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2015/7/21

東京屈指のグルメタウン・神楽坂。名店が集う理由は、その歴史にあった

銀座、青山、六本木……。これらは東京を代表する美食の街ですが、いずれも日本有数の繁華街なだけに名店が揃うのは当然の話。こうした繁華街ではなく、住宅街としての役割を兼ねているにもかかわらず、『ミシュランガイド』で星を獲得する飲食店が10店舗以上も軒を連ねる街があります。そう、神楽坂です。

神楽坂を代表する飲食店といえば、『ミシュランガイド2015東京』で三ツ星を獲得した日本料理の『石かわ』、同じく二ツ星を獲得した『琥珀』、さらに二ツ星を獲得したフランス料理の『ル・マンジュ・トゥー』などがあります。神楽坂にはこうした星付きの有名店が揃うだけではなく、バルやビストロといった比較的リーズナブルな予算で楽しめる店も押し並べてレベルが高いのが特徴です。繁華街でもない街が、なぜこのようなグルメ激戦区になったのでしょうか。今回はその理由についてひも解いてみたいと思います。

花街として栄えた過去。そしてフランス大使館の存在が鍵

ご存知の通り、神楽坂は歴史のある街です。戦前には花街として隆盛を誇り、600名もの芸妓が街を彩りました。戦時中は一旦衰退しますが、高度成長期には再び息を吹き返し、料亭は財界の大物や政治家たちで賑わったそうです。こうした流れが、神楽坂に料亭をはじめとした良質な日本料理店を集め、グルメの街としての基盤を作っていきます。

もうひとつ、神楽坂がグルメ激戦区となった背景があります。それはフランス大使館の存在です。フランス大使館は現在は南麻布に移転しましたが、以前は神楽坂にありました。その影響でフランス人学校が近隣に設立されたり、大使館で働く人を客として見込んだフランス料理店が立ち並ぶようになります。こうしてフランス人の生活拠点としても栄えるようになった神楽坂は、“日本のモンマルトル”と称されるように。モンマルトルと共通する石畳が続く街並みは、多くのフランス人に愛されています。

新旧の名店が混在する、度量の深さこそが神楽坂の魅力

良質な日本料理店とフランス料理店が街の食文化を牽引することで、街全体の食レベルを高みへと導いてきた神楽坂。少し前は、日常使いできるビストロ、トラットリアがブームを巻き起こし、『アルティジャーノ』や『サン マルタン』、『メリメロ』といった店が人気を集めました。最近では銀座の高級イタリア料理店『リストランテ クロディーノ』が神楽坂店を構えるなど、本格的なイタリアンブームが巻き起こりつつあります。

こうした様々なブームを作りながら、日々、進化する神楽坂。しかし進化しながらも、変わらぬ魅力を放ち続けているのも神楽坂の大きな特徴です。

たとえば、神楽坂通りに面した中華料理店『五十番』の肉まんは、地元の人に愛され続けていると同時に、観光客のおみやげとしても大人気。神楽坂の名物として長年君臨しています。そして神楽坂随一のモルトバーとして名高い『バー・フィンガル』では、夜な夜な酒好きの紳士が集い、ウイスキー談義に花を咲かせています。新しい店、話題の店が続々と誕生しながらも、街を形作ってきた昔ながらの名店も輝き続ける。神楽坂は、歴史ある街だからこその食の発展を遂げているようです。

さて、今回は神楽坂が東京屈指のグルメタウンになった理由をご紹介しました。
メディアなどにあまり登場しない隠れた名店もあるので、パリの路地裏を探索するように、神楽坂散策を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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※情報は2015年7月時点のものです。