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2018-08-20 16:29:14.0

ラム酒専門バー『BAR Blue Cane』の大橋さんが語る「バーテンダーという職業」

バーでお客様一人ひとりに合わせたアルコールを提供し、小粋な会話で接客するバーテンダー。実際にバーテンダーの方々は、どんな経緯からバーテンダーになり、どんな思いで働いているのでしょうか。今回は北千住のラム酒専門店『BAR Blue Cane』を運営する大橋久胤(おおはしひさつぐ)さんに、バーテンダーの世界について伺いました。

昼は介護士、夜はバーテンダーのダブルワーク時代

若いころは仕事に悩み、自分の居場所を探してさまざまなアルバイトを経験されてきた大橋さん。25歳のころ、夜の仕事をしたいと考えており、縁のあったバーでアルバイトをすることになります。

「昔から、やりたいと思ったことはやっちゃえというタイプなんです。バーのアルバイトと同時に介護の仕事もしていたのですが、介護とバーテンダーでは接する相手も違いますし、お客さんとの会話の内容も全く違って、面白味を感じました 」。


4年間ダブルワークを続け、介護の仕事はやめようかと思っていたタイミングで、アルバイト先のお店の方から「バーテンダーを本職としてやってみないか」と打診をうけます 。そこからはお昼の仕事をやめ、バーテンダーとしての道を歩み始めました。

ラテン文化ならではの開放的な雰囲気を持つ、ラムに携わる人々

     

シングルモルト中心のバーや恵比寿にある隠れ家的なバーなど、都内のいろいろなバーで経験を積んだころ、池袋にラムの専門店があると聞き、お客としてお店に行ってみたそう。

そこで「自分も将来は専門店をやりたい」とマスターに話すと、「興味があるならバイトから入らないか」とマスターから誘われます。そこで働き始め、ラムの楽しさと奥深さを知りました。

ウイスキー専門店も考えていたそうですが、一度ラムのことを知ると“自分に合っている”と感じたという大橋さん。

「ラムに携わっている人は、自由で自分の世界を持っている人が多いです。もともとラテン文化のお酒だからか、みなさんとても開放的で。バーと言えばかっちりしたオーセンティックなタイプをイメージする人も多いですが、こういうラフな雰囲気もいいなと思いました」。


お客さんの「また来るね」がやりがいに

スキルを磨きながら資金をため 、2011年北千住にラム酒専門店『BAR Blue Cane(バーブルーケイン)』をオープン。カウンターには250種類のラムがずらりと並んでいます。

「バーテンダーとして、作り手の気持ちを届けたいですね。だから現地に買い付けや勉強に行ったり、国内でもメーカーの説明会に足を運んだりしています」。


この日大橋さんが一本のラムと共に見せてくれたのは、カリブ海を思わせる、鮮やかなブルーのペンで書かれた一枚のメモ。

「マルティニク島に行ったとき、『La Favorite de Privilege(ラ・ファボリット・プリビレージュ )』 というラムを試飲しました。これは何年熟成かと聞いたら、醸造所の方がメモをしながら、25年ものと30年ものをブレンドしたものだと教えてくれて」。


小さなメモだけどせっかくだからお酒と一緒に置いている、と話す大橋さんの笑顔からも、作り手を大切に思う精神が垣間見えました。

そんな大橋さんが仕事の楽しさややりがいを感じるのは、やはりお客さんと接している時だそう。

「お客さんが来て、お店にいる時間を楽しんでもらえると嬉しいです。『ありがとう、また来ます』と言ってもらえるとやりがいを感じます。それから、自分がオーナーだからすべての責任は自分に返ってくる。その分、一日の時間の使い方は自分で決められるし、自分の力のほとんどをお客様に向けられるのが自分でお店をやるメリットです」。


接客中は、無理にお酒をすすめないのが大橋流。マニュアルのある店ではグラスのお酒が減ったら次に何を頼むか聞きますが、マニュアル通りにやるのは“芸がない”とのこと。新しいお酒の紹介などはするものの、飲みたい人は自由に飲むのだから、変にすすめすぎないようにしているそうです。

お酒とお客さんへの思い、そして根性が必要な職業

  

世界に4万もの種類があるラム酒について、大橋さんもまだまだ勉強中。

「これから、新しいラムカクテル、フルーツカクテルを考えていきたいです。今もオリジナルのものはメニューにありますが、もともと存在しているものを少し変えている感じです。もっと枠にとらわれず、新しい試みをしたいと思っています」。


いろいろな仕事を経験して、バーテンダーという職業にたどり着いた大橋さん。最終的にバーテンダーに転職してよかったと思うのは、「別の仕事では味わえなかった充実感がこの仕事にはある、別の仕事では評価されなかったことがこの仕事だと評価される」こと。自分の個性を評価してもらえるようになってから、ここが自分のステージだと考えたといいます。

最後に、バーテンダーを目指す方へメッセージをいただきました。

「バーテンダーになるために必要なのは、お酒が好きという気持ち、お客さんが喜ぶ姿をみて嬉しいと思える気持ち、そして根性です。バーテンダーはかっこいいというイメージがありつつ、実際にはつらいこともあります。でも、独立を視野に入れられる仕事でもあるんです。この3つがあれば、不器用な人でもできるはず」。


数多くのラム、そしてラムと相性のいい葉巻とフードが魅力の『BAR Blue Cane』。飾らず風通しの良さが売りということで、誰でも気軽に足を運べます。バーテンダーを志す方は、ぜひお話を聞きに行ってみてはいかがでしょうか。

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【取材人データ】
大橋久胤(おおはしひさつぐ)
25歳からバーテンダーとして活躍。ラムの世界に魅せられて北千住『BAR Blue Cane』を開く。

  
【店舗データ】
店名:BAR Blue Cane(バーブルーケイン)
住所:東京都足立区千住3-58-36 2F
電話:03-6806-1325