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2021/8/26

シェアレストランのメリットやスムーズに営業するコツとは。営業許可は必要?

新型コロナウイルス感染症の拡大で営業時間を短縮する飲食店が増える中、シェアレストランの需要が大きくなっています。シェアレストランとは、既存店のアイドルタイムや営業時間外に、別の経営者が店舗を間借りし使用料を支払って営業する飲食店のこと。今回は、そんなシェアレストランのメリットや営業するうえでのコツ、注意点などについて紹介します。
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シェアレストランとは?

シェアレストランとは、1つの店舗を複数の経営者が時間別でシェアして営業する新しい形態の飲食店。店舗の空き時間に場所を貸したい人と、飲食店を開業したいけれど場所を確保しにくい人、双方に利点のある経営スタイルです。

シェアレストランをスムーズに始めるには、店舗を借りたい人と貸したい人をマッチングする仲介業者に登録しましょう。仲介業者は、両者の条件の調整やスタッフ募集の求人、開業希望者への宣伝などを担い、シェアレストランのオープンをサポートしてくれます。

シェアレストランのメリット

本来、飲食店のオープン時には、店舗の内外装やキッチンなどの設備投資、お店を借りるための保証金など多額の開業資金が必要に。そのうえ、営業が軌道に乗らず閉店することになれば、施設を原状回復させる工事や退去の費用も支払うことになります。

一方、シェアレストランの場合は既存店の設備をそのまま使用できるため、初期費用がほとんどかからず、原状回復工事も不要です。低コストで開業でき、退去時の費用も抑えられるため、初めて飲食店を経営する、多店舗展開に挑戦したいといった人もチャレンジしやすいでしょう。

また、既存店を間借りするシェアレストランでは、オープン準備を短い期間で済ますことが可能に。既存店で食事したお客様に自店を宣伝することもできるため、認知度が高まりやすく、客層の幅が拡がるかもしれません。

店舗を貸す既存店のメリット

アイドルタイムや営業時間外に店舗を貸し出すことで、空き時間を使って副収入を得ることができます。さらに、アイドルタイムにもかかっている光熱費などの一部をシェアレストラン側に負担してもらえるため、ランニングコストの軽減も可能に。また、シェアレストランを訪れたお客様にも自店を知ってもらえるため、相乗効果で集客数アップも期待できるでしょう。

シェアレストランのデメリット

既存店の内装や設備をそのまま使うため、厨房の設備によっては構想していたメニューを提供できなかったり、自店のコンセプトと店舗の雰囲気が合わなかったりすることも。食材の保管場所や冷蔵庫は既存店と共用するので、使えるスペースが限られ不便を感じることもあるかもしれません。既存店の空き時間に営業することで時間に制約があり、思い描いたような店舗運営が叶わない可能性もあります。

理想のシェアレストランを実現させるには、事前に設備をよく確認し、使用可能なスペースなどを既存店のオーナーとしっかり話し合ったうえで、借りる店舗を選ぶことが大切です。冷蔵庫を共用できない場合は、冷蔵庫の持ち込みがOKかどうかを事前に確認しておきましょう。

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トラブルを回避して円滑に営業するためのコツや注意点

シェアレストランの営業中に、既存店の備品や設備を破損してしまったり、既存店の食材を間違えて使ってしまったりと、さまざまなミスが起こる時もあるかもしれません。既存店とトラブルにならないよう、問題が生じた際の対処方法や賠償の内容などについては事前に取り決めておきましょう。

シェアレストラン利用料とは別に水道光熱費やゴミ回収費用を請求される場合もあるため、事前確認をお忘れなく。レジや金庫は共用せず別々に用意し、既存店・シェアレストランそれぞれでお金を管理しましょう。

■営業許可を取っておくといざという時のトラブル防止に

シェアレストラン側で食中毒が発生した場合は、シェアレストランは保健所から営業停止処分を受けることになりますが、既存店の処分は契約内容により異なります。物件オーナーが既存店・シェアレストランの両方に店舗を貸し出している場合は、既存店は営業停止を免れることが可能です。

既存店がシェアレストランに業務委託している場合は、既存店が営業停止に。ただし、シェアレストラン側が保健所の営業許可を取っていればシェアレストランだけが責任を負うことになり、既存店しか営業許可を取っていない場合は双方が営業停止処分となります。既存店が営業許可を得ていれば、シェアレストランは営業許可がなくても経営できますが、後々のトラブルを回避するために、シェアレストランでも営業許可を取っておくと安心です。

店舗を貸したい人と、低リスクで飲食店を開業したい人、どちらにもメリットのあるシェアレストラン。依然として収束が見えないコロナ禍による時短営業を逆手に取り、今後ますます注目を集めることが予想されます。飲食業界をさらに盛り上げるため、複数の経営者で支え合いながら運営するシェアレストランの展開を視野に入れてみてはいかがでしょうか。