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訪日観光客4000万人突破!求められるベジタリアン、ヴィーガン、ハラルフードへの対応
2024年は、訪日観光客の数が過去最多を更新しました。万博の開催や引き続きの円安で、2025年も多くの外国人が来日することが想定されます。飲食店では外国語対応などのほか、日本人にはまだ馴染みの薄いベジタリアン、ヴィーガン、ハラルフードなどへの対応が求められつつあります。今回は、ベジタリアン、ヴィーガン、ハラルの違いや、対応メニューの導入例を紹介します。
画像素材:PIXTA
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ベジタリアン、ヴィーガン、ハラルの違い
混同しがちなベジタリアンとヴィーガンの違いとは?ハラルフードとはどんなもの?といった基礎知識について知っておきましょう。
また、どこまで動物性食品を避けるかも人によって異なります。例えば、肉だけを避け、魚や卵・乳製品などは食べる人は「ペスカタリアン」と呼ばれます。そのほか、肉・魚を食べない人、肉・魚・卵を食べない人、肉・魚・乳製品を食べない人、そして、肉、魚、卵、乳製品などを一切摂らない「ヴィーガン」などがいます。
■ベジタリアン
ベジタリアンとは、動物性食品を食べない人の総称です。ベジタリアンを選択している理由は、健康やダイエット、倫理・動物愛護、環境問題への懸念、宗教的観念によるものなどさまざまです。また、どこまで動物性食品を避けるかも人によって異なります。例えば、肉だけを避け、魚や卵・乳製品などは食べる人は「ペスカタリアン」と呼ばれます。そのほか、肉・魚を食べない人、肉・魚・卵を食べない人、肉・魚・乳製品を食べない人、そして、肉、魚、卵、乳製品などを一切摂らない「ヴィーガン」などがいます。
■ヴィーガン
ベジタリアンの中でももっとも厳格な、完全菜食主義者のことをいいます。肉、魚、卵、乳製品、はちみつなど動物由来の食品はすべて避け、野菜・果物・穀物・豆類など植物由来の食品のみを摂取する人たちです。■ハラル
イスラム教で禁止されている豚肉・アルコール・不適切な屠畜肉などを含まない食品をハラルフードといいます。ハラルとは「許されているもの」という意味で、イスラムの教えによって許されたものを指します。一方、イスラムの教えによって禁止されているものを「ハラム」といいます。ちなみに、ハラル・ハラムは、食べ物や飲み物についてだけではなく、化粧品、衣類、金融などイスラム教徒の日常生活の多くの場面に関係しています。飲食店に求められるベジタリアン、ヴィーガン、ハラル対応
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観光庁の調査によれば、2023年の訪日観光客のベジタリアンやヴィーガンを推計した「訪日ベジタリアン等」の総数は約128万人と推計され、その割合は訪日観光客全体の5.3%と少なくありません。また、日本政府観光局(JNTO)や大手旅行会社は2025年の訪日観光客が4,000万人を超えると見込んでおり、ベジタリアン、ヴィーガン、ハラルの需要はますます増えると予想されます。
日本では、ベジタリアン、ヴィーガン、ハラルに対応する店はまだ少ないというのが現状です。ただし、大手チェーン店などでもベジタリアン、ヴィーガンメニューを扱うケースが増えており、需要が増えるとともに、今後はよりいっそう対応が求められるようになりそうです。
日本では、ベジタリアン、ヴィーガン、ハラルに対応する店はまだ少ないというのが現状です。ただし、大手チェーン店などでもベジタリアン、ヴィーガンメニューを扱うケースが増えており、需要が増えるとともに、今後はよりいっそう対応が求められるようになりそうです。
ベジタリアン、ヴィーガン、ハラル対応メニューを提供する店
オーガニックカフェなどを始め、ヴィーガン食をコンセプトにしたカフェは近年増えています。また、コース料理などを提供する店では「特別なメニューはないものの、事前に伝えればヴィーガン対応やハラル対応をしてくれる」という店も増えつつあります。その一方で、店のジャンルには偏りがある印象。
もちろん、メニューの一部でベジタリアン、ヴィーガン、ハラル料理を提供することでも需要に応えることができます。個人店や中小企業などでは、そのほうが取り入れやすいのではないでしょうか。ここでは、導入している店の一例を紹介します。
ヴィーガン対応の「彩り野菜のヴィーガンらーめん」は採れたて野菜を贅沢に使用した、ヴィーガンも安心して食べられるラーメン。スープから具材まで植物性100%で、麺は卵不使用のレンコンつなぎ麺です。
外国人にも人気のラーメン店ですが、ヴィーガン対応メニューはその理由の一つといえそうです。
https://afuri.com/
店舗によりメニューは異なり、すべてがヴィーガン・ベジタリアンメニューの店と、チキンやビーフ、サーモンなどを含むメニューとヴィーガン・ベジタリアンメニューがある店があります。大豆ミートを使ったハンバーガーやサラダを中心に、メニューはバラエティ豊か。対応メニュー作りの参考にしてみてはいかがでしょうか。
https://mr-farmer.jp/
http://gonpachi.jp/
今後も需要が増えることが予想されるベジタリアン、ヴィーガン、ハラルフード。訪日観光客対応はもちろん、健康志向の方向けにも最適で、新規顧客獲得のきっかけになるのではないでしょうか。この機会にメニューの導入を検討してみるのも大切かもしれません。
もちろん、メニューの一部でベジタリアン、ヴィーガン、ハラル料理を提供することでも需要に応えることができます。個人店や中小企業などでは、そのほうが取り入れやすいのではないでしょうか。ここでは、導入している店の一例を紹介します。
■AFURI
国内では東京都内や神奈川を中心に、また海外にも多数展開するラーメン店「AFURI」。国産小麦の自家製麵、国産の丸鶏・魚介・香味野菜など厳選素材を使った柚子風味のあっさり系スープが特徴です。ヴィーガン対応の「彩り野菜のヴィーガンらーめん」は採れたて野菜を贅沢に使用した、ヴィーガンも安心して食べられるラーメン。スープから具材まで植物性100%で、麺は卵不使用のレンコンつなぎ麺です。
外国人にも人気のラーメン店ですが、ヴィーガン対応メニューはその理由の一つといえそうです。
https://afuri.com/
■MR.FARMER
「美と健康は食事から」をコンセプトに、全国各地の契約農家が作る新鮮野菜をふんだんに使った料理を提供するカフェ。表参道、東京ミッドタウン日比谷などに合計5店舗を構えています。店舗によりメニューは異なり、すべてがヴィーガン・ベジタリアンメニューの店と、チキンやビーフ、サーモンなどを含むメニューとヴィーガン・ベジタリアンメニューがある店があります。大豆ミートを使ったハンバーガーやサラダを中心に、メニューはバラエティ豊か。対応メニュー作りの参考にしてみてはいかがでしょうか。
https://mr-farmer.jp/
■権八
大手グローバルダイニングが運営する「権八」では、西麻布店や渋谷店、お台場浅草吾妻橋店などで訪日観光客向けに「ハラル 知床牛コース」を提供。ハラル認証を受けた高品質の黒毛和牛のステーキをメインとし、刺身や親子丼など和食の定番を含むコース料理です。みりんや酒を使うことが多い和食において、ハラルフードを提供する貴重な例です。http://gonpachi.jp/
今後も需要が増えることが予想されるベジタリアン、ヴィーガン、ハラルフード。訪日観光客対応はもちろん、健康志向の方向けにも最適で、新規顧客獲得のきっかけになるのではないでしょうか。この機会にメニューの導入を検討してみるのも大切かもしれません。
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