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2023-12-14 10:52:26.0

今年の年末年始は久しぶりの忘年会・新年会ラッシュ!? 繁忙期に向けて行いたい5つの対策

新型コロナウイルス感染症が5類に引き下げられてから、初めての年末年始を迎えます。ここ数年は忘年会・新年会の実施を控える風潮が一般的になっていましたが、「今年は開催する」という声も増えているようです。2023年の忘年会・新年会需要の予想と、年末年始の繁忙期に備えて取り組んでおきたい対策について紹介します。
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企業主催の大忘年会は縮小。プライベートの小規模飲み会の需要あり

東京商工リサーチが実施した「 2023年 忘・新年会に関するアンケート」によると、企業の忘年会・新年会実施予定率の全国平均は54.4%でした。都道府県別で見ると、実施予定率が最も高いのは沖縄県で78.7%、最も低いのは埼玉県で41.1%と地域差が大きいようです。

また「コロナ禍前は実施していたが、今年は実施しない」と回答した企業は21.8%にのぼっています。その理由には「参加に抵抗感を示す従業員が増えたため(42.2%)」が最も多く、コロナ禍をきっかけに企業の忘年会・新年会離れが加速していることが伺えます。

ただし、昨年行った同じアンケートでは、企業の忘年会・新年会実施予定率は38.6%でした。新型コロナの5類移行によって、宴会需要は多少回復していると言えます。

では、参加者側の意見はどうなのでしょうか。株式会社ナフィアスが実施した「 『行動制限解除後の初めての忘年会』に関するアンケート」によると、52%の人が飲み会でのコロナ感染を心配しているものの、参加の意欲があると回答した人は61%にのぼります。

これらのデータから「職場の忘年会・新年会のような大規模な宴会の実施率は高くないが、昨年と比較すれば回復傾向にある」「コロナ感染を心配しつつも、忘年会・新年会に参加したいと考える人が多くなっている」などの傾向が見えてきます。そのため、今年の年末年始は仲間内での小規模な宴会のニーズが増えることが予想されます。

飲食店が取り組みたい、年末年始の繁忙期対策

今年は数年ぶりの繁忙期になるかもしれません。コロナ流行後に雇用したスタッフにとっては初めての経験になるうえ、ベテランスタッフにとっても数年ぶりの事態のため、対策なしでは現場が混乱することが予想されます。今のうちから年末年始に向けた準備をしっかりと進めておきましょう。

ここからは、繁忙期を味方につけて売上をアップさせるために取り組みたいことを紹介します。
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■宴会コースメニュー/飲み放題コース

繁忙期には、効率よく料理を提供できるコースメニュー用意しておくとオペレーションがスムーズになります。また、ビジネス利用のお客様はあらかじめ決まった予算で精算できることを好む傾向があるため、飲み放題付きプランも用意しておけるといいでしょう。

■予約受付の体制強化

繁忙期には電話で予約を受ける機会も増えるはず。そんなときに、電話が通じないなど予約が取りづらい状況に陥ると、せっかくのチャンスを逃してしまうかもしれません。予約方法は電話だけに限定せず、ネット予約やSNSのダイレクトメッセージなど複数用意しましょう。

■人材確保

来客が増える期間や時間帯に備えて、スタッフを集めておきましょう。コストはかかりますが、既存スタッフのシフトを増やしたり、臨時スタッフを雇ったりして、繁忙期のチャンスを逃さないよう準備しておくことが大切です。

■従業員育成/オペレーションの見直し

繁忙期はスタッフのスキル向上が期待できる期間でもあります。どうしたらお客様を楽しませられるか、スムーズに料理やドリンクを提供できるかについて話し合う時間を設け、この機会に店内のオペレーションを見直せるといいですね。

■アンケート/次回割引クーポン

年末年始はいつもより多くのお客様が来店する時期なので、アンケートを集める絶好のチャンスです。グループ利用では初めて来店するお客様も多いため、客観的で新しい意見を聞けるかもしれません。次回使えるクーポンの配布など、次の来店につながる施策も用意しておけるとベストです。

企業の忘年会・新年会離れは進んでいるものの、今年は久しぶりに宴会需要が見込めます。数年ぶりに迎える忙しい年末年始を見据えて、今から入念に準備をしておきましょう。