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2019-07-31 10:13:36.0

飲食店の「ゴキブリ対策」。発生条件から駆除方法までを一挙解説!

画像素材:PIXTA

暑く湿度の高い日本の夏は、飲食店の大敵「ゴキブリ」が活発に活動します。どんなにおいしい食事を提供しても、どんなに素敵な接客をしても、ゴキブリが出た瞬間にすべては台無しになってしまいます。「あのお店、ゴキブリ出るらしいよ」という噂は強烈で、負のイメージはなかなか覆せません。今回は、ゴキブリがなぜ発生するのか、どこから侵入するのか、そして駆除方法まで、飲食店のゴキブリ対策について学んでいきましょう。

なぜゴキブリは飲食店で発生しやすいのか?

食べ物と水気

そもそも、なぜゴキブリは飲食店でよく発生してしまうのでしょうか。一番大きな原因は、一般家庭やほかのお店にくらべて圧倒的にたくさんの食べ物があることです。栄養となる食材が豊富な場所なので、ゴキブリが寄ってきやすく、また繁殖しやすいといえるでしょう。

食べ物だけでなく、水気があるのも要因です。ソフトドリンクやアルコールはもちろん、流しや食洗器、また水滴が落ちた床など、飲食店にはあらゆる場所に水気があります。これをエサにしてゴキブリが生き延びてしまうのです。

人の出入りが活発

さらに人の出入りがあるため、それに乗じて店内に入りやすい点も見逃せません。お客様が入店・退店するたびに扉が開きますし、また従業員が裏口から出入りもします。その瞬間に、人間と一緒にゴキブリが店内に紛れ込みます。

隙間が多い

飲食店には大型の冷蔵庫や食洗器などが置いてありますが、この裏や隙間はゴキブリの格好の住処。暗く湿っていて人間の目に入らないので、ゴキブリにとってはまさに天国のような環境です。

飲食店が密集している

そして大きな要因のひとつに、飲食店は複数の店舗がまとまっていることが多いことが挙げられます。隣の店で繁殖したゴキブリが、地面や壁を伝って自分の店に入ってきてしまうケースは多々あります。商業施設では、どれだけ自分の店を清潔にしていても、排水管を通って複数の飲食店を行き来するということもあるのです。

ゴキブリの侵入経路と防御対策

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ゴキブリをお店で出さないためには、そもそもの侵入経路をブロックするのが一番です。ここからは、ゴキブリの侵入経路とその対策をご紹介します。

入口、裏口

扉を開けっぱなしにしていると、ゴキブリは続々と入ってきてしまいます。人が出たら必ず扉を閉める、開けっ放しにしないということを徹底しましょう。お客様用の正面入り口はもちろん、従業員専用の裏口にも気を付けてください。

また、ゴキブリは小さな隙間からも侵入してきます。扉の周りには隙間ができやすいので、テープ貼るなどして隙間を埋めるようにしましょう。さらに、アロマやホウ酸スプレーを巻いておくと効果的です。

換気扇

換気扇をつけっぱなしにしておくと、そこからゴキブリが入ってこれなくなります。そのため換気扇はなるべく回したままにしておくと、侵入の確率を減らせるでしょう。また、換気扇は音が鳴るので、その音がゴキブリを遠ざけるという利点もあります。

排水管

排水管から店内に侵入するゴキブリは少なくありません。まずは水気をこまめに取り除くことが重要です。帰る前は完全にしっかりふき取り、営業中もなるべくぬれっぱなしにならないようにするのがベストです。

また、ゴミ受けなどでふさいでおくと、排水管伝いにゴキブリがやってきても店内への侵入を防げます。最後に、営業終了後は熱湯を流しておくのも、熱に弱いゴキブリにうってつけの対策です。

排水溝

お店を閉めて帰宅する前、排水溝にふたをしておくだけでゴキブリの発生を防げます。出入口同様、アロマやホウ酸スプレーも効果的なので、しっかりまいておくのがおすすめです。

ゴキブリ駆除はプロの手も借りる

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基本は整理整頓

ゴキブリ対策の基本は、整理整頓。ごちゃごちゃした空間ではゴキブリが入ってきても気づきにくいですし、小さい隙間を見つけてそこで繁殖してしまいます。使ったものは片付ける、帰る前は開店前の状態よりもきれいに。まずは従業員一同がこうした意識を徹底をしていきましょう。

食べかすはすぐに拭く

お店が混んでくると食べ物や調味料をこぼしても、すぐにふかず放置してしまうことがありますよね。こうしたものはゴキブリの餌になってしまうので「こぼしたらすぐに拭く、放置しない」というルールを守るようにしてください。また、お客様の食べかすなども見逃さずに掃除しましょう。

除湿剤を活用する

ゴキブリは湿気が大好きなので、除湿剤を置くのも一手です。特に梅雨時や夏場はゴキブリが活発になるので、なるべく湿気をなくすように気を付けてください。そして、小さな隙間は巣になりやすいので、食器棚や流しの裏などを定期的にチェックすることも必要です。また、段ボールにはゴキブリの卵が産み付けられていることもあるので長期間お店に置かないようにしましょう。

ベイト剤を設置して駆除する

いろいろと対策してもゴキブリは侵入することがあります。侵入してきたゴキブリの駆除方法でもっとも一般的なのが「ベイト剤」です。ベイト剤とは毒餌剤のこと。ゴキブリに毒の入った餌を与えて死滅させる方法で、一般家庭でもよく使われています。ベイト剤では「ホウ酸団子」「コンバット」「ブラックキャップ」などの市販品がよく知られています。飲食店や宿泊施設の厨房向きの害虫駆除セットも販売されているので、検討してみるとよいでしょう。

清掃のプロに駆除を依頼する

そこまで対策をしても、発生してしまうのがゴキブリというもの。ゴキブリは繁殖能力が高く、中途半端な駆除ではすぐに繁殖してしまいます。ゴキブリ駆除は「全滅」がゴールと心得ましょう。もしも手に負えないと思ったら、初めからプロに頼むのも手です。

もちろん料金はかかりますが、お客様の前にゴキブリが出てしまってそれが噂になり、誰も来なくなってしまっては元も子もありません。1ヵ月に1回清掃に入ってもらうなど、予め定期プランにすると割引になることもあります。まずは自分たちで日々徹底した対策を、そこから先は定期的にプロにお願いするという意識も必要です。

ゴキブリ対策は衛生管理の基本

いかがでしたか。今回は飲食店の天敵「ゴキブリ」の対策についてお伝えしました。ゴキブリ対策の基本は、侵入させない、すぐに駆除する、全滅させる、定期的にプロの駆除業者に依頼することです。

ゴキブリは視覚的な不快感を与えることはもちろん、飲食店にとって一番怖いのはサルモネラ菌などの食中毒菌を伝播すること。もしゴキブリが原因で食中毒を起こしてしまったら、「食中毒を起こした店」というレッテルが長くつきまとい、店の経営を圧迫することにつながります。この機会に自店のゴキブリ対策を見直してみてはいかがでしょうか。

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