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2015/5/20

個人経営の飲食店で働くメリット・デメリットとは? 実際に働く人に聞いてみた

飲食店には様々な種類があります。居酒屋やラーメン店、高級レストランやバーといった業態の違いはもちろん、その店舗を企業が運営しているのか、それとも個人が運営しているのか、といった違いもあります。

飲食業界で働く場合、これらの種類を見極めながら求人情報を探すことになりますが、正直、企業が運営している店舗がいいのか、それとも個人経営の店舗がいいのか、実際に働いてみないと分からない部分も多いはず。そこで今回は、実際に個人経営の店舗で働いている方に話を伺ってみたのでご紹介しましょう。

お話を伺ったのは、個人経営のカフェレストランで働くKさん(28歳)。現在、ホールスタッフの責任者として勤務中です。まずはこの店を選んだきっかけについて聞いてみました。

カフェを開く夢を叶えるために、個人経営の飲食店に転職

「専門学校を卒業してアパレル企業に勤めていたんですけど、もともとカフェを開きたいという夢があったので転職したんです。この店を選んだ理由は、何度か足を運んだことがある店だったから。雰囲気がすごく好きで、自分が開きたいとイメージしていた店に近かったんです。求人情報を見かけたときは、迷わず応募しましたね」

足を運んだことがあるお店なら、どんな雰囲気か事前に掴めているので働きやすそうですね! 続いて、実際に働いてみた感想について。

「オーナーがどのように店を運営しているのか、それを間近で見られるのはとても勉強になります。同じ夢を叶えた大先輩ですからね。特にカフェというありふれた業態のなかで、いかに個性を打ち出していけばお客様を掴めるのか、そのノウハウを学べるのは大きいです。私たちの店舗では特に自家製ものに力を入れておりまして、自家製のスイーツはもちろんのこと、生ハムを米麹を使って仕込んだり、無農薬栽培の果物を使ってフルーツリキュールを作るなどしてお店の特徴作りをしています」

働く環境についてはいかがだろう。よく個人経営の店舗は仲間意識が高いと聞きますが…。

「そうですね、私たちの店舗は厨房スタッフも入れて6名しかいないのですが、その分、濃い関係性を作れていると思います。なかでも厨房で料理を任されているスタッフは、私と同じく、将来カフェを開きたいという夢があるので、お互いに刺激を受けあいながら日々の業務にあたっています」

個人経営の店舗で働くデメリットはあるの?

個人経営の店舗は、企業が経営する店舗とは違い、席数も30席程度と、小規模のものが目立ちます。その分、アットホームな雰囲気が漂い、ゲストに心地いい時間を提供できるのと同時に、スタッフ同士の仲もより深まる傾向にあるようです。

それでは逆に、個人経営の店舗だからこそ感じるデメリットはあるのでしょうか?

「個人経営の店舗は、良くも悪くもオーナーの好みが色濃く反映されます。私は幸い、オーナーの趣味に共感出来る部分が多いので楽しく働けていますが、もし趣味や考え方に共感できない場合は、もしかしたら苦労するかもしれません。でも、それはどこで働いても同じこと。自分が成長できるかどうかは、結局は自分次第という部分が大きいと思いますよ」

先日も、オーナーの家族やスタッフと一緒に、豊洲にある『WILDMAGIC -THE THIRD PARK』でバーベキューを楽しんだというKさん。こうした話題のスポットにスタッフみんなで出かけることは、飲食店で働くうえでもとても勉強になっているのだとか。

「もちろんスタッフ同士の親睦を深めるという意味もありますが、こうした話題のスポットに出掛けて飲食業界の『今』を学ぶことで、スタッフの働く意識が少しずつ変わってくると思うんです。ちなみにこのような親睦会はオーナーが企画します。スタッフの中には『休みの日まで仕事仲間と過ごしたくない』って人もいるかもしれません(笑)。でも、チーム一丸で店を盛り上げていくうえではとても大切なことです。もし僕が開業する際は、オーナーのこうした姿勢を見習いたいですね」

個人経営の店舗で働く一番の魅力は、独立して頑張っている大先輩の姿を間近で見られること。もし将来、開業を目指している方がいるなら、個人経営の店舗でそのノウハウを学んでみるといいかもしれませんね。

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