しょくヨミ!!　飲食店の正社員／アルバイト求人情報サイト ［更新：12月3日 20:41］

ところでなぜ、中目黒という街は芸能人を惹きつけるのでしょうか。これまでも銀座、赤坂、六本木などが、芸能人が遊ぶ街として有名でしたが、これらの街と比較すると、商業地域と住宅街が混在する中目黒は異質な存在だと言えます。

まずは中目黒が、現在のようなオシャレタウンへと変貌を遂げたきっかけについてご紹介しましょう。野村不動産アーバンネットが運営する「nomu.com」の記事（http://town.nomu.com/machi-colmn/nakameguro）ではこのように述べられています。

「元々中目黒は、代官山と隣り合い、恵比寿・渋谷・六本木などへのアクセスにも便利という立地から、これらのエリアで働くショップ店員や美容師など、ファッションに敏感な人々が好んで住んできたといわれています。ここ十数年の間で、そういった人向けの新しく尖ったファッションシーンが形成されてきました。現在では特に目黒川沿いを中心に、ファッションや雑貨・インテリア・ギャラリーなどのおしゃれスポットが集まっています。またカフェやハイセンスなグルメスポットも充実しており、これらを集約し独特な『ナカメカルチャー』が形成されています」

この記事の中で特に注目したいのが、中目黒と代官山が隣接している、という記述。中目黒が目まぐるしく発展しだした約20年前は、代官山がファッションの街として大きな注目を集めていた時期で、旧山手通りに面した『ハリウッド ランチ マーケット』をはじめ、数々のアパレルショップが全国から注目を集めていました。

そんな状況のなかで、代官山にほど近い中目黒、特に目黒川沿いに出店するアパレルショップも少しずつ増えていきます。結果、代官山に訪れていた買い物客が「ついでに中目黒にも寄っていこう」と足を伸ばし始めることに。そうして人の流れが出来上がり、中目黒は急速に発展していきます。

さらに、「nomu.com」に記載がある通り、中目黒にはファッション業界関係者が数多く住んでいました。ショップ店員だけではなく、スタイリストやファッションデザイナー、さらにはフォトグラファーやヘアメイクといった横文字系の職業に就くクリエイターがこのあたりに住みつき、仕事で繋がりのある芸能人と一緒に呑み歩く。そうして「中目黒＝芸能人の街」というイメージが定着していったのです。

ちなみにクリエイターが住む街は、中目黒から徐々に近隣地域に浸食し、目黒区東山、世田谷区下馬といった地域にまで広がっていきます。その影響でこれらの街にほど近い三宿も、芸能人が集まる街として有名になっていきます。

では芸能人は実際にどのようなお店に訪れているのでしょうか？　日本テレビ系列『ヒルナンデス！』で放送されていた内容を一部ご紹介します。

グリルリブが人気の『Bbr APARTMENT』は、お笑い芸人のケンドーコバヤシさん、ジャルジャルの福徳秀介さんが。そして居酒屋メニューも豊富なお好み焼き店『八じゅう』には、俳優の瑛太さん、タレントのリリー・フランキーさんが。さらにもつ鍋が美味しい『鳥小屋 本店』には歌手の木村カエラさん、卓球選手の福原愛さんなどが訪れているようです。意外にも庶民的なお店に訪れているのが印象的ですね。

さて今回は、中目黒が芸能人の街と呼ばれるようになった理由についてご紹介しました。

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