について、どれだけ調べて理解しているかを確認するためです。
志望動機を作る上で、最初にすべきことは何ですか?
まずはあなたの経験や実績、スキルの棚卸しから始めましょう。重要なのはその業務を通じて「どのような課題を解決し、店舗にどれだけの利益をもたらしたか」という具体的な実績です。
自分の「応募した理由」がうまく言葉にできません。どうすれば良いですか?
なぜそのお店に惹かれたのかを掘り下げてみましょう。もし理由が曖昧な場合は、同じ業態の他のお店と比べることで、応募先ならではの魅力や特徴が明確になり、自分が「なぜこの店で働きたいのか」という理由を見つけやすくなります。
志望動機でやる気や熱意をアピールするにはどうすれば良いですか?
「〇〇という点に魅力を感じたので、自分の△△という経験を活かして貢献したい」「先輩の姿を見習い、〇〇のスキルを身につけていきたい」など、お店への理解に基づいた上で、自分がどう成長し、どう貢献したいかを具体的に伝えることが、熱意のアピールに繋がります。
志望動機を分かりやすく書くための構成のコツはありますか?
「結論 → 理由 → 具体的なエピソードや自分の思い → 再び結論」という順で書くのがおすすめです。最初に「貴店の〇〇という点に惹かれ、志望しました」と結論を述べ、その後に具体的な理由を続けることで、採用担当者に意図が伝わりやすくなります。
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大久保 俊
株式会社シンクロ・フード 代表取締役
大手食品メーカー勤務を経て2008年にシンクロ・フードへ入社。「飲食店ドットコム」をはじめとする飲食店向けプラットフォームの開発・運用を長年牽引し、2025年12月に代表取締役に就任。テクノロジーを通じて飲食業界の課題解決と、日々の店舗運営・キャリア形成の強力な支援に取り組んでいる。
田中二胡
ライター・エディター
求人飲食店ドットコム「しょくヨミ!」編集部ライター。都内を中心に、魅力的な飲食店や最新の求人事情を日々リサーチしています。 こよなく愛するものは音楽とお酒、そして猫。休日はもっぱら都内の居酒屋・バーを巡り、現場のリアルな活気や最新のドリンクメニューにアンテナを張っています。 現場の雰囲気や働く人の魅力が伝わる記事づくりを目指します。