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2018/4/17

20代と40代、転職理由の違いとは? 年代別データで見る飲食業界の転職活動

Photo by iStock.com/recep-bg
慢性的な人手不足である飲食業界は転職市場が活発化していますが、年代によってその活動内容や志向に違いがあります。転職希望者も採用担当者も年代別の傾向を把握しておくと、あらゆる点で有利に働くでしょう。今回は20代・30代・40代の求職者アンケート結果から、飲食業界の転職活動について年代別の傾向を見ていきます。

転職活動の理由・転職回数・応募数…3つの視点で調査

飲食店従業員の転職活動の傾向を知るために、3つの視点から調査しました。まずはグラフをご覧ください。

転職活動をする理由は?

これまでの転職回数は?
1回の転職活動中に応募する店舗数は?

■20代の転職活動

20代の転職活動の理由として「技術力の向上」(約55%)や「独立に必要な技術の習得」(約35%)をあげている人が多く、将来の独立や転職に向けて、若いうちは技術の取得に重きを置く求職者が多いことがわかります。また、人間関係の不満による転職活動も他の年代に比べて多いのが特徴です(約30%)。

転職回数に関しては、初めての転職(これまでの転職回数ゼロ)という人が最も多い(約35%)という結果です。転職回数が1回という人も約25%となっており、1回以下の転職者が過半数を占めています。

1回の転職活動での応募数は平均2.3店舗。他の年代と比較すると1店舗の応募で決める人も多くなっており、約36%となっています。比較的少ない応募でも転職ができている傾向が見て取れます。

■30代の転職活動

30代では「年収アップ」が転職の理由として最も多くなり、約53%を占めます。20代同様「技術力の向上」「独立に必要な技術の習得」(いずれも40%前後)も高くなっており、技術を身に付けつつ、すでに身に付けているスキルへの対価を求める傾向があるといえます。

転職回数は3回という回答が一番多い(約25%)という結果です。平均値でも3.4回となっており、2~4回で60%以上を占めています。転職回数ゼロという求職者は、20代の34.8%に対して30代では7.3%となっており、30代の9割以上が1回は転職活動を経験しているということがわかります。

1回の転職活動での応募数は平均2.6店舗。3店舗という回答が約37%と最も多く、いくつかの店舗に応募・比較して選択している様子がうかがえます。応募数1~3店舗で全体の80%以上を占めています。

■40代の転職活動

・30代と同様に「年収アップ」が最も多く約55%を占めます。40代の特徴として「現在の会社への不安」が他の年代に比べて圧倒的に多く、約41%を占めています。「ポジションアップ」も約20%と他の年代に比べて多くなっており、現在の会社に対する不安や不満など転職の理由になっているようです。

・転職回数は5回という回答が一番多い(約33%)という結果です。平均は4.6回で、6回以上という人も30%近くを占めており、年齢に応じて転職回数が増えていることがわかります。

・1回の転職活動での応募数は平均3.2店舗。30代同様、3店舗に応募という回答が約30%と一番多いものの、5店舗以上に応募という回答が約28%と、20代や30代に比べて多くなっているのが特徴です。納得のいく転職先に巡り合うまでに時間をかけている、あるいは時間がかかってしまっているという傾向がわかるでしょう。

飲食未経験者の転職活動について

他業種から転職を希望する人にとって、飲食業界には転職しやすいという印象をお持ちの方も多いでしょう。最後に、20~30代の飲食未経験者における転職活動についてお伝えいたします。

■20代は目指す道に応じて選ぶべし!

20代で飲食未経験から転職する場合、研修が充実していたり、休みがしっかりとれる会社が望ましいでしょう。最初は想像以上に体力・気力を消耗します。研修を通して基本を身につけ、周囲のサポートを受けながらスキルアップできるのが理想です。20代で他業種からの転職を検討している方は、労務環境の安定した職場で、まずは飲食業に慣れていくのがよいでしょう。

独立志望であれば、料理だけでなく店舗経営や人材育成のスキルも必要のため、マンツーマンで技術を学べる個人店をおすすめします。休みや待遇は大手に比べて見劣りするかもしれませんが、飲食店経営のノウハウをいち早く身につけられるケースが多いです。

■30代は「体力」と「気配り」が大切!

30代は未経験から飲食へ転職する際の一つの区切りと言えます。一般的には30代半ばをすぎると体力的に下り坂となります。特にこれまでデスクワークだった人が、飲食業に転職してずっと立ちっ放しで仕事をするのは、想像以上に厳しいもの。飲食業へ転職するのであれば、体力をつけておきたいものです。
また、飲食業界ではお客さまはもとより、従業員・取引業者など、非常に多くの人と関わります。さまざまな方面への気配りを大切にと心得ておきましょう。

今回は、飲食業界における最新の年代別の転職活動について解説しました。求職者の方は、自分と同じ年代の人がどのような転職活動をしているか知り、採用担当者の方は採用ターゲットの年代層がどのような活動をしているかを知るよい機会になると思います。ぜひ参考にしてみてください。

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【アンケートデータ】
◆調査期間:2017年2月16日~2017年2月21日
◆調査対象:求人@飲食店.COMを利用しているユーザー
◆有効回答人数:298名 ※飲食店での正社員勤務を志望しているユーザーが対象