2023/1/27
清潔感のなさが失客の原因に!衛生意識が高まる今見直したい掃除ポイント
日本トレンドリサーチ(株式会社NEXER)がユアマイスター forbiz(ユアマイスター株式会社)と共同で2022年11月に行った「飲食店の清潔感」に関するアンケートの結果、「店内が汚かったことを理由に、それ以来行かなくなった飲食店がある」というお客様が全体の60.6%にのぼることがわかりました。コロナ禍で世の中の衛生意識が従来以上に高まっている昨今、清潔感のないお店は「調理中などの感染対策もおろそかだろう」と連想され、失客につながってしまうことも。今回は清潔感を維持する掃除のポイントを解説します。
参考: 「飲食店の清潔感に関するアンケート」調査
ドアノブなど不特定多数の人が触れる部分は、掃除だけでなく除菌もしっかりと。玄関マットの下など見えない部分も、こまめに掃除しておくことが大切です。ホコリや泥などで汚れたマットは、放置しておくと嫌なニオイを発するため、定期的に洗濯してください。
汚れによってお客様からの信用がダウンすることがある反面、清潔感が好印象となり、リピートにつながるケースもあります。毎日の念入りな掃除まではどうしても手が回らない場合は、定期的に清掃業者に依頼するのも有効です。店舗の汚れを日々きちんと落としきれているかチェックし、掃除の仕方やポイントを今一度しっかり見直しましょう。
参考: 「飲食店の清潔感に関するアンケート」調査
画像素材:PIXTA
「汚れが気になる場所」の上位はトイレ・テーブル・椅子・床
一般社団法人サニクリーンアカデミーの調査によると、「飲食店の清潔感が気になる場所」(複数回答)として上位に入るのは、トイレ(60%)、テーブル・椅子(54%)、店内の床(46.8%)。それぞれの掃除のポイントについてご紹介します。
トイレの清潔感でお客様が気になる点は「ニオイ」「黄ばみ・黒ずみ」「水や水滴がこぼれていること」なので、掃除後のチェックをお忘れなく。ゴミ箱やサニタリーボックスは中身を空にし、最後にトイレットペーパー、ハンドソープ、ペーパータオルなどを補充します。
来店するお客様が多いほどトイレが汚れる頻度も増えるため、営業時間中でも掃除担当者をつけ、定期的に掃除して清潔感をキープしましょう。素手でトイレ掃除したあと調理や接客をするスタッフに不快感を抱くお客様もいるため、清掃中は手袋の着用をおすすめします。
床は、オープン前または閉店後に洗剤を使った掃除もしておくと、衛生的な状態をキープできます。室内の角や目地は細かい汚れが溜まりやすいため、ワイパーやブラシ付き掃除機できちんと除去してください。
■トイレ
トイレで掃除しておきたい箇所は、フタや便座の表裏、便器の内部・縁・外側・根本部分、水栓レバー、トイレットペーパーホルダーなど。床やドアノブ、鏡もしっかり拭き、手洗いボウルや蛇口も磨きましょう。手洗いボウルは仕上げに水滴を拭き取ることで、水垢を防げます。トイレの清潔感でお客様が気になる点は「ニオイ」「黄ばみ・黒ずみ」「水や水滴がこぼれていること」なので、掃除後のチェックをお忘れなく。ゴミ箱やサニタリーボックスは中身を空にし、最後にトイレットペーパー、ハンドソープ、ペーパータオルなどを補充します。
来店するお客様が多いほどトイレが汚れる頻度も増えるため、営業時間中でも掃除担当者をつけ、定期的に掃除して清潔感をキープしましょう。素手でトイレ掃除したあと調理や接客をするスタッフに不快感を抱くお客様もいるため、清掃中は手袋の着用をおすすめします。
■テーブル・椅子・店内の床
3つの場所で共通して汚れが気になるポイントは「食べかすやゴミ」「油汚れ」「べたつき」です。お客様が入れ替わるタイミングで、汚れ残りがないよう念入りに拭き、調味料のトレイや箸入れなどの備品も綺麗な状態か確認しましょう。清掃後にアルコールスプレーなどで除菌しておくと、さらに安心です。床は、オープン前または閉店後に洗剤を使った掃除もしておくと、衛生的な状態をキープできます。室内の角や目地は細かい汚れが溜まりやすいため、ワイパーやブラシ付き掃除機できちんと除去してください。
