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2015/4/30

40代から料理人を目指した女性『島袋悦子さん』の道のり。夢は火星で寿司店開業!

いま、一人の女性料理人が世界中で話題になっています。名前は島袋悦子さん。メキシコの日本料理店でシェフを務めています。

現在50歳の彼女の夢は、「火星で寿司店を開くこと」。

彼女のことを知らない人からすると、きっと「何言ってんだ?」と思われるかもしれません。しかし彼女はいたって本気。しかも、その夢が叶う可能性はゼロパーセントではないのです。

200人に1人の難関をクリア!

オランダのNPO法人が主宰する火星移住計画「マーズ・ワン」をご存知でしょうか。このプロジェクトは、2011年にスタートしたもので、合計24名を火星に移住させようというもの。現在、2025年の移住開始に向けて移住者の選考が行われており、20,000人の応募者の中から100人の候補者を選出。その中に島袋悦子さんが含まれているのです。

計画によると、火星での食糧は自給自足によって賄うようで、穀物や野菜の栽培、さらにはタンパク源として魚の飼育が検討されているのだとか。つまり、寿司の材料である米と魚が火星でも手に入るかもしれない…というわけ。もしこれが実現すれば、島袋さんの夢が叶う可能性もグッと高まることでしょう。

まずは100人の中から、火星に行く24人に選ばれること。そして厳しい訓練をクリアし、火星へ無事たどり着くこと。道のりは果てしなく遠いですが、成功すれば人類の歴史に名を刻むのは確実。今後の動向が気になるところですね。

40代で志した料理人への道

さて、ご紹介した島袋さんですが、じつは料理人としては少し変わった経歴をお持ちです。大学で考古学を学び、卒業後はIT関連企業20年間勤務。その間、休暇を利用して世界中を旅したり、210キロを走破するサハラ砂漠マラソンに参加したりと、様々なことにチャレンジしています。そして2010年に職を辞して石川県の調理師専門学校へ入学。料理人になるべく勉強を始めます。この時点ですでに40代。料理人のスタートとしては少し遅かったと言えそうです。

ちなみに、料理人として活動するために取得しておきたい「調理師免許」ですが、島袋さんのように40代になってからでも取得は可能なのでしょうか。調理師免許を取得する際の条件について、厚生労働省の資料からご紹介しましょう。

「調理師の免許は、高等学校入学資格を有する者で、『厚生労働大臣の指定する調理師 養成施設において、1年以上、調理、栄養及び衛生に関して調理師として必要な知識 及び技能を取得した者』、又は『多人数に対して飲食物を調理して供与する施設や営業 で調理の業務に2年以上従事した後、調理師試験に合格した者』のいずれかに与えられる」

つまり、中学校を卒業さえしていれば、年齢に制限はないようです。(調理師の資格取得について詳細は調理師の資格紹介よりご覧ください。)ただ、やはり40代から調理師を目指すとなると、一緒に修行する同僚のほとんどが年下ということになり、職場内で少し孤立することもあるかもしれません。実際に、「教えて!goo」(http://oshiete.goo.ne.jp/qa/7544090.html)では、このようなやり取りが掲載されています。

■質問

「当方40歳で、IT業界にいましたが退職し、元々興味があった料理業界に異業種転職をしたいと思っております。料理業界の中でも調理にかかわる仕事に興味があります。しかしこの年で、しかも未経験でこの業界に入る事が出来るのか教えてください。出来れば正社員として雇用が目的ですが、例えばバイトから初めて経験を積めばなるのか知りたいです」

■回答

「飲食チェーンを経営しているものです。飲食店で働くのに調理師の資格は必要ありません。それから会社組織の飲食店の場合、レシピ開発は本部で行われ、店舗ではそれに従って調理するだけなので、アルバイトでもできるようになっています。ですから、あえて時給が高くなる高齢者を採用することはありません。全く飲食の経験がない人にとって飲食店で働くのは大変です。
40を超えているとアルバイトでも雇ってくれませんから、経験を積むには学校に行くしかありません。調理師学校でもいいですが、料理学校、ラーメン学校、すし学校などで技術を習得する方が手っ取り早いでしょう。ある程度自信が付いたら、どこかに勤めることは可能でしょう」


なかなか手厳しい意見ですね。島袋さんは、この回答者が勧めているように、未経験のまま飲食店で修行するのではなく、料理学校へ入学することを選択。卒業後はすぐに海外でご活躍されています。40代の方が料理人を目指すうえでの、ひとつの成功パターンと言えそうですね。

国境を越えた熱い想い。果たして大気圏は越えられるか?

最後に、島袋さんが料理人を目指した理由についてご紹介しましょう。
それは、しっかりとした日本料理を、海外でも食べられるようにしたかったから。

頻繁に海外へ出掛けていた島袋さんは、旅先で日本料理を食べる機会も多かったそうです。しかし現地の人が作る日本料理は、普段食べ慣れているものとは全然違う。「どうしてここまで味が違うのか? もっとちゃんとした日本料理を海外に伝えたい」。旅するうちにそんな想いが芽生え、ついには「私が料理人になって、正しい日本料理を広めたい!」と決意。料理学校で学んだあとは、すぐにアゼルバイジャンへ渡航。ホテルの日本料理店で勤め、そこで経験を積んだあとはメキシコへ。現在はシェフを務めています。

それにしても、「日本料理を海外へ伝えたい」という想いは、国境を越えたどころか、大気圏をも越えようとしています。火星へ旅経つとしたら60歳。彼女の波乱万丈な人生が、これからどのような軌跡を描くのか、これからも目が離せない存在になりそうです。


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