しょくヨミ!! 飲食店の正社員/アルバイト求人情報サイト [更新:5月29日 22:05]

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飲食店の正社員の年収はいくら?1000万円は狙える? 相場と年収アップの方法を解説

目次


「毎日終電まで働いているのに、給料が全然上がらない…」

飲食店の正社員として働きながら、将来のお金に不安を感じていませんか?飲食業界は長時間労働の割に給与水準が低いと言われがちですが、正しい知識と戦略を持てば、年収を大幅にアップさせることは十分に可能です。この記事では、飲食業界のリアルな給与事情から、今の職場で評価を上げる泥臭いノウハウ、そして有利な転職方法まで、あなたの収入を根本から変える具体的なアクションを解説します。

この記事は、こんな人におすすめです

  • ・自分の給料が平均と比べて低いのではないかと不安な人
  • ・店長や役職に就いているのに見合った報酬をもらえていないと感じる人
  • ・みなし残業などで「実質時給がバイト以下」になっているのではないかと疑っている人
  • ・今の会社で給料を上げる具体的なアピール方法を知りたい人
  • ・将来的に年収1000万円を目指したい、または異業種へのキャリアチェンジを検討している人

飲食店の正社員で「年収1000万円」は狙えるのか?

飲食業界で働くからには、一度は「年収1000万円」という大台を夢見たことがあるかもしれません。結論から言えば、飲食店の正社員からスタートして年収1000万円を狙うことは十分に可能です。しかし、誰もが到達できるわけではなく、明確な戦略とキャリアパスを描く必要があります。

年収1000万円プレイヤーの実態(役員層・トップシェフ・独立オーナー)

実際に飲食業界で年収1000万円を超えているのは、大きく分けて3つのパターンに分類されます。

1つ目は、上場している大手飲食チェーンで順調に出世し、取締役や経営企画本部長などの「役員層・本部幹部」に上り詰めたケースです。

2つ目は、外資系高級ホテル内のレストランや、ミシュラン星付きの高級フレンチなどで、全権を握る「エグゼクティブシェフ(総料理長)」となるケース。

そして3つ目は、自ら独立開業し、3店舗以上を軌道に乗せた「フランチャイズオーナー」や「経営者」です。このように、現場のプレイヤーから一歩抜け出し、経営側に回るか、圧倒的な専門スキルで高単価業態のトップに立つことが、1000万円への条件となります。

一般的な店長・マネージャー職で1000万円が厳しい理由

一方で、いち店舗の店長や、数店舗をまとめるだけのマネージャー職のままでは、年収1000万円に到達するのは極めて困難です。なぜなら、 飲食店のビジネスモデル上、1つの店舗が生み出せる利益には座席数や回転率による上限があり、そこから人件費として配分できる原資が決まっているからです。どんなに優秀な店長でも、単一店舗の売上だけで年収1000万相当の利益貢献を証明するのは難しいため、給与を上げるには「管轄する規模」を大きくするか、「働く環境(企業・業態)」を変える必要があるのです。
画像素材:PIXTA

飲食店正社員の現実的な平均年収と月収相場

まずは現実の相場観を正しく把握しましょう。自分の給料が世間一般と比べてどうなのか、公的な調査データや自社データをもとに解説します。

飲食店正社員全体の平均年収と月収相場

飲食業界全体の正社員の平均年収は、およそ300万円から360万円程度が相場と言われており、月収に換算すると25万円前後です。 飲食店ドットコムの平均給与データ によると、全国の飲食店における正社員の平均月給は293,909円です(2026年4月時点)。

調理スタッフ、調理補助の場合はそれより少なく、26万円から27万円前後となり、おおむねこの相場と近似しています。全産業の平均年収と比較すると、飲食業の給与水準はやや控えめな傾向にあります。ただし、これはあくまで全体をならした平均値であり、役職や企業規模によって実際の年収は大きく変動します。

