しょくヨミ!! 飲食店の正社員/アルバイト求人情報サイト [更新:3月27日 01:45]

  1. トップ
  2. しょくヨミ!!
  3. 大手飲食への転職ガイド
  4. 飲食転職のはじめ方
  5. 飲食店のキャリアアップで「企画・開発職」になるには?
初回公開日:

飲食店のキャリアアップで「企画・開発職」になるには?

「自分の考えたメニューが、全国のお店の看板商品になったら…」「新しいコンセプトのお店を、ゼロから立ち上げてみたい」。

飲食店で働いていて、そういった思いを抱くのは当然の流れです。そんな情熱と現場での経験こそが、飲食企業の未来を創る「企画・開発職」への扉を開く鍵になります。この記事では、あなたのキャリアの可能性を最大限に引き出し、飲食業界の「核」を創る側へとステップアップするための、具体的で現実的な道筋を明らかにします。

この記事は、こんな人におすすめです
・調理や接客の経験を、もっと大きなスケールで活かしたい方
・新業態の開発やブランドの立ち上げに挑戦してみたい方
・店舗運営だけでなく、事業の根幹に関わるクリエイティブな仕事がしたい方
・現場での課題解決経験を、新しい価値創造に繋げたいと考えている方
・飲食業界で長期的なキャリアを築き、専門性を高めていきたい方
画像素材:PIXTA

飲食店の未来を創る「企画・開発職」のリアルな姿

飲食店の「企画・開発職」と一言で言っても、その役割は多岐にわたります。ここでは、事業の根幹を担う代表的な3つの職種について、その仕事内容、やりがいと厳しさ、そして気になる収入の目安を見ていきましょう。

飲食事業の”設計図”を描く「企画・プロデュース職」

世の中のトレンドや顧客ニーズを分析し、「どのようなコンセプトの飲食店を作るか」という事業の根幹を設計する仕事です。新業態の開発、既存ブランドのリブランディング、M&Aによる事業拡大などを担当し、飲食企業の成長戦略そのものを描きます。

やりがいと厳しさ

ゼロから新しいブランドを立ち上げ、それが世の中に受け入れられた時の達成感は計り知れません。まさに飲食事業のプロデューサーとして、大きなスケールの仕事に携われます。一方で、莫大な投資を伴うため、失敗が許されないというプレッシャーは常に付きまといます。徹底した市場調査と、説得力のある事業計画を立てる能力が求められる厳しい世界です。

収入

企業の規模や個人の実績によって大きく変動しますが、年収の目安は500万円〜800万円程度です。プロジェクトを成功に導けば、さらに高い報酬やインセンティブも期待できるポジションです。

画像素材:PIXTA

飲食事業の“主役”を創る「商品開発・メニュー開発職」

ブランドコンセプトに基づき、お客様に提供する料理やドリンクといった「商品」を具体的に開発する仕事です。新しい食材の選定からレシピ開発、試作、原価計算、そして全店舗で同じ品質を提供するための調理工程の標準化まで、食のクリエイティビティとビジネスの視点が融合する職種です。

やりがいと厳しさ

自分の考案したメニューがヒット商品となり、全国のお客様に喜んでもらえることは、料理人にとって最高の喜びの一つです。しかし、単に美味しいだけでは商品は成立しません。設定された原価率の中で最高の味を追求し、どのスタッフでも調理可能なオペレーションに落とし込む必要があります。味覚のセンスだけでなく、ロジカルな思考力と粘り強さが求められます。

収入

年収の目安は450万円〜700万円程度が一般的です。料理長やシェフとしての経験を持つ人材は高く評価される傾向にあります。

飲食事業の”器”を創る「店舗開発職」

事業計画に基づき、飲食店を出店するための「場所」を探し、開店までをプロデュースする仕事です。具体的には、出店戦略の立案、商圏調査、物件情報の収集と交渉、店舗の設計・施工管理などを担当します。

やりがいと厳しさ

自分の手で新しいお店を世に送り出し、「街の風景」を創り出すダイナミックな仕事です。成功すれば会社の成長に直接貢献できる重要なポジションです。しかし、好立地の物件は競争が激しく、家主との交渉は一筋縄ではいきません。不動産や法律、建築に関する専門知識が不可欠であり、常にフットワーク軽く情報を追い求める姿勢が求められます。

収入

年収の目安は500万円〜750万円程度で、不動産業界の経験者などが優遇されることもあります。出店実績に応じてインセンティブが支給される企業も多いです。

飲食店での現場経験は、企画・開発職の最強の武器になる!

