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2023/3/29
客テロを防ぐにはどんな対策が有効?被害に遭った時の対処法も紹介
SNSが普及した昨今、セルフサービスのトッピングが入った容器から具材を直接食べる、テーブルの備品に唾液をつけるなどの迷惑行為を行う「客テロ」が明るみになるケースが増え、飲食業界を震撼させています。客テロの被害を未然に防ぐには、どのような対策を講じるべきでしょうか。あわせて、万が一被害に遭った時の対処法も紹介します。
画像素材:PIXTA
テーブルに備品を置かない
調味料、取り皿や湯飲み、箸や爪楊枝などの備品をテーブルに置いたままにしておくと、悪ふざけで破壊・汚損されるリスクが生じます。配膳時に届ける、またはお客様に頼まれた時のみ提供しましょう。
調味料は小袋に入ったものや、一人分を小皿に盛ったものを提供するとさらに安心です。セルフサービスでトッピングする具材も個包装にして、必要に応じて渡します。また、共有スペースにコップやお皿、カトラリー、おしぼりなどは置かず、希望されるお客様にはスタッフがテーブルまで運びましょう。
調味料は小袋に入ったものや、一人分を小皿に盛ったものを提供するとさらに安心です。セルフサービスでトッピングする具材も個包装にして、必要に応じて渡します。また、共有スペースにコップやお皿、カトラリー、おしぼりなどは置かず、希望されるお客様にはスタッフがテーブルまで運びましょう。
店内で動画撮影する際のルールを掲示する
客テロ行為は、その様子を撮影した動画がSNSで「バズる(多くの人からの注目を集める)」ことを目指して行われる傾向があります。そもそも動画の撮影を禁止するという手段もありますが、動画撮影を容認する場合は、撮影時の禁止事項を設けると効果的です。
禁止事項の例には次のようなものがあります。
・客席や店内外の各スペースを故意に汚さない
・他のお客様やスタッフを映さない
・他のお客様の迷惑になるほど大きな声で話さない
・裸になる・卑猥な言動をするなどの行為をしない
・他のお客様の邪魔になる場所では撮影しない
・LIVE配信はしない
「動画を撮影する際にはスタッフに声をかける」ことをルール化し、撮影前に必ず禁止事項を確認・理解してもらいましょう。公式のSNSやWebサイトはもちろん、店内ポスターなどでも動画撮影のルールや禁止事項を提示しておくと、お客様に浸透しやすくなります。
禁止事項の例には次のようなものがあります。
・客席や店内外の各スペースを故意に汚さない
・他のお客様やスタッフを映さない
・他のお客様の迷惑になるほど大きな声で話さない
・裸になる・卑猥な言動をするなどの行為をしない
・他のお客様の邪魔になる場所では撮影しない
・LIVE配信はしない
「動画を撮影する際にはスタッフに声をかける」ことをルール化し、撮影前に必ず禁止事項を確認・理解してもらいましょう。公式のSNSやWebサイトはもちろん、店内ポスターなどでも動画撮影のルールや禁止事項を提示しておくと、お客様に浸透しやすくなります。
画像素材:PIXTA
防犯カメラでの監視をアピール
客テロ行為を行う人には「深刻な問題になるほどのことではない」「ただのいたずら」という認識で、深く考えずに行為に及んでいる人も少なくありません。「法的・社会的に罰せられる可能性もある大きな問題で、行った自分自身にとってリスクが高い」と理解してもらうことが、客テロの発生を未然に阻止するために重要です。
客テロ行為を思い留まらせる手段として有効なのが、防犯カメラによる監視です。単に設置するだけでなく、迷惑行為が発生していないか監視していることを店内ポスターなどで知らせて抑止力を高めましょう。「迷惑行為を見つけたり被害に遭ったりした際は、毅然とした態度で法的措置をとる」という警告文を掲示すると一層効果的です。
防犯カメラがあればスタッフの目が行き届かない場所も常に監視できるうえ、実際に迷惑行為が行われた際に犯人を特定したり証拠を残したりしやすくなるというメリットもあります。もちろん、防犯カメラだけに頼るのではなくスタッフが店内を巡回し、トラブルが起きそうな時はすみやかに情報共有し合うなど、連携を取りながら対処できるようにしておきましょう。
客テロ行為を思い留まらせる手段として有効なのが、防犯カメラによる監視です。単に設置するだけでなく、迷惑行為が発生していないか監視していることを店内ポスターなどで知らせて抑止力を高めましょう。「迷惑行為を見つけたり被害に遭ったりした際は、毅然とした態度で法的措置をとる」という警告文を掲示すると一層効果的です。
防犯カメラがあればスタッフの目が行き届かない場所も常に監視できるうえ、実際に迷惑行為が行われた際に犯人を特定したり証拠を残したりしやすくなるというメリットもあります。もちろん、防犯カメラだけに頼るのではなくスタッフが店内を巡回し、トラブルが起きそうな時はすみやかに情報共有し合うなど、連携を取りながら対処できるようにしておきましょう。
万が一、被害に遭ってしまったら
もし自店で客テロ行為を発見したら、ネット上で拡散されたり隠蔽を疑われたりするのを防ぐため、公式SNSやウェブサイトですぐに情報を開示してください。警察への相談も早急に行い、民事・刑事の両面から厳正に対処しましょう。
また、一時休業をしての清掃・消毒などの「被害を受けた後の取り組み」はもちろん、「今後も安全に利用していただくための迷惑行為防止策」を、社長自らがお客様や世間に真摯に説明し、店舗の信用回復に努めることも大切です。
客テロがSNSで拡散されたり報道されたりすると、模倣犯やさらにエスカレートした迷惑行為を行う人が出現する可能性もあります。それでも、発生防止にきちんと取り組めば、被害のリスクを低減させることができます。
対策にはスタッフの負担を含めたコストがかかるのも事実です。しかし、店舗を正しく利用してくださるお客様や日々働くスタッフを守るためにも、総力を挙げて発生予防に努めましょう。
また、一時休業をしての清掃・消毒などの「被害を受けた後の取り組み」はもちろん、「今後も安全に利用していただくための迷惑行為防止策」を、社長自らがお客様や世間に真摯に説明し、店舗の信用回復に努めることも大切です。
客テロがSNSで拡散されたり報道されたりすると、模倣犯やさらにエスカレートした迷惑行為を行う人が出現する可能性もあります。それでも、発生防止にきちんと取り組めば、被害のリスクを低減させることができます。
対策にはスタッフの負担を含めたコストがかかるのも事実です。しかし、店舗を正しく利用してくださるお客様や日々働くスタッフを守るためにも、総力を挙げて発生予防に努めましょう。
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この記事の著者
小川郁恵
ライター
スポーツ用品業界紙の記者を経て、フリーのライターに。飲食業界に特化した求人誌や、飲食店の紹介、結婚式場の情報サイト、飲食店のコンサルティング関連などさまざまなジャンルで、飲食業界の取材や記事執筆に携わってきた。ほかにも、観光スポットや温泉宿、求人広告、モデルルームをはじめ、幅広い分野の取材・執筆を担当。群馬県出身・在住。