参考: 厚生労働省「令和5年 賃金構造基本統計調査」

額面と大きく異なる飲食店正社員の手取りの目安

求人票に「月収25万円」と書かれていても、その全額が銀行口座に振り込まれるわけではありません。額面の給与からは、健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険料、さらに所得税や住民税などが控除されます。そのため、月収25万円の場合、実際の手取り額は20万円から23万円程度になるのが一般的です。毎月の生活費を計算する際は、額面ではなくこの手取り額を基準に考えることが重要です。

新卒や未経験者の初任給を他業界と比較

飲食店は給料が低いというイメージが先行しがちですが、実は新卒や未経験者の初任給に関しては、他業界と比較しても遜色ないケースが多く見られます。大卒の初任給で20万円から22万円程度を設定している飲食企業は珍しくなく、スタート地点での年収に大きなハンデがあるわけではありません。 問題となるのは、その後の昇給率や役職手当の有無といった長期的なキャリアパスにおける年収の伸び悩みです。

飲食店正社員のボーナス(賞与)の有無と相場

年収を大きく左右するのがボーナス(賞与)の存在です。飲食業界では、大手チェーンであれば「基本給の2から3ヶ月分」など年間を通じて安定して支給されることが多い傾向にあります。しかし、個人店や小規模チェーンでは「業績連動型(お小遣い程度)」や、そもそも「賞与なし」というケースも珍しくありません。基本給が高く見えても賞与がないことでトータルの年収が他業界より低くなることがあるため、求人を見る際は必ず賞与の実績を確認することが重要です。

飲食業界の給料が低いと言われる理由と直面する「年収の壁」

なぜ「飲食店の正社員はこんなに働いているのに生活が苦しいのか」と不満を持つ人が後を絶たないのでしょうか。ここでは、求人票の裏に隠された実態や、法的にグレーな労務環境、そして直面する年齢の壁について解説します。

店長でも手取り18万円という現場のリアルな声

SNSや口コミサイトを見ると、「毎日12時間以上働いて、店長という肩書きはあるのに手取りが18万円しかない」「休日出勤が当たり前でプライベートの時間がない」といったリアルな声が多数見受けられます。長時間の拘束と重い責任がのしかかる一方で、それに見合う給与が支払われていない現状が、飲食業界イコールブラックというイメージを強く根付かせてしまっています。

固定残業代の落とし穴。「定額働かせ放題」の罠

求人票でよく見かける「月給28万円(みなし残業40時間分を含む)」といった記載には注意が必要です。これは固定残業代制度と呼ばれるもので、あらかじめ決められた時間分の残業代を基本給に上乗せして支払う仕組みです。 これ自体は違法ではありませんが、一部の企業では「どれだけ残業させても給料は同じ」という定額働かせ放題の免罪符として悪用されています。法律上、設定された時間を超えて働いた分の残業代は、企業側が別途支払う義務があります。

参考: 厚生労働省「固定残業代を賃金に含める場合は、適切な表示をお願いします」

画像素材:PIXTA

「店長だから残業代なし」は違法になる「名ばかり管理職」の実態

「店長は管理職だから残業代は出ない」と言われて泣き寝入りしている人も多いかもしれません。しかし、労働基準法上の「管理監督者」として残業代が免除されるためには、経営者と一体的な立場にあること、出退勤の自由があること、その地位にふさわしい待遇を受けていることなど、非常に厳しい条件をクリアする必要があります。

単に店長という肩書きを与えられているだけで、実際にはアルバイトと同じようにシフトに入り、経営に関する権限も十分な手当もない場合は「名ばかり管理職」とみなされ、残業代の未払いは違法となる可能性が高いです。

参考: 厚生労働省「多店舗展開する小売業、飲食業等の店舗における管理監督者の範囲の適正化について」

実質時給の最低賃金割れを防ぐチェック方法と証拠の残し方

長時間のサービス残業が常態化していると、月給を実際の労働時間で割った「実質時給」が最低賃金を下回っているケースがあります。もし時給換算して最低賃金を割っていたり、未払い残業代があると感じたら、自分の身を守るための証拠集めが重要です。

