ゲストがほっこり笑顔になる! ラテアートをマスターする方法
目次
今やカフェ文化を代表する技術となったラテアート。その発祥は1985年。イタリア・ミラノでカプチーノの上にハートが描かれだし、それが世界中に広まったと言われています。
その後、幾何学模様や動物、さらにアニメのキャラクターまで、バリスタによる“一度限りのアート”はさまざまな絵柄へと発展。現在ではラテアートを看板メニューにして集客を図るカフェも少なくありません。
そんなラテアートですが、上手な絵柄を作るためにはどのようなポイントがあるのでしょう?ラテアートの基礎知識や上達のポイントについてご紹介していきます。
そもそもラテアートってなに?
最初にラテアートについて軽くおさらい。ラテアートを作るには大きく分けて2つの手法があります。まずはこの2つの手法についてご説明します。
■フリーポア
ピッチャーから注ぐミルクの流れを利用して描く手法です。一般的にバラやハート、リーフなどはフリーポアで描かれています。ミルクを注ぐ速さ、ピッチャーの角度などに変化をつけることでオリジナリティある模様を生み出すことができます。■エッチング
爪楊枝やスプーンの先といった道具を筆のように用いて絵を描く手法です。フリーポアに比べると難易度が高く、手先の器用さが試されます。動物の絵や文字などはこのエッチングによって描かれています。ラテアートに必要な道具は?
続いてラテアートを作るのに必要な道具をご紹介していきます。
■ミルクピッチャー
ミルクピッチャーはスチームミルクを作る際、そしてラテアートを描く際に用います。■カプチーノカップ
カップの形は美しい模様を描く上で重要になってきます。底に丸みのあるものを使うことでミルクの対流が起こり、カップの中で綺麗に回転します。■軽量カップ
ミルクを測る時に使用します。耐熱性のものがおすすめ。■小さな泡立て器
ココアパウダーなどの粉末を使用する場合に使います。スプーンよりも綺麗に混ぜることが可能。■カクテルピン
エッチングでラテアートを描く際に用います。爪楊枝でも代用できますが、バリスタにとってはマストアイテムでしょう。上手なラテアートのための3つのポイント
1、ピッチャーを振る際に力を入れすぎない
綺麗な模様を描こうと意気込んで、ピッチャーの持ち手を力強く握るのは厳禁。自分が持ちやすい方法で軽く握り、ミルクが自然に流れるように注ぎましょう。2、きめ細かいミルクフォームを作る
ミルクのコンディショニングはラテアートの命と言っても過言ではありません。よく冷えた成分無調整の牛乳を使うこと、そして泡立てるというよりも空気を取り込みながらかき混ぜることで、よりきめの細かいミルクを作ることができます。3、ミルクを注ぐ高さは二段階に分ける
最初はカップよりも20cmほど高い位置からミルクを注ぎます。半分ほど注いだところで、次は低めの位置から注ぐとミルクがカップの中で綺麗に浮きます。ラテアートを学ぶには?
本格的にラテアートを学びたい方は、カフェスクールに通うのが近道。スクールでなくても、ラテアートセミナーを開催しているカフェもあるので、そうしたカフェに通うのもひとつの手です。たとえば三軒茶屋の『NOZY COFFEE』では、90分7,000円でラテアートセミナーを開催。少人数制でしっかりと学べることから大変な人気を博しています。
また、すでにラテアートの経験がある方は、さらに技術を高めるために他の店舗を見学に行くのもいいでしょう。たとえば渋谷の『STREAMER COFFEE COMPANY』は、ラテアートの世界チャンピオン・澤田洋史氏がバリスタを務める店で、飲んでいても崩れない完璧なラテアートは、目にするだけでその奥深さを感じることができます。小さなお店なので、その技を間近で見ることも可能です。
さて今回は、ラテアートの基礎知識や上達のためのポイントについてご紹介しました。ラテアートはゆったりとしたカフェタイムに華を添える大切な技術です。カフェで働いている方は、ぜひラテアートの技術を身につけてゲストを喜ばせてみてはいかがでしょうか。
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