「本部職は未経験だから無理だ」と諦める必要は全くありません。むしろ、厨房やホールでの現場経験こそが、机上の空論ではない、血の通った企画を生み出すための最強の武器となります。

厨房とホールにある「生きたアイデア」が顧客の心を掴む

企画・開発職が陥りがちなのが、現場のオペレーションや顧客のリアルな感覚から乖離したプランを立ててしまうことです。その点、現場経験者は圧倒的なアドバンテージを持っています。例えば、調理スキルがあれば、食材の知識や調理工程を深く理解した上で、実現可能かつ独創的なメニューを考案できます。顧客ニーズを肌で感じてきた経験は、「お客様が本当に求めているもの」を捉えたコンセプト開発に直結します。日々のオペレーションで培われた原価感覚は、利益を生み出す商品設計に欠かせません。現場の「生きた情報」を知っていること、それこそがあなたの最大の価値なのです。

画像素材:PIXTA

現場で身につくスキル+α でキャリアが広がる

現場経験という土台の上に、プラスアルファのスキルを身につけることで、キャリアチェンジの可能性はさらに大きく広がります。

マーケティングスキル

なぜこのメニューは売れるのか、どんなお客様が来店するのか。日々の業務を「分析」する視点を持つことがマーケティングの第一歩です。市場調査やデータ分析の手法を学ぶことで、あなたの現場感覚を客観的な根拠で補強できます。
おすすめの資格…マーケティング検定( マーケティング検定 - 日本マーケティング協会)、マーケティング・ビジネス実務検定( マーケティング・ビジネス実務検定®公式サイト)など

会計スキル

PL(損益計算書)などの財務諸表を読み解く力を身につけることで、自分の企画が事業の利益にどう貢献するのかを数字で語れるようになります。店舗の売上や経費を管理していた経験は、会計スキルを学ぶ上で大きな助けとなるでしょう。
おすすめの資格…簿記( 簿記検定試験 - 商工会議所の検定試験)、経理・財務スキル検定( FASS検定(経理・財務スキル検定)公式サイト - 日本CFO協会)、難易度は高いが公認会計士( 公認会計士・監査審査会「公認会計士試験」)など

不動産に関する知識

店舗開発職を目指すのであれば、不動産の専門知識は必須です。宅地建物取引士(宅建)などの資格取得を目指すことで、専門性を高め、キャリアアップに繋げることができます。
おすすめの資格…宅地建物取引士(宅建士)( 宅地建物取引士資格試験 - 不動産適正取引推進機構)など

現場から本部へ、キャリアチェンジを実現する転職戦略

企画・開発職へ進むためのルートは、大きく分けて2つあります。現在の環境やあなたのキャリアプランに合わせて、最適な道筋を選択しましょう。

ルートA:まずは社内異動でチャンスを掴む

すでに規模の大きな飲食企業に勤めている場合、社内公募制度やジョブローテーション制度を利用して本部職へ異動するルートがあります。現場での実績を評価され、上司からの推薦でチャンスを得るケースも少なくありません。まずは店長として成果を出し、常に「次のキャリア」への意欲をアピールし続けることが重要です。

ルートB:実績を武器に経験者採用で転職する

個人店からのキャリアアップや、現在の会社にキャリアチェンジに関する制度がない場合は、他社の経験者採用枠を狙うのが、より現実的なルートです。現場で残した実績を具体的に示し、「即戦力」として貢献できることをアピールする必要があります。飲食業界に特化した転職エージェントなどを活用し、非公開求人を含めた情報収集を行うのが成功の鍵です。

自分の価値を伝えるポートフォリオ・職務経歴書を用意しよう

あなたの情熱と実績を伝えるためには、応募書類の準備が不可欠です。職務経歴書では、「売上を〇%アップさせた」「新メニューを考案して看板商品に育てた」といった実績を「具体的な数字」で示しましょう。
さらに、自分で考案したメニューの写真やレシピ、コンセプトをまとめた企画書などを「ポートフォリオ」として用意すると、熱意とスキルを視覚的に伝えることができ、他の候補者と大きく差をつけることができます。

例えば、下記のような求人では、まさに現場での経験を活かした商品開発能力が求められています。自身の経験がどのように貢献できるかを具体的にイメージしながら、書類を作成することが重要です。

画像素材:PIXTA

求人情報を効率的に探すためには?

企画・開発職のような専門職の求人は、一般的な求人サイトでは見つけにくい場合があります。当サイト「求人飲食店ドットコム」のような業界特化型の求人サイトや、専門のエージェントサービスを活用するのが効率的です。また、興味のある企業のホームページにある採用情報を直接チェックし、キャリア採用の門戸が開かれているかどうかを、定期的に確認するのも有効な手段です。

キャリアパスが明記されている求人飲食店ドットコムの求人例

求人飲食店ドットコムに掲載されている、現場から本部を狙える求人を一例としてピックアップしました。「キャリアチェンジ」「本部」「企画職」「商品開発」といった検索ワードを組み合わせることで、現場から企画・開発職へ行ける可能性がある求人を探すことも可能です。はっきりとした記述がなくとも、面接等でキャリアパス・キャリアチェンジについて質問するとよいでしょう。
(※掲載されている求人は予告なく掲載を終了することがあります)