タイムカードのコピーや写真、業務日報、パソコンのログイン履歴、さらには出退勤時に家族に送ったLINEのメッセージなども有力な証拠になり得ます。いざという時のために、日々の記録をしっかり残しておきましょう。

年齢別の年収推移と直面する30代の壁

飲食業界の年収推移における特徴として、20代のうちは順調に昇給しやすいという点が挙げられます。若いうちから店舗を任されることも多く、同世代の他業種より稼げる人もいます。しかし、30代に突入すると「役職の壁」に直面します。30代になっても店長などの管理職に就けずスタッフクラスにとどまっていると、定期昇給が頭打ちになり、他業界でキャリアを積んだ同世代との年収格差が一気に広がってしまう厳しい現実があります。

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年収1000万円を目指す! 給料アップを実現する具体的な方法

それでは、現状の壁を打ち破り、将来的に年収1000万円を目指すためには、明日から具体的に何をすれば良いのでしょうか。ここでは、現場での実績作りから、最終的なキャリアの選択までノウハウを解説します。

まずは目の前の業務で圧倒的な成果を出し、社内での発言権と評価を高めることが大前提となります。

FL比率を改善し数値で実績をアピールする

給与交渉や昇格面談において、「毎日一生懸命頑張っています」という感情的なアピールは通用しません。必要なのは客観的な数字です。 特に重要なのが、売上に対する食材費(Food)と人件費(Labor)の割合を示す「FL比率」です。

たとえば、ある居酒屋チェーンの店舗では、店長が日々の廃棄ロスの徹底的な見直しと、客数予測に基づいたアイドルタイムのシフト最適化を実行しました。その結果、数ヶ月で店舗のFL比率を63%から58%へ5%も改善し、月間の利益を大幅に引き上げることに成功しました。この店長は、本部との面談時にこの実績を具体的な数値データとして提示し、結果的に月給が3万円アップ。

さらにこのマネジメント能力が高く評価され、翌年には複数店舗を統括するエリアマネージャーへと昇格しました。このように「数字で利益を改善できる人材」であることを証明できれば、将来の幹部候補(年収800万〜1000万円クラス)への道が確実に開かれます。

画像素材:PIXTA

調理師やソムリエなどの資格を取得して市場価値を高める

毎月の給料を手っ取り早く底上げしつつ、将来の転職や独立にも役立つのが資格の取得です。多くの飲食企業では、調理師免許、ソムリエ、食品衛生責任者などの資格保持者に対して資格手当を支給しています。さらに、高度な専門知識の証明となる資格は、高級業態へ転職する際の強力な武器となり、自身の市場価値を大きく高めてくれます。

店長から複数店舗を統括するエリアマネージャー(SV)へ

いち店舗の店長のままでは給与の上限が見えてしまいます。年収の壁を突破するには、複数店舗を統括するエリアマネージャー(スーパーバイザー)へ昇格するのが王道ルートです。自分の店舗だけでなく、エリア全体の売り上げ向上や他の店長の育成に貢献する姿勢をアピールし、ポジションを勝ち取ることが最初の大きな関門となります。

本部幹部(メニュー開発・経営企画)へ昇進して1000万円を狙う

エリアマネージャーとして実績を残した後は、本部の経営中枢へと入り込むキャリアパスを描きます。商品開発の責任者や、新規事業を立ち上げる経営企画、あるいはチェーン全体の統括部長や取締役といったポジションです。上場企業や成長中の大手チェーンであれば、この役員・幹部クラスに到達することで、年収800万円から1000万円以上という報酬が現実のものとなります。

資本力のある大手企業や高単価・外資系ホテル等へ転職する

同じ飲食業界で働き続けるなら、より給与水準の高い企業や業態へスライド転職するのが効果的です。狙い目は、賞与が確実に出て福利厚生が整っている大手チェーン企業。または、客単価が高く利益率が良い高級フレンチ、高級寿司店などです。

特に、外資系ホテルの料飲部門やエグゼクティブシェフのポジションは非常に給与水準が高く、実力次第では転職してすぐに年収1000万円の大台に乗る可能性も秘めています。

