2020/11/24
飲食業界におけるロボット導入事例!「人だからできるサービス」で差別化する時代へ
目次
コロナ禍で人との接触を避ける生活が求められ、飲食業界でも非接触サービスの導入など、デジタル化が加速しています。近年では、接客や調理にロボットを導入する飲食店も増えてきました。では、具体的にどんな店舗で、どんなロボットが活躍しているのでしょうか。話題のロボット導入事例を見るとともに、人だからこそできるサービスについても改めて考えてみましょう。
専用アプリのダウンロードと顔写真の登録を行ったお客様は、来店回数、注文履歴が記録されます。Sotaの利用により得られたデータは、メニューの開発などに使われるとのこと。来店回数に応じたトッピングのプレゼントも実施しており、ポイントカード代わりとしても役立っています。
料理をテーブルへ運んだり空いた食器を下げたりする業務は、配膳・運搬用ロボットの「Servi(サービィ)」がサポート。インタラクティブなコミュニケーションができるロボット「NAO」は、繊細なダンスを披露してお客様を飽きさせません。店舗の床は毎日、自動運転する除菌清掃ロボットの「Whiz(ウィズ)」が掃除し、清潔な状態をキープしています。
画像素材:PIXTA
国内飲食店のロボット導入事例
鶏ポタラーメン THANK(東京都港区など)
ロボットとAIを活用したおもてなしサービスが話題です。食券販売機の横で出迎えるコミュニケーションロボットの「Sota(ソータ)」がお客様の顔を認識すると「いらっしゃませ」と声をかけます。専用アプリのダウンロードと顔写真の登録を行ったお客様は、来店回数、注文履歴が記録されます。Sotaの利用により得られたデータは、メニューの開発などに使われるとのこと。来店回数に応じたトッピングのプレゼントも実施しており、ポイントカード代わりとしても役立っています。
変なカフェ(東京都渋谷区)
ロボットの「Tom(トム)」が、コーヒーやドリンクをつくってくれるサービスが話題。券売機で購入したチケットのQRコードをバーコードリーダーにかざすと、Tomがドリンクを提供してくれ、お客様がカウンターから受け取るシステムになっています。Pepper PARLOR(東京都渋谷区)
人型ロボット「Pepper」が、性別や年齢をお客様の表情から読み取り、それぞれに合わせたおすすめメニューを提案。オーダーの手順を教えたり、お客様に相席して楽しく食事できるよう盛り上げたりと、さまざまなシーンで活躍中です。料理をテーブルへ運んだり空いた食器を下げたりする業務は、配膳・運搬用ロボットの「Servi(サービィ)」がサポート。インタラクティブなコミュニケーションができるロボット「NAO」は、繊細なダンスを披露してお客様を飽きさせません。店舗の床は毎日、自動運転する除菌清掃ロボットの「Whiz(ウィズ)」が掃除し、清潔な状態をキープしています。
定楽屋 福岡 天神大名店(福岡県福岡市)
会計上限が3,000円の定額制居酒屋。配膳時にお客様と接触する回数が多いため、2020年4月から、自動配膳ロボットの「PEANUT」を導入しています。キッチンからテーブルに料理を運び、空いた食器類があればお客様やホールスタッフに乗せてもらってキッチンへ戻るという一連の流れを担当。お客様の負担が少し増えるものの、「PEANUT」との触れ合いを楽しんでもらっているようです。海外飲食店の導入事例
アメリカのファストフードチェーン『ホワイトキャッスル』や『カリバーガー』では、調理ロボットの「Flippy(フリッピー)」がフライドポテトやハンバーガー、チキンなどの調理を担当しています。ゆくゆくはPOSシステムと連動させて、お客様がオーダーした後、すぐに調理を始められるシステムを構築することも視野に入れているとのこと。
中国の『京東X未来レストラン』では、お客様のスマホや無人レジロボットで注文と会計ができ、調理や配膳もロボットに任せています。必要なスタッフは、注文と会計のやり方がわからないお客様をサポートする係・切った食材をロボットに入れる係・完成した料理をロボットに乗せる係のみで、最小限の人員で運営しています。
世界各国2,000社以上で導入され、さまざまなレストランや病院、企業で活躍しているのが、中国のロボットメーカー・Pudu Roboticsの自動配膳ロボット。トレイがいくつも付いており、一度にたくさんの料理を運ぶことができるほか、かわいくて親しみのわくデザインのものもあり、好評を博しています。
中国の『京東X未来レストラン』では、お客様のスマホや無人レジロボットで注文と会計ができ、調理や配膳もロボットに任せています。必要なスタッフは、注文と会計のやり方がわからないお客様をサポートする係・切った食材をロボットに入れる係・完成した料理をロボットに乗せる係のみで、最小限の人員で運営しています。
世界各国2,000社以上で導入され、さまざまなレストランや病院、企業で活躍しているのが、中国のロボットメーカー・Pudu Roboticsの自動配膳ロボット。トレイがいくつも付いており、一度にたくさんの料理を運ぶことができるほか、かわいくて親しみのわくデザインのものもあり、好評を博しています。
画像素材:PIXTA
ロボットにはできない、人だからできるサービスもある
ロボットは、炒める・揚げる・麺を茹でるなど同じことを繰り返す単純作業には長けているものの、細かく繊細な調理や盛り付けなどは、まだまだ人のスキルにかないません。また、接客面では、料理を運ぶ作業や簡単なコミュニケーションはロボットにもこなせますが、お客様の心の中を想像して自ら行動することは、人にしかできないでしょう。
例えば、「お客様のお冷がなくなったら注ぎに行く」「お客様がドリンクをこぼしたら拭く」など、お客様の要望や困りごとを察知してサービスを行うのは、人だからこそできること。これからロボットがどんどん普及していっても、つねに自分で考えて行動するスタッフは、飲食業界で末永く必要とされるのではないでしょうか。
ロボットを活用することで、業務の省力化を図れるうえ、店舗運営に役立つデータの蓄積・分析も可能になります。コロナ禍では、人との接触回数を減らすことにも役立つでしょう。しかし、人にしかできない「お客様を感動させるおもてなし」や「お客様の心をつかむ調理技術」などもまた、飲食店にとって大切なこと。人にしかできないことを意識しながら、日々の業務に取り組んでみてはいかがでしょうか。
例えば、「お客様のお冷がなくなったら注ぎに行く」「お客様がドリンクをこぼしたら拭く」など、お客様の要望や困りごとを察知してサービスを行うのは、人だからこそできること。これからロボットがどんどん普及していっても、つねに自分で考えて行動するスタッフは、飲食業界で末永く必要とされるのではないでしょうか。
ロボットを活用することで、業務の省力化を図れるうえ、店舗運営に役立つデータの蓄積・分析も可能になります。コロナ禍では、人との接触回数を減らすことにも役立つでしょう。しかし、人にしかできない「お客様を感動させるおもてなし」や「お客様の心をつかむ調理技術」などもまた、飲食店にとって大切なこと。人にしかできないことを意識しながら、日々の業務に取り組んでみてはいかがでしょうか。
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