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2019/4/3

令和の飲食業界はどうなる!? 平成に思いを寄せながら飲食業界30年間の変遷をたどる

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2019年5月、いよいよ平成が終わり新しい時代「令和」を迎えます。この時代の変わり目に改めて平成の飲食業界を振り返ってみましょう。飲食業界は平成の30年間で食トレンドも勤務環境も大きな変化がありました。平成の飲食業界にどんなことが起こったのか、その歴史とトレンドをご紹介します。

平成の食トレンドまとめ

まずは平成に大ブームを起こした食品たちをご紹介します。1990年ごろから女性たちがこぞって食べ始めたのが「ティラミス」。イタリアンスイーツの一つで、今でもレストランやカフェの定番デザートメニューとなっています。

ほかにもさまざまなスイーツが流行し、1993年にナタデココ、1994年にパンナコッタ、1997年にワッフルなどが世間に定着しました。また、現在ブームが再燃しているタピオカも1992年には超人気ドリンクとして扱われていました。

食事系では1997年ごろからエスニック料理が流行し、タイ料理のトムヤムクンなどが一般的に認知されるようになります。そして1999年に生チョコや生キャラメルなどの「生」スイーツのブームを迎えた後、『Eggs’n Things』の到来により2006年に一大パンケーキブームが到来します。

2010年には食べるラー油が大流行。これを使ったレシピもたくさん誕生します。2011年は、スムージーやアサイーなど、健康志向のパワーフード系が女性たちの間で人気になりました。

2000年代にSNSサービスが浸透しはじめ、2010年にInstagramがサービスを開始すると、その気軽さが人気となり、若者を中心に利用者が爆発的に増加。「インスタ映え」という言葉が定着し、2014年ごろに彩り美しいジャーサラダやカップケーキを作る人が急増。また、2018年にはチーズタッカルビのチーズが伸びる様子も頻繁にアップされるようになりました。そして塩パンやパクチーなど、現在も次々と新たなブームが生まれています。

平成の飲食業界に影響を与えたもの

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バブル崩壊とともに始まった平成では、「安くたくさん食べられる」という点から食べ放題業態が大ヒット。また、より低コストを求めてファミレスやファストフードが台頭し始めます。

こうした安い価格を求めるブームは過熱を続け、松屋やすき家では牛丼並盛が280円、マクドナルドではハンバーガーが65円で食べられるようになります。また、回転寿司も平成に定着した飲食業態の一つ。一皿100円で寿司が食べられる魅力から、大きなブームが巻き起こりました。

飲食と切っても切り離せないのが、ブログやSNSです。かつてはアメーバブログが、現在ではInstagramで食べ物をアップするのが当たり前となりました。そうした世相を反映し、より整ったビジュアルで提供する飲食店が増加。2019年現在では、チーズハットクでチーズを伸ばす様子を載せることが若者の間で流行りとなっています。

また、スイーツのブームにも大きな変化がありました。男性もターゲットとなったことです。「草食男子」が流行語となった2009年、ローソンのプレミアムロールケーキが大ヒット。スイーツが好きなのにお店で食べずらいという男性がこぞって買い求め、「スイーツ=女性」という固定概念が崩れました。

平成の終わりにブームとなったのが「UberEats」です。高齢者世帯や単身世帯の増加、女性の社会進出に伴い中食市場が興隆し、出前文化が広まっていたところに、既存の食べ慣れた店の味を家庭で楽しめるUberEatsがヒット。また、会社員の副業が根付き始めたことで、「土日はUberEatsで小遣い稼ぎ」という働き方をする人が増えたこともブームを下支えしています。

「働き方改革」がすすむ飲食業界の勤務事情

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さまざまなブームを迎え、2015年には外食業界の市場は25.1兆円にのぼりました。その一方で深刻化しているのが、人手不足問題です。2017年時点で飲食調理業の求人倍率は5.79倍、接客業では7.58倍を記録しています。

平成の飲食業界を振り返ると、メニュー開発や業態開発に力を入れる一方、労働力不足に対する抜本的な対策はなされず、持続可能がモデルが確立できていません。日本の人口自体が減少し続ける中で労働力を確保できないうえ、インバウンドの興隆により外国人観光客の対応が求められるなど、さらに厳しい状況に追い込まれています。

そこで最近過熱しているのが、キャッシュレス、スタッフレスの形態です。タブレットPOSやセルフサービスを導入することにより、スタッフの業務を極限まで軽減化する外食企業が増えています。

さらに注目したいのが、外国人労働力です。政府は2019年度からの5年間、最大34万人の外国人労働力の受け入れを確定しました。これを受けミスタードーナツを運営するダスキンから「今後も外国人労働者に期待する部分は大きい」と、現場からも期待感が高まっています。外国人労働者の受け入れはインバウンド需要にも対応できるという一面もあり、今後ますます導入されていくと予想されるでしょう。

今後の飲食業界はどう変わる?

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今後の飲食店は、より素材感のある本物志向の料理が評価されると考えられています。高級食パンに代表されるように、ある程度コストをかけてもおいしいものが食べたいという需要が高まっていくでしょう。

そして味や価格だけでなく、その料理にどんな意味があるか、どんな付加価値があるかも重視されていきます。フェアトレード食品のような社会的価値があるものや、よりヘルシーで環境に優しいものの人気が高まるでしょう。

また、2018年に市場規模が10億円を突破した中食市場にも注目です。100円ビールや100円コーヒーの台頭で「飲食店のライバルはコンビニ」と言われるようになりました。電源やWi-Fiを完備したイートインスペースを設け、高い品質の惣菜やおつまみを豊富に販売したことで「家飲み」が流行。さらにパティシエ監修のスイーツを販売するなど、飲食業界にとってコンビニは驚異の存在となりつつあります。

出前市場に一石を投じた「UberEats」の動向も見逃せません。飲食店が売上確保のために続々とUberEatsに参入するなど、今後も出前市場の成長は続いていくでしょう。

いかがでしたか。世の中が大きく変動した平成の30年間。こうして振り返ると飲食業界もさまざまな出来事がありました。30年の歴史に終止符を打ち、新しい時代「令和」を迎える2019年。日本では次にどんな食品が流行り、飲食業界の労働環境がどう変化していくのでしょうか。いつの時代も「食」を人間から切り離すことはできません。次の時代の飲食業界の盛り上がりを大きく期待しましょう。

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