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2025/3/25

大阪・関西万博2025開催直前!注目の万博グルメ“未来の食”を紹介

大阪万博が、いよいよ2025年4月13日から大阪市の人工島・夢洲(ゆめしま)にて、半年にわたり開催されます。今回のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。食の分野においては“未来の食”をコンセプトに各社がメニューを提案・発表する予定です。その一部を紹介します。
画像素材:PIXTA

世界万国博覧会とは?

「世界万国博覧会」とは、科学・技術・文化の祭典。世界各国の産業・技術革新などの成果・物品をさまざまな形式で発表・展示する催しで、平和の象徴であり、世界各国の人々が交流する場にもなっています。

過去の例をあげると、1889年のパリ万博ではエッフェル塔が建設され、1893年のシカゴ万博では観覧車が初登場。1900年のパリ万博ではエスカレーター、動く歩道などが登場。そして1970年の大阪万博では、世界初の携帯電話、リニアモーターカーが展示されるなど、その時代の最新の技術が世界の関心を集めてきました。

新たな食文化が誕生するきっかけにも

万博は新たな食文化が誕生するきっかけにもなっています。

1970年の大阪万博では、開催に合わせてマクドナルドやケンタッキーフライドチキンが日本に初出店。ファストフードが日本にもたらされるきっかけとなりました。また、「ブルガリアヨーグルト」は大阪万博の後に商品名として使用できることになり、今ではすっかりお馴染みの商品に。現在では当たり前となっている回転寿司も実は大阪万博で誕生しました。
画像素材:PIXTA

大阪・関西万博2025にサステナブルグルメが登場

2025年大阪万博では、レストラン・フードコート含め約100店の飲食施設が出店予定とのこと。開催前から話題になっているのは、「いのち輝く未来社会のデザイン」のテーマに沿ったフードロス対策や資源環境などを意識した店舗や商品です。ここではその一部を紹介します。

くら寿司株式会社(未来型営業施設)

「回転ベルトは、世界を一つに」をコンセプトに、くら寿司最大の客席数である338席と約135mの最長の回転ベルトを設置し、寿司や大阪・関西万博に参加している約70の国・地域の代表的な料理を提供します。

使うのはサステナブルな食材。化学合成された飼料や添加物、薬剤などを使わず育てられた「オーガニックフィッシュ」や先端技術を活用し飼育された「スマート養殖魚」、美味しく食べられるのにもかかわらず、市場で扱われることが少なく廃棄されてしまうことが多い「低利用魚」などの使用が予定されています。

竹下製菓株式会社(EARTH TABLE~未来食堂~)

国産米粉を使用したグルテンフリーチュロスや植物由来原料を組み合わせたプラントベースのアイスを提供。チュロスは、酒米を磨いた後に出る廃棄予定の米粉を使用することで、フードロス削減に貢献します。

ケンミン食品株式会社(EARTH TABLE~未来食堂~)

「焼きビーフン」で知られるケンミン食品は、大西益央氏とともにグルテンフリーラーメンを提供するブランド「GF RAMEN LAB」を創設。「小麦アレルギー対応のために仕方なく食べるラーメンではなく、“美味しいから食べたくなるグルテンフリーラーメンを作る」という強い意志で進めたプロジェクトとのこと。 大阪万博では「すべての人々に美味しいラーメン」をコンセプトに、麺にもスープにも小麦粉を使用しない“グルテンフリー”のラーメンが用意されます。

白ハト食品工業株式会社(サステナブルフードコート大阪のれんめぐり~食と祭 EXPO~)

白ハト食品工業は、次世代の飲食店モデルとして展開する「サステナブルフードコート」で、「大阪のれんめぐり~食と祭EXPO~」を運営します。たこ焼きやラーメン、ねぎ焼き、串カツなど大阪名物を中心に、“老舗・伝統・ほんまもん”ののれんグルメが一堂に集います。配膳案内ロボットや卵の殻入り資材の活用など、SDGsにも取り組むとのことです。

近年、フードロス対策や環境にも人にも優しい食品が注目されつつありますが、まだ選択肢はそう多くありません。万博をきっかけに、サステナブルな取り組みがより広まるかもしれません。どんな“万博グルメ”が登場するのか今から楽しみですね。