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飲食店で働く人向けのWebマガジン しょくヨミ!!

2023-10-23 10:10:55.0

飲食店でスタッフが定着するカギは「人間関係の良さ」にアリ!

飲食店スタッフには、職場の人間関係に悩みを抱えている人が多いと言われています。「スタッフ同士の人間関係がうまくいっていない」「尊敬できる人がいない」といった飲食店では、どうしても離職率が高くなりがちです。みんなが気持ち良く働き続けられる店を維持するために、職場の人間関係を良好に保つコツを知っておきましょう。
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飲食店で働く人の人間関係が悪くなりやすい理由

飲食店の人間関係が悪くなりやすい原因には、次のようなものがあります。

■チームワークを崩壊させる不公平なシフト

希望日に休みを取れる人と取れない人がいる、特定の人だけ勤務時間が長い、または短いなど、シフトに対する不満が溜まると、スタッフ同士の関係に亀裂が入ります。シフトリーダーは、それぞれのスタッフの状況を考慮しながら、可能な範囲で休日の希望日の回数を公平にする、勤務時間の負担が特定のスタッフに偏らないようにすることを意識してシフトを調整しましょう。

また、タバコ休憩を取る人と取らない人ではトータルの休憩時間に差が出てしまうため、これも人間関係がこじれる原因になることがあります。経営層に「喫煙できるのは店舗が定めた休憩時間の間だけ」といった明確なルールを設けてもらうよう依頼し、スタッフ全員がルールを守ることが大切です。

■上司・部下の関係性を壊す「愛情のない厳しい指導」

飲食店の中でも特に厨房においては、スタッフ同士の上下関係が厳しくなる傾向があります。「つらい修行に耐え抜いてこそ一人前になれる」という考えが根付いている店舗もありますが、感情的に叱責するだけの指導では、上司や先輩に対する尊敬の心は芽生えません。信頼関係を築くこともできず、せっかく育てた部下・後輩が退職するリスクが高まります。

たとえ厳しい教育を行う場合でも、同時に「実践的なスキルを身につけて成長してほしい」という心からの思いを伝えることが大切です。上達した点はささいなことでも評価し、部下・後輩のモチベーションを高めましょう。

■スムーズな店舗運営の妨げになる、ホールと厨房の対立

円滑に店舗運営が行われている飲食店では、厨房とホールの間でうまく連携が取れています。しかし、実際には厨房とホールが対立してしまうことは珍しくありません。

その大きな原因が、お客様から受けたオーダー内容が厨房に伝わってない、日替わりメニューの内容がホールに伝達されていないなど、情報の共有不足です。「ホールスタッフがオーダーを聞き間違え、注文されていない料理を作ってしまった」「調理が遅く、ホールスタッフがお客様から苦情を受けた」など、お互いのミスが積み重なることで、両者の関係にひびが入るケースもあります。

厨房とホールが良好な関係を維持するには、店舗を発展させていく仲間であることを両者が意識し、お互いに讃え合えるような雰囲気をつくることが大切です。情報の共有不足やミスは、ミーティングを定期的に行うことで防ぎましょう。
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スタッフ同士が人間関係を良好に保つコツ

飲食店で人間関係を良好に保つには、次のようなポイントを意識すると効果的です。

■心をこめてお互いにあいさつ、謝罪、感謝をする

飲食店で働くうえで何よりも大切なのが、相手の話をしっかりと聞き、丁寧にコミュニケーションをとることです。出勤時や退勤時には明るい表情と声であいさつをし、感謝の言葉を積極的に伝え合いましょう。ミスをしたら誠意をこめてすぐに謝ること、謝罪された側が相手を許容する心のゆとりを持つことも大切です。

■相手を不快にさせる言動を控え、良いところを褒め合う

相手に不快感を抱かせる恩着せがましい物言いや嫌な表情、スタッフの悪口やうわさ話はお互いに控えましょう。とはいえ、時には人間関係で嫌な思いをすることもあるかもしれません。各々が過去をいつまでも引きずらず、ポジティブに物事を捉えられるといいですね。また、相手に対する固定観念や先入観を取り払い、お互いの良い部分に目を向けて褒め合うことも、人間関係をより良くしてくれます。

コロナの5類移行後、人と関わり合う密度が元に戻りつつあるぶん、人間関係に問題が生じる頻度も増えていくかもしれません。それでも、スタッフ一人ひとりが相手への思いやりや尊敬の心を持ち、お互いの良い点を尊重し合うことができれば、トラブルは回避しやすくなるはずです。今回ご紹介したポイントを意識し、居心地の良い職場環境を維持しましょう。