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2021-12-22 10:36:21.0

ニューノーマル時代の新たな「鍋ルール」とは?鍋料理の名店もご紹介

冷え込みが増すと食べたくなるのが、体が温まるアツアツの鍋。気の合う友達や家族と一つの鍋を囲んで味わうのが醍醐味ですが、コロナ禍では感染防止対策が必須のため、ニューノーマル時代の昨今は提供スタイルが変化しています。今回は鍋料理の新たな提供ルールを解説するとともに、鍋料理が話題となっている名店を厳選して3店舗ご紹介します。
画像素材:PIXTA

直箸で鍋の具を取るのはNG

一般社団法人日本フードサービス協会と一般社団法人全国生活衛生同業組合中央会が作成した『新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針(改正)に基づく外食業の事業継続のためのガイドライン』の中に、次のような記載があります。

「鍋料理や盛り合わせ料理などを提供する場合は、従業員等が取り分けるなど工夫する」 「スプーン、箸などの食器の共有、使い回しは避けるよう、掲示などにより注意喚起する」

鍋を囲む人がそれぞれの箸で具を取ってしまうと、その場に感染者がいた場合ウイルスが広がってしまうため、直箸は厳禁です。食器の共用による感染も防ぐ必要があるため、スタッフが取り分けて提供するなど工夫しましょう。一人用の鍋を個々に提供するのもおすすめです。

話す時はマスクを着用する

食べ物を介する感染以上に気を付けたいのが、会話などによる飛沫感染です。『新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針(改正)に基づく外食業の事業継続のためのガイドライン』の中には、次のように記載されています。

「お客様同士のお酌、グラスやお猪口の回し飲み、大声での会話は避けるよう、業態に応じ、 掲示等により注意喚起する」

鍋料理はグループで一緒に楽しむことから、自然とお客様同士の会話が始まります。鍋料理の時はお酒を飲むことも多く、大声での会話になってしまうことも。感染予防を徹底するには、マスクを食事中だけ外して会話の時は着用するよう、お客様に呼びかけることが大切です。厚生労働省のサイトから「マスク会食」を訴求するポスターをダウンロードできるため、活用してはいかがでしょうか。
https://www.kantei.go.jp/jp/content/000073549.pdf
https://corona.go.jp/proposal/pdf/mask_kaisyoku_poster_green_20201217.pdf

また、お客様にはグラスやお猪口での回し飲みやお酌も避けてもらう必要があります。公益財団法人 全国生活衛生営業指導センターの『新型コロナウイルス 支援ポータルサイト』から「お酌、グラスやお猪口の回し飲みはお控えください」と書かれたPOPをダウンロードし、店内に掲示しておくと安心です。
https://www.seiei-shien.jp/dl/pop/pop11.pdf
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鍋料理が話題の店舗3選

ここからは、お客様から好評な鍋料理を提供している飲食店を3店舗ご紹介します。

■七宝 麻辣湯 赤坂店・五反田店(東京都)

上海で人気を博し日本に上陸した、薬膳火鍋とスープ春雨の専門店です。都内を中心に9店舗を展開しており、薬膳火鍋は赤坂店と五反田店のみで味わえます。

薬膳火鍋は、ショーケースにずらりと並んだ具材の中から好きなものを3つ選び、辛さを決めて2種類のスープで煮込むスタイル。スープも「薬膳麻辣湯」「黒烏龍湯」「黄酒湯」「酸菜湯」「トムヤム湯」など多種類から選択可能です。野菜が食べ放題で、お得感を感じられるのも人気を集めるポイント。

■山さき(東京都)

東京近海で水揚げされた天然の魚介と鮮度の高い野菜を使った、江戸料理や鍋料理の専門店です。鍋料理は季節ごとに内容が変わり、10月から4月まで提供される「ねぎま鍋」が特に有名。築地で仕入れる脂がのった本マグロのトロとネギのほか、ウド、芹、クレソンを煮込んだメニューです。

マグロは、旨味が濃厚な背トロとホロホロ溶ける腹の部分の2種類を使用しています。マグロや野菜にかつお出汁のきいたスープをかけ、お好みで黒胡椒をかけて味わうのがおすすめ。具を食べきったら、マグロや野菜の旨味が溶け込んだ汁を硬めに炊かれたご飯にかけて黒胡椒をふり、最後まで贅沢に堪能できる一品です。

■海老蔵(大阪府)

"アワビ、伊勢海老、松葉ガニ、ズワイガニ、毛ガニ、タラなどの贅沢な魚介や旨味豊かな牛肉、新鮮な野菜の数々を使った豪華なちゃんこ鍋を提供しています(仕入れの状況などにより内容が変更になる場合あり)。ボリューム満点で、秘伝のだし汁がおいしさを増進。体を芯から温める特製の一味唐辛子が味わい深さを広げています。ちゃんこ鍋のテイクアウトやお取り寄せも好評です。

コロナ禍でも、冬の風物詩である鍋料理をグループで満喫したいお客様は多いはず。そんなときも、一人用の鍋で個々に提供したりスタッフが取り分けたりと、工夫を凝らすことで感染対策を徹底しながら楽しく味わってもらうことは可能です。お客様から「安心して鍋料理を食べられるお店」として認識してもらうために、ニューノーマル時代の新たな鍋ルールに柔軟に対応していきましょう。