独立やフランチャイズ開業でオーナーになり青天井のリターンを狙う

雇われの身を卒業し、自らが経営者となって青天井のリターンを狙うのが「独立」という選択肢です。長年培った調理技術や接客ノウハウを存分に活かせますが、当然ながら廃業のリスクも伴います。

ゼロから立ち上げるのが不安な場合は、本部のノウハウとブランド力を利用できるフランチャイズ(FC)開業からスタートし、2店舗、3店舗と多店舗展開を成功させることで、年収1000万円以上のオーナー経営者へとステップアップする道もあります。

培ったポータブルスキルで異業種へキャリアチェンジする

飲食業界の労働環境に限界を感じたなら、異業種へキャリアチェンジすることも一つの手です。「自分には飲食の経験しかない」と卑下する必要はありません。 アルバイトの採用やシフト管理は「マネジメント経験」、クレーム対応や常連客の獲得は「高いコミュニケーション能力と課題解決力」、売上やFL比率の管理は「数値分析スキル」といったように、飲食での現場経験は他業種でも十分に通用するビジネススキル(ポータブルスキル)です。これらを履歴書で正しく言語化できれば、営業職や企画職などへの道も拓けます。

自身の市場価値を知り理想のキャリアを手に入れるために

ここまで解説してきたように、飲食業界の正社員の給与は、働く環境と自身の残した実績によって大きく変わります。そして、年収1000万円という高い目標も、決して夢物語ではありません。

まずは「今の自分のスキルと経験なら、世間でどれくらいの年収をもらえるのか」という適正な市場価値を知ることが第一歩です。自分の強みを言語化し、理想のキャリアを手に入れるために、飲食業界の事情に精通した転職エージェントに一度相談してみてはいかがでしょうか。プロの目線から、あなたに最適な年収アップ、そして将来の1000万円到達への道筋を提案してくれるはずです。

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よくある質問

Q.

飲食業界で年収1000万円を稼いでいるのはどんな人ですか?

A.

現場の店長クラスで到達するのは極めて稀です。年収1000万円を超えているのは、主に以下の3パターンです。
1. 大手飲食チェーンの役員・取締役クラス
2. 高級ホテルや高級レストランの総料理長(エグゼクティブシェフ)
3. 独立して複数店舗の経営を成功させているオーナー(経営者) まずは現場で圧倒的な数値実績(FL比率の改善や売上記録)を作り、統括ポジションへ上がるか、独立のノウハウを蓄積することが最初のステップとなります。

Q.

店長だから残業代が出ないと言われました。これは違法ですか?

A.

違法である可能性が高いです。労働基準法で残業代が免除される「管理監督者」と認められるには、経営との一体性や出退勤の自由など厳しい条件があります。シフトに入って現場作業をこなし、経営権限もない「名ばかり管理職」の場合は、残業代を請求できる権利があります。

Q.

ボーナスが出ない飲食店は普通ですか?

A.

残念ながら、個人店や小規模な飲食店ではボーナス(賞与)が支給されないケースは珍しくありません。しかし、業績が安定している大手チェーンなどでは基本給の数ヶ月分が支給されることが多く、企業規模や経営体力によって待遇に大きな差があります。

Q.

飲食店から全く別の業種に転職して給料を上げることは可能ですか?

A.

十分に可能です。飲食店での店舗運営、アルバイトの育成、売上管理、クレーム対応などの経験は、営業職や人材マネジメントなど他業種でも高く評価される汎用的なスキル(ポータブルスキル)です。これらを履歴書や面接で正しくアピールできれば、異業種での年収アップも実現できます。

Q.

今の職場で給料を上げるためには、誰にどうやって交渉すればいいですか?

A.

まずは直属の上司(エリアマネージャーなど)や人事担当者への相談となりますが、ただ「給料を上げてほしい」と言うだけでは失敗します。交渉の際は、FL比率の改善や売上アップ、離職率の低下など、自分が会社にもたらした具体的な「数字の実績」を提示することが重要です。

この記事の著者
飲食店ドットコム編集部

飲食店ドットコム編集部

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