清潔感がリピートにもっとも影響するのは厨房
一般社団法人サニクリーンアカデミーの調査で「汚れがあった場合に再来店に影響する場所」(複数回答)として最も多かったのが厨房で、「影響する」と答えた方は93.5%にのぼりました。お客様から厨房が見えない店舗もありますが、清潔感だけでなく食中毒の防止のためにも、日頃から掃除を徹底しましょう。
厨房の床は、ゴミを一掃したあと水をまき、油汚れなどに強い洗剤をつけデッキブラシでこすり落とします。洗剤を流したあとは、滑りや転倒を防ぐために必ず水を拭き取ってください。
シンク内は汚れだけでなくヌメリも除去し、シンク周りの壁面も磨きます。排水口は、ゴミを取り除いたあと油汚れ用などの洗剤をつけ、スポンジ・ブラシ・金タワシなどで擦り洗い。グリストラップは悪臭や害虫、ネズミなどの発生を防ぐために、バスケットを毎日お手入れしましょう。沈んだ汚れを取り出す器具や、浮いた油を除去するシートなどの掃除アイテムを使用すると効率的です。
参考: 清潔さは大切ですか?アカデミーリサーチ vol.7 「飲食店」あれこれ徹底調査
厨房の床は、ゴミを一掃したあと水をまき、油汚れなどに強い洗剤をつけデッキブラシでこすり落とします。洗剤を流したあとは、滑りや転倒を防ぐために必ず水を拭き取ってください。
シンク内は汚れだけでなくヌメリも除去し、シンク周りの壁面も磨きます。排水口は、ゴミを取り除いたあと油汚れ用などの洗剤をつけ、スポンジ・ブラシ・金タワシなどで擦り洗い。グリストラップは悪臭や害虫、ネズミなどの発生を防ぐために、バスケットを毎日お手入れしましょう。沈んだ汚れを取り出す器具や、浮いた油を除去するシートなどの掃除アイテムを使用すると効率的です。
参考: 清潔さは大切ですか?アカデミーリサーチ vol.7 「飲食店」あれこれ徹底調査
画像素材:PIXTA
入り口周りや窓の掃除も徹底を
「汚れがあった場合に再来店に影響する場所」として、厨房に次いで多いのが「店内ホール全体」(92.6%)。店舗の顔である入り口や、席によっては食事中に目につきやすい窓なども掃除を徹底しましょう。
■入り口周り
ドア内外や看板の汚れを落とし、周りに落ち葉・ゴミ・泥・砂などが落ちていれば取り除きます。灰皿の吸い殻や傘立てに溜まった水なども片付けておきましょう。ドアノブなど不特定多数の人が触れる部分は、掃除だけでなく除菌もしっかりと。玄関マットの下など見えない部分も、こまめに掃除しておくことが大切です。ホコリや泥などで汚れたマットは、放置しておくと嫌なニオイを発するため、定期的に洗濯してください。
■窓
窓の汚れを落としやすいタイミングは雨上がりです。窓は念入りに拭いても筋や水滴が残ってしまいがちなので、クロスやワイパーなど、拭き跡が残りにくい掃除グッズを活用しましょう。汚れによってお客様からの信用がダウンすることがある反面、清潔感が好印象となり、リピートにつながるケースもあります。毎日の念入りな掃除まではどうしても手が回らない場合は、定期的に清掃業者に依頼するのも有効です。店舗の汚れを日々きちんと落としきれているかチェックし、掃除の仕方やポイントを今一度しっかり見直しましょう。
アルバイトの求人一覧
正社員の求人一覧
この記事の著者
小川郁恵
ライター
スポーツ用品業界紙の記者を経て、フリーのライターに。飲食業界に特化した求人誌や、飲食店の紹介、結婚式場の情報サイト、飲食店のコンサルティング関連などさまざまなジャンルで、飲食業界の取材や記事執筆に携わってきた。ほかにも、観光スポットや温泉宿、求人広告、モデルルームをはじめ、幅広い分野の取材・執筆を担当。群馬県出身・在住。