しょくヨミ!! 飲食店の正社員/アルバイト求人情報サイト [更新:12月6日 13:54]

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飲食店の新メニュー開発を行う「商品開発」とは? 仕事内容ややりがいを紹介

飲食店の新たなメニューを考案する「商品開発」は、店舗の売上を左右することもある重要な仕事です。しかし、キッチンやホールの仕事と比べるとあまり馴染みがないことから、「どんな仕事なのか詳しくわからない」という方も多いのではないでしょうか。商品開発とはいったいどんな仕事なのか、業務内容ややりがいなどを紹介します。
画像素材:PIXTA

商品開発の仕事とは?

商品開発は、新しいメニューを開発したり、既存のメニューを改良したりする仕事です。新メニューの企画から市場調査、食材選び、試作品の調理まで、メニュー開発の業務をひと通り担当し、できあがったメニューの広告や販促などを行うこともあります。

商品開発は、単に新しい料理を作ればいいというわけではなく、他店と差別化を図りつつ、お客様に満足してもらえる料理を作ることが大切です。また、料理のできあがりは、食材の質や微妙な火加減などによって変わってしまうこともあるため、誰が調理しても一定の品質になることなども考慮しながら開発を進めていきます。

飲食店の顔となるメニューの開発を一手に手掛ける商品開発は、店舗や企業の売上を左右することもある、非常に重要な役割を担っていると言えるでしょう。

メニューが完成するまでの業務の流れは?

商品開発の業務は、大きく分けて「リサーチとコンセプトの考案」「試作・試食・改良」「広告・販促の企画と商品化」という3つのフローに分けられます。具体的にどのような流れで仕事を行うのか、一般的なステップを見ていきましょう。

1.リサーチとコンセプトの考案

まず、飲食市場の動向や顧客のニーズ、トレンド、今後のブーム予測などをリサーチ。集めた情報を分析し、ターゲット層や提供時期、利用シーンなども踏まえながら、コンセプトやメニューを決定します。

2.試作・試食・改良

新たなメニューの方向性が決まったら、試作に取り掛かります。試作では、味はもちろん、仕込みや調理の時間など、店舗でのオペレーションも意識。実際に販売するメニューですから、材料費なども考慮する必要があります。

できあがった料理は、スタッフや外部のモニターなどに試食してもらい、意見を交換。理想の味や形になるまで、試作や改良を繰り返して完成を目指します。

3.広告・販促の企画と商品化

料理ができたら、店舗で提供する価格を決定。広告や販促を行い、新メニューを商品化します。

こうした商品開発の流れは、企業や店舗によって異なります。企業によっては、企画部がコンセプトを発案、開発部が試作を担当するなど、部署ごとに役割を分担している場合も。また飲食店であれば、キッチンスタッフが商品開発の仕事を兼任していることも多いでしょう。

画像素材:PIXTA

商品開発のやりがいは? 苦労した分達成感も

新しいメニューを開発するために試作と試食を繰り返すのは、とても大変なことです。時には、思い描いているイメージをなかなか具現化できず、行き詰まることもあるかもしれません。しかし、苦労した分、自分のアイディアが形になった時は、大きな達成感を得られます。

また、お客様の評価が見えるのも商品開発の醍醐味です。お客様に「美味しかった」と喜んでもらえたり、SNSなどで良い評判を得られたりすることもやりがいになるでしょう。人気メニューとなり売上に貢献できれば、モチベーションアップにつながります。

飲食店で商品開発スタッフとして働くには?

就職先としては、飲食店を展開する企業や食品メーカーの開発部門などが考えられます。このほか、飲食店の店長やキッチン担当として料理を作りながら、商品開発に携わるという選択肢もあるでしょう。いずれの場合も、飲食業界で働いた経験や調理スキルなどが役に立ちます。

過去の「商品開発経験」が求められるケースもありますが、飲食店の店長や調理スタッフとして商品開発に携わる場合は、未経験者OKとしている募集もあります。未経験からステップアップし、最終的に本部でメニュー開発に携わるという道も考えられるでしょう。

商品開発には、どんなスキルや知識が必要?

必須ではないものの、管理栄養士・栄養士・フードコーディネーター・野菜ソムリエなどの料理に関わる資格を取得しておくと、就職や転職に有利になることがあります。試作品をスピーディーに作る技術も求められるため、過去の調理経験や調理師免許なども役に立つでしょう。

また、他店にはない斬新なメニューを考え出すために、個性豊かな発想力も欠かせません。完成までに、他のスタッフと連携したり、意見を交わしたりする場面も多いことから、コミュニケーション能力の高さも重要です。

商品開発は、新しい料理を生み出す仕事のため、お客様を喜ばせたい方や美味しさをとことん追求する方にうってつけの仕事です。もちろん、苦労することもあるかもしれませんが、お客様に喜んでもらえることで、達成感ややりがいを得ることができます。商品開発に興味がある方は、ぜひ就職や転職を検討してみてはいかがでしょうか。

飲食店の商品開発 よくある質問

Q.

飲食店の「商品開発」とは、具体的にどのような仕事ですか?

A.

新しいメニューを企画・開発したり、既存メニューを改良したりする仕事です。市場調査やトレンド分析から始まり、コンセプト設定、試作と試食、原価計算、そして時には販促企画まで、一つのメニューがお客様に届くまでの一連の流れすべてに関わります。

Q.

新メニューはどのような流れで開発されるのですか?

A.

一般的には「リサーチ・コンセプト考案」→「試作・改良」→「商品化」という流れです。まず市場のニーズを調査してメニューの方向性を決め、次に何度も試作と試食を繰り返して味やオペレーションを完成させ、最後に価格を設定して世に出します。

Q.

商品開発の仕事のやりがいは何ですか?

A.

自分のアイデアが形になり、お客様に「美味しい」と喜んでもらえることが最大のやりがいです。試作を繰り返す苦労はありますが、開発したメニューが人気商品となり、お店の売上に貢献できた時には大きな達成感を得られます。

Q.

商品開発の仕事に就くには、どのようなスキルや資格が役立ちますか?

A.

調理師免許や調理経験があると、試作などをスムーズに進める上で有利です。また、管理栄養士やフードコーディネーター、野菜ソムリエといった食に関する資格も知識の証明になります。斬新なアイデアを生む発想力や、チームで協力するためのコミュニケーション能力も重要です。

Q.

未経験からでも商品開発の仕事に就くことはできますか?

A.

はい、可能です。大手企業の本部スタッフなどは経験が求められることもありますが、飲食店のキッチンスタッフや店長として働きながら、メニュー開発に携わるケースは多くあります。現場で経験を積み、最終的に本部の開発部門を目指すというキャリアパスも考えられます。