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2017-09-13 10:44:20.0

求人倍率7.5倍!? いま飲食店のホールスタッフが求められているワケ

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年々上昇しつづける飲食業界の有効求人倍率(※)、2017年6月に発表された東京都における全職種の有効求人倍率は2.04、調理スタッフは5.79、飲食店ホールスタッフはなんと7.58という結果となりました。つまり、ホールスタッフ志望の人に対して7社から8社が「うちに来てください」という超売れっ子な状態になっています。

なぜこのような状況に陥っているのでしょうか。少子高齢化、若年層の減少という日本社会が抱える構造的な問題があげられます。総務省統計局の調査によると、約15年間で600万人の若手が減り、減少するスピードも加速しています。

労働人口が減少の一途をたどるなか、飲食業界の市場規模は長期的にみると縮小傾向にありますが、出店拡大、店舗改装、M&A、業態転換など各社さまざまな戦略を展開をしており、生き残りをかけて大きく動いている業界といえるでしょう。飲食店にとっては大変厳しい状況ですが、裏返してみると、求職者にとってはより好条件の仕事を選べるチャンスともいえます。

今回はホールスタッフの求人事情を徹底解析! 現在ホールスタッフとして働いている人も、これから働きたい人も必見です。
※有効求人倍率はハローワーク(公共職業安定所)で扱った有効求人数を有効求職者数で割ったもの

ホールスタッフの仕事とキャリアアップ

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まずはホールスタッフの仕事とキャリアアップについてみていきましょう。ホールスタッフの仕事は接客が中心で、お客さまのお出迎え、テーブルへの誘導、オーダー取り、料理のサーブ、食器の片づけ、精算など、お客さまの快適さが何より優先されます。また、エントランスや店内、バックヤードの清掃なども大切な仕事。お店の雰囲気はホールスタッフが生み出すといっても過言ではありません。ホールスタッフの「やりがい」を尋ねると「お客さまに喜んでもらえること」と多くの人が答えます。

ときにはクレーム対応など大変なこともありますが、さらにスキルを磨くと、店長やマネージャーに昇格することも。バリスタやソムリエなど資格を取ることで、さらに仕事の幅を広げることもできます。その後は、現場でスペシャリストを目指す、本部で裏方として飲食店を支える、規模の大きな会社ならエリアマネージャーやSV、さらには店舗開発などの新規プロジェクトに関わるなど、さまざまな道があります。仕事探しにおいては、自分の目指す仕事ができる会社かどうかを見極めることが大切です。

ホールスタッフに求められている資質とは

接客だけでなくスタッフ同士のチームワークが大切なため、コミュニケーション能力は必須です。接客業としてのコミュニケーション能力とは「おもてなし」の心と技術をもつこと。社会人としては、上司の指示を的確に把握することや、報告・連絡・相談をすることなども含まれます。テーブル番号やオーダーの通し方、料理の名前などを覚えたり、仕事を円滑に進めるためお店のルールを守ることも必要です。

また、お客さまから好感を得られるような身だしなみや清潔感もポイントの1つ。清潔感に関していえば、飲食店で異物の混入はあってはなりませんので、髪の毛や爪、アクセサリーなど気配りができることも重要です。

そして、体力。ホールスタッフは立ち仕事で、料理を運んだり片づけをしたり体をよく動かすため、とてもハードです。疲れるとマイナスな感情が表に出やすくなります。常に笑顔でお客さまに接するにも、やはり体力は必要ですね。

ホールスタッフの待遇・働きやすさは?

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人手不足のため給料は上昇傾向にあります。その上で「やりがい」と「働きやすさ」も仕事選びの重要なポイントです。

お客さまに満足してもらったことが給料アップにつながったら……やる気もいっそう高まりますね。そのために、社内コンテストなどでスキルを評価し昇給に反映するといった取り組みや、資格を取るための金銭的または教育的支援、若手にも店長など重要なポジションにつけるチャンスを増やすなど、やりがいを持てる環境を整える企業が増えています。

また、店を盛り立てていくために、経験者は貴重な人材として高い待遇で迎えられることも。自分のお店を持てるよう頑張る人には、独立を支援する飲食店も多くあります。

そして、働きやすい環境も大切です。正社員の場合、定休日の関係で月休6日という飲食店も多いのですが、大手企業を中心に月8日休(週休2日制)にする企業が増えています。産休・育休の整備など、女性が長く働ける環境を整える企業も年々増加しています。

いかがでしたか? 飲食店のホールスタッフが人手不足であることは明確ですが、それゆえに各社が勤務条件や待遇を見直し、働きやすくやりがいのある環境になりつつあるといえます。しかし、売り手市場にあぐらをかいて自己研鑽をおろそかにしていると、どこからも採用されないという事態を招きかねません。ホールスタッフとしてスキルを磨き、楽しく前向きに働くことを忘れないでください。

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