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2017/7/25

異業種から飲食業界に転職! 成功例からみる飲食業に生かせる経験とは?

Photo by iStock.com/Koji_Ishii
転職や起業するときに、自分が経験している業種を選ぶ方は多いでしょう。そんな中飲食業界では他業種からの転職や起業が多いことをご存じでしょうか。飲食業にはビジネスのあらゆる要素が含まれているため、他業種での経験が生きる場面が多くあります。多方面から新規参入しており、成功を収めた人も少なくありません。
そこで今回は、他業種から飲食業界へ転職・脱サラして起業する際に知っておくべきことや、生かせる経験について紹介します。

飲食業界に転職・起業する際、知っておくべきこと

まず知っておくべきことは、飲食業の店舗での仕事は、ほとんど立ち仕事であり体力勝負であるということです。他業種でも立ち仕事がメインの方であれば問題はないかと思いますが、デスクワークの方からすると、営業時間中ずっと立っているだけでもつらいということになりかねません。特に日常あまり運動の習慣がない方は、転職・起業までに少しずつ運動をしておくことをおすすめします。

また、飲食業では接客力はもちろん、営業力も問われます。一部の人気店を除けば、お店を開けて黙っていればお客様が来てくれるわけではありません。皆さんも見たことがあると思いますが、チラシ配りやポスティング、飛び込み営業などをして少しでもお客様を増やそうとお店は努力しています。営業が得意な人であれば、これまでの経験を生かすことができるでしょう。

また、特に起業を考えている方に知っておいてもらいたいことが、飲食業界は比較的参入しやすく、競争が激しい業界であることです。ある程度の料理であれば誰でも作れるため、おいしいメニューを提供できれば成功するといった業界ではなく、上記の接客力・営業力も含めて総合的な実力が問われます。また、例えばカフェの起業を考えている場合、競合は同じカフェだけでなく、ファーストフードやコンビニなど、コーヒーや紅茶を提供するすべての店舗が競合になることも、競争が激しくなる要因といえます。

飲食業界で生かせる他業種の経験の例

Photo by iStock.com/Kavuto

では、具体的に他業種のどのような経験を飲食業で生かすことができるのでしょうか? いくつか例を紹介していきます。

例えば、メーカーでの生産管理の経験を生かすことができます。飲食店の厨房は小さな工場と言われることもあります。原材料の発注や在庫管理、製品の工程管理などの経験がある方であれば、食材の発注や在庫管理、調理の工程管理などに応用することができます。製造業の基本知識である5S活動(整理・整頓・清掃・清潔・躾)も厨房や客席の環境整備に生かすことができます。

デスクワークの経験はどうでしょうか。例えば、経理経験のある方は店舗の損益管理や資金繰り業務において、強みを発揮することができるでしょう。飲食業界で働く人の中には、数値管理が得意ではないという方も多いため、起業する場合はもちろんのこと、転職においてもその強みを発揮することでできます。

他にもデザイン経験があれば、内装デザイン・ファサード・メニューやホームページなどをオシャレに演出することができるでしょう。チラシなどもお店のコンセプトに合ったオシャレなチラシのほうがより集客につながる可能性が高いため、デザインの経験が重宝されるはずです。

他業種から飲食業界へ転職した成功例

Photo by iStock.com/Koji_Ishii

では、実際にどのような人が他業種から飲食業界に飛び込んでいるのか、前職で培ったスキルをどのように生かしているのか、実例を見ていきましょう。

Bills、MAX BRENNER、ICE MONSTERなど話題の飲食店を展開しているトランジットジェネラルオフィス株式会社の中村氏は、百貨店のバイヤーから起業しています。飲食業のみならず、ブランディングプロデュース事業を展開にするにあたり、どういった事業や店舗がトレンドになるかといった目利き力は、バイヤー時代に培われたものと推測できます。

未来食堂の小林氏はエンジニアから複数の飲食店での勤務を経て、定食屋をオープンしています。ホームページではお店のシステムや損益を紹介しており、日替わり定食のみのメニューや、店舗業務を手伝うことで一食タダになる“まかない“などの合理的なシステムの構築には、エンジニア時代の思考プロセス生かしているのではないでしょうか。

Alpha Beta Coffee Clubの大塚氏はIT企業のデジタルマーケティングの責任者を経て、カフェをオープンしています。会員情報やレシピのデータ化などITを活用している店舗ですが、テクノロジーをカフェに持ち込むという発想はIT企業での勤務経験が根底にあることでしょう。

いくつか具体例をあげて説明してきましたが、これ以外にも他業種での経験が飲食業に役立つという事例はたくさんあります。「自分の経験がどのような業務に生かせるだろうか?」といった視点で飲食店を利用することもよいと思います。今まさに他業種から飲食業界への転職を検討されている方は、飲食業は未経験だからといって臆することなく、ぜひ挑戦してみてください。

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