飲食店の“夏あるある”エアコン温度、虫との戦い……夏のお悩みと対策!
「暑い?」「寒い?」店内での夏あるある
夏といえば、とにかく外は暑い。ちょっと涼むために飲食店を利用するお客様も多いでしょう。外から入ってくるお客様は暑いと感じる一方で、冷房が直撃する席のお客様やずっと店内にいるスタッフには寒いということも、夏あるあるの一つ。どのような対策が考えられるでしょうか?
こまめに調整して、すべてのお客様が快適に過ごせるのがベストです。ただ、それが難しければ、省エネの観点から少し暑いくらいの設定(28℃を目安)のほうが納得感は得やすいでしょう。暑そうなお客様には、冷たいメニューを積極的にすすめてみましょう。
また、虫が多いことも夏あるあるのひとつ。飲食店では虫は避けたいのですが、飲食店だからこそ虫が寄ってくるともいえます。厨房内では暑さと湿度でコバエなどが出てくることがあります。放っておくと大量発生につながりかねませんので、夏の前に対策をしておきましょう。日常的には虫をおびき寄せるグッズや水回り用の殺菌剤を使用し、月に1回などのスパンで業者に清掃を依頼し、厨房の隅々まで徹底的に消毒するのも有効です。
店内では気を付けていても外から入ってくることがあります。入ってこないようにするのは難しいですが、臭いの強い虫よけグッズを使うとお客様に不快な思いをさせてしまうことも。臭いの優しいオーガニックの虫よけを使用したり、電気で撃退する設備・グッズなどで可能な限りの対策をしましょう。
飲食店スタッフの夏あるある
スタッフにとっては、体調管理がとても重要な季節です。特に、厨房や炎天下の屋外で働くスタッフは暑さとの厳しい戦いが続きます。仕事中もこまめに水分補給をするとともに、忙しくても睡眠と食事はほかの季節よりもしっかりとることを心がけましょう。どうしても体調が悪い場合は無理をしないことが大事です。
また、見落としがちなのがユニフォーム。ロッカールームが臭い……なんて経験ありませんか。狭くて換気が悪いロッカールームに、汗ぐっしょりのユニホームを置いて帰ったことがある方は要注意! 汗がしみたユニフォームを長期間放置すると悪臭の発生につながります。夏場はなるべく毎日持ち帰って洗いましょう。洗濯が間に合わない場合は、多めに支給してもらうようにして、常に清潔なユニホームを身に付けるようにしましょう。そのほか、ロッカールームに消臭剤や芳香剤を置いたり扇風機を置くなど、スタッフがロッカールームを気持ちよく使えるように工夫をすることも大切です。
衛生管理あるある
夏は気温が高くなるため、細菌が原因となる食中毒に注意が必要です。なんといっても対策で重要なのは手洗いです。こまめに手洗いをするとともに、石鹸やアルコール消毒も必ずおこないましょう。30分~1時間に1回を目安に、手洗いタイムを設けて交代で手洗いをするとよいでしょう。
包丁やまな板などは生の肉や魚とその他の食材で分けて使い、使用の都度洗浄・殺菌を行う、食材の低温保存を徹底する(常温で放置しない)などを徹底しましょう。
お客様の夏あるある
夏は大量に汗をかくので、お客様はすぐ水を飲みほしてしまいます。ついさっき水を注ぎに行ったばかりなのに、もうお水がほしいと言われた、なんて経験ありませんか? おかわりでこまめに注いでもよいのですが、人員に余裕がないときは、テーブルごとにピッチャーで提供しておく、お店の中央にウォーターサーバーを置いてお客様自身で注いでいただくという方法もあります。余裕があればドリンクメニューや冷たいデザートなどをおすすめしてみるといいですね。
お酒の飲み放題を提供するお店では、1人あたりの杯数も多くなるので、ドリンクの作り方や提供方法を覚えるにはおすすめの時期です。生ビールがおいしくみえる注ぎ方などにこだわってみるのもいいでしょう。
また、夏といえば花火を思い浮かべる方も多いでしょう。店の近くで花火大会がある場合は、花火の時間の前後はすごい混雑になります。特に終了後は多くのお客様が同時に動くので、お店も万全の体制で迎えたいですね。外でずっと花火を見ていて、来店してすぐにトイレを使用したいというお客様も多いので、トイレの清掃にも気を配りましょう。
今回は、飲食店の夏の問題・悩みについて紹介しました。これらの「あるある」もあらかじめ想定していれば、ある程度は対策が可能なはず。ぜひ参考にしてみてください。
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