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2016/1/20

料理人ならスペシャリテを持とう! 飲食店の集客に繋がる得意技のつくり方

予約の電話がひっきりなしに鳴るような飲食店か、そうでないか……。この差は一体どこにあるのでしょうか? 理由はたくさんありますが、そのひとつに、厨房を率いる料理人が“得意技”を持っているかどうかが挙げられます。

例えば、日本料理の名店『銀座 小十』。この店を代表する料理のひとつがうなぎです。店主の奥田透氏は、天然のうなぎにこだわり、シンプルに炭火焼で仕上げ。素材の良さを極限まで引き出すその腕前に、多くの美食家が賛辞を惜しみません。

また『エディション・コウジ シモムラ』のオーナーシェフ下村浩司氏も牡蠣という素材のプロフェッショナルです。フランス料理に日本料理的な“引き算”の考え方を取り入れ、牡蠣そのものの美味しさをゲストに味わわせます。こちらも、東京でいただける牡蠣料理の最高峰との呼び声が高い逸品です。

彼らは、素材にこだわり、その美味しさを引き出す調理法を編み出しました。これが、すなわち“得意技”として世間に認識され、それが集客に良い影響を及ぼす。得意技を身につけることは、人気を獲得するのに必要不可欠というわけです。

自分の得意技の見つけ方とは?

得意技が大切だとはいえ、どのように身につければ良いのでしょうか? まずはこれまでの経歴や得意なことを振り返り、見極めるのが得意技を見つけるための第一歩です。もしかしたら、失敗経験など思わぬところにヒントが隠れているかもしれません。

そして、食材だけにこだわらなくても、得意技を編み出す方法は様々。そのうちのいくつかをご紹介します。


■調理技術を磨く

火入れ、包丁技術など調理技術を磨くのもひとつの方法です。例えば『北島亭』のオーナーシェフ北島素幸氏は、肉を休ませながらじっくりと火入れをする技を会得するのに、30年以上かけたと言われています。絶妙な肉の焼き加減に到達するまでは、悩みや苦しみも多かったそう。だからこそ、他の人には真似のできない技術力が手に入るのかもしれません。

■得意料理を決める

イタリア料理ならアクアパッツァ、フランス料理ならテリーヌなど。料理ジャンルだけでなく、さらに細かく得意料理を決めてしまう方法です。ひとつの料理を追求することで、他の店にはない創意工夫を凝らせるというメリットがあります。テリーヌがスペシャリテのフレンチレストラン『レザンファン ギャテ』は、まさにその代表です。見た目の美しさ、小さなテリーヌ型の中に閉じ込められた多彩な味わいがゲストを魅了しています。

■調理器具にこだわる

モロッコで使われるタジン鍋や、フランスで作られているstaub(ストウブ)など、鍋ひとつ取っても、調理器具にはそれぞれに特長があります。特定の調理器具の扱いに長けるというのも、得意技のひとつです。鮨職人の中には、シャリにこだわり、かまどで米を炊く人もいます。昔ながらの手間ひまがかかる道具ですが、そのこだわりの強さが人を惹きつけるのかもしれません。

■自家製を極める

フレーバーワインのサングリアや、レモンのリキュールのリモンチェッロといった作り置きができるアルコール類は、いまや自家製メニューの定番です。他にもソーセージやベーコン、アンチョビなど自家製できる料理はたくさんあります。簡単なものなら、思い立ったときに始められる手軽さもポイントです。

集客の助けになることはもちろん、今後のキャリア形成にも役立つのが“得意技”です。そのまま店のブランドに利用することができるので、料理人にとって、身につけておいて損はありません。

さて、今回は料理人が得意技を身につけるにはどうしたら良いか、その手法をご紹介しました。求人@飲食店.COMでは、料理人としての腕を磨けるお仕事をたくさんご紹介しています。 料理長候補調理スタッフ調理補助・調理見習いの求人一覧をご覧ください。