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2023-06-09 10:04:28.0

インバウンド客を集客し売上アップ!外国人客に対応した店づくりを紹介

インバウンドが急速に回復しており、今後もますますニーズが高まると予想される昨今。飲食店にとっても売上を伸ばす絶好のチャンスです。そこで今回は、インバウンド客を獲得する店づくりのポイントを紹介します。
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原材料を英語でリスト化し、食事制限がある人に配慮する

インバウンド客には、信仰している宗教、ベジタリアンやヴィーガンなど食事に関する信条、アレルギーなどの体質によって食事制限がある方も多くいます。「特定の食材を抜いてほしい」「どんな原材料を使っているのか」といった問い合わせにすべてのスタッフが対応できるよう、体制を整えておきましょう。

それぞれのメニューに使用している食材をリスト化し、メニュー表に英語で記載しておくとさらに安心です。料理酒やワインなどのアルコールや、豚・牛を原料にしたゼラチンなど、細かな原材料も忘れずに記載してください。

メニュー名や料理の説明は外国語でも表記する

外国人客がメニュー選びで困らないよう、多言語に対応したメニュー表を用意することもお忘れなく。日本食に詳しくない人のために、使用している主な食材や調理法、「旬の野菜や名産品を使っている」といった料理の魅力、相性の良いお酒なども記載しておきましょう。

それぞれの料理の写真を載せ、写真とメニュー名に番号を振っておけば、料理のイメージがより伝わりやすくなります。多言語メニュー表作りには東京都の「 多言語メニューの作成支援ウェブサイト」が役立つので、ぜひ活用してみてください。

インバウンド客からは手頃な価格の料理が好まれる傾向があるため、おすすめを聞かれたら1,000円以下のメニューを紹介することが得策です。また「お酒は選択肢がたくさんあり、銘柄や説明を見ただけではどれが良いかわからない」人も多いようです。数種類のお酒を少量ずつ味わえるテイスティングセットを用意しておくと、オーダーしやすくなるだけでなく、売上アップにもつながります。

店頭の食品サンプルやジェスチャーを使って視覚に訴える

入店を迷っているときは、どんな料理をどれくらいの金額で食べられるかわからなければ一歩を踏み出しにくいもの。ましてや、旅先の外国ではなおさらハードルが高く感じられます。「モチモチの生パスタが自慢のイタリアンレストラン」のように、店舗の特徴や魅力をPRする案内板を店頭に掲示し、インバウンド客が安心して入店できるようにしましょう。メニュー表や料理の写真、食品サンプルなどをあわせて用意するのもおすすめです。

オーダーの際には、会話だけでなく指差しやジェスチャーを交えると、より正確に聞き取れます。数量を訊ねる時も、指を使って確認しましょう。また、多言語に対応したタッチパネルのメニュー表を導入すれば、外国人でもスムーズにオーダーできます。

英語の接客フレーズを覚えておくと安心

接客でよく使う会話や言葉を外国語のフレーズ集にして覚えておくと、接客がスムーズになります。また、スマホに多言語対応の翻訳アプリを入れておけばさらに安心です。接客でよく使う英語や中国語のフレーズを過去記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

■【業態別】飲食店の接客英語! 居酒屋・カフェ・洋食・和食で使える英語を覚えよう
https://job.inshokuten.com/foodistMagazine/service/knowhow/detail/229

■飲食店で使える中国語の接客フレーズ。注文・会計など場面別で紹介!
https://job.inshokuten.com/foodistMagazine/service/knowhow/detail/227
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店舗で楽しい体験をしてもらう工夫を

満足度の高い時間を提供するには、料理を楽しんでもらうだけでなく、心躍る体験をしてもらうことも大切です。

例えば「テーブルごとに席が仕切られている」「サイコロを振って出た目の数だけお酒が割引になる」といった日本の飲食店には多いサービスも、インバウンド客の目には新鮮に映るようです。そうした「日本らしさ」を大切にしながら、季節ごとのイベントなども積極的に取り入れ、料理プラスアルファの価値を感じられるお店を目指しましょう。

インバウンド客の大半は、日本人スタッフが外国語を話せないことを前提として飲食店を訪れるため、完璧な対応を求められることは少ないでしょう。たとえ外国人への接客に不慣れでも、必要以上に心配することはありません。事前準備を整えたうえで、目の前のお客様に喜んでもらえるよう真心を込めて接客し、「また訪れたい」「周囲におすすめしたい」と思ってもらえる店を目指しましょう。