【スピード内定!面接1回】12/1までの入社で祝い金70万円🎉『うしごろ』月9休/昇給・賞与年2回
▼焼肉うしごろ 池袋店のアルバイト求人情報 - 求人飲食店ドットコム
【新店決定、土日祝は定休日】松阪牛を使用した洋食店♪立上げに携われるチャンス!独立希望者大歓迎!
▼洋食屋 伊勢十 有楽町店の求人情報 - 求人飲食店ドットコム
5月末OPEN◎ロイヤルパークホテル銀座6丁目の洋食店【銀座ランプ亭】
▼洋食屋 伊勢十 銀座新店の求人情報 - 求人飲食店ドットコム

大手飲食企業の開発事例から学ぶ、ヒットの裏側

実際の企業がどのように商品を企画・開発しているのかを知ることは、キャリアを考える上で大きなヒントになります。

事例1:株式会社トリドールホールディングス「『丸亀製麺』のうどん弁当開発」

コロナ禍で店内飲食が打撃を受ける中、テイクアウト市場攻略のために開発されたのが「丸亀うどん弁当」です。単にうどんを持ち帰るのではなく、「弁当」という新しい体験価値を創造した点が最大の特長。店内と同じ打ち立て麺へのこだわりに加え、だしとの相性を計算し尽くした「野菜バラ天」などのおかずを組み合わせることで、単なるテイクアウトではない「ごちそう」としての地位を確立しました。発売からわずか4ヶ月で1000万食を売り上げる大ヒットとなり、危機をチャンスに変えた事業開発の好例です。
参照元: 丸亀製麺「うどん弁当」新作に茄子と豚しゃぶが登場 - PR TIMES

事例2:I'm donut?「行列のできる生ドーナツ店の世界観戦略」

マリトッツォブームの仕掛け人としても知られる平子良太氏が手掛ける「I'm donut?」。その成功の核は、「これは本当にドーナツなのか?」と問いかけるような、とろける「生」食感にあります。このユニークな食感を持つ製品の圧倒的な新規性に加え、SNSで拡散される行列や店舗デザイン、創業者のストーリーといった「世界観」全体でブランドを構築。顧客に「嬉しい記憶」という体験を提供することで、単なるドーナツ店ではなく、わざわざ訪れたいデスティネーションブランドとしての地位を確立しています。
参照元: 生ドーナツ専門店「I'm donut ?」公式サイト

飲食業界の未来を創る挑戦を始めよう

飲食店の現場は、お客様の笑顔に直接触れられる、かけがえのない仕事です。しかし、そこで培った経験や情熱は、店舗という枠を超えて、業界全体を動かす大きな力になる可能性を秘めています。あなたが厨房で感じた課題意識、ホールでお客様から聞いた生の声、そのすべてが新しい価値を創造するための貴重な原石です。この記事を参考に、ぜひあなたの手で飲食業界の未来を創るという、新たな挑戦への一歩を踏み出してください。

飲食店のキャリアアップ「企画・開発職」 よくある質問

Q.

企画・開発職に未経験から転職することは可能ですか?

A.

はい、可能です。ただし、「本部職が未経験」という意味合いが強く、飲食業界での現場経験は必須とされる場合がほとんどです。特に商品開発職では、調理経験が重視されます。現場で培ったスキルや実績を、企画・開発の仕事でどのように活かせるのかを具体的にアピールすることが重要です。

Q.

キャリアチェンジのために、今の職場で意識してやっておくべきことは何ですか?

A.

日々の業務に「なぜ?」という視点を持つことです。なぜこのメニューは売れるのか、なぜこの時間帯は混雑するのか、といったことを自分なりに分析し、改善案を考える癖をつけましょう。店長やオーナーに積極的に提案し、小さな成功体験を積み重ねることが、転職の際のアピール材料になります。また、売上や原価などの数値を意識的に管理することも大切です。

Q.

企画職で求められるPCスキルはどの程度ですか?

A.

基本的なPCスキルは必須です。具体的には、Wordでの文書作成、Excelでの表計算やグラフ作成、PowerPointでの企画書作成などがスムーズに行えるレベルが求められます。特にExcelは、売上データ分析や原価計算などで多用するため、関数(SUM、AVERAGE、IFなど)やピボットテーブルといった機能を使いこなせると大きな強みになります。

  • この記事の著者
    飲食店ドットコム編集部

    飲食店ドットコム編集部

    『しょくヨミ!!』は飲食店ドットコムが運営する“食”にまつわるWebマガジンです。飲食業界の最新ニュースや役立つ情報から、実際に働く方々の声や食にまつわるおもしろネタまで、求人飲食店ドットコム編集部が幅広くお届けしています。