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2023-08-23 09:45:29.0

コロナが5類に移行後、街にネズミが大量発生!?飲食店への侵入を防ぐには

コロナが5類に移行し、飲食店が本来の賑わいを取り戻した現在。繁華街に現れたネズミの大群の動画がSNSに投稿され、問題視されています。飲食店にネズミが侵入すると、感染症など衛生上の問題が生じるだけでなく、お客様からの信用を失いかねません。そこで今回は、ネズミの侵入を防ぐための対策や、駆除の方法を紹介します。
画像素材:PIXTA

なぜ、コロナが5類へ移行してからネズミが増えた?

生ゴミなどを食料としているネズミは、人口に比例して増減します。コロナ禍による営業の制限で生ゴミが減った飲食店では、一時的にネズミの活動も縮小していました。

しかし、コロナが5類に移行して繁華街に活気が戻ったことにより、再びネズミが大量に繁殖し、集まるように。ネズミは繁殖力が高いため、建物内で1匹でも見かければ、近くにはすでに数十匹ほど生息している可能性があります。

飲食店にネズミが侵入することのリスク

ネズミによる最大のリスクは、サルモネラ症やレプトスピラ症、腸チフス・パラチフス、E型肝炎、ハンタウイルス感染症などを引き起こす細菌やウイルスの媒介です。また、ネズミの糞尿が悪臭を発生したり、虫を引き寄せたりするほか、糞がアレルギー性鼻炎や気管支喘息の起因になることもあります。

時には、ネズミに寄生したツツガムシ、ペスト菌を持つノミ、イエダニが人に被害を及ぼすことも。ネズミに噛まれると、鼠咬症という感染症やアナフィラキシーショックを発症する恐れもあります。

そのほか、壁や天井、床、柱などをかじられる、調理に使う食材を食べられるといったリスクもあります。電気ケーブルをかじられた場合、火災に発展するケースも珍しくありません。

ネズミはどこから侵入する?

ネズミが好むのは、食料がある高温多湿の場所です。屋外のゴミ置き場に群がったネズミが、建物内に入り込むこともあります。

ネズミの侵入経路は、換気扇や通風口、開いている窓や扉、厨房の排水設備、屋根の隙間、エアコンのドレンホース、シャッターの隙間や雨戸の戸袋など。各種配管や、配管と建物の隙間、ブレーカー、基礎の隙間も侵入されやすい場所です。人がドアから出入りするわずかな隙に入ってしまうこともあります。

たいていのネズミは、1cmでも隙間があれば通り抜けられます。戸がピッタリ閉まらない箇所や、外壁のわずかな穴や割れ目がないかくまなくチェックしてください。侵入されそうな場所は、金網やパテで塞ぎましょう。

ネズミが店内に侵入してしまった時は、市販の殺鼠剤や粘着シートなどを使い、追い出しや捕獲に向けた対策を行いましょう。ネズミの接近・侵入を防ぐ忌避剤も販売されていますが、臭いが気になるため、客席の近くなどに使うには不向きです。

また、ネズミを引き寄せないために、適切な食材の保管場所やゴミの捨て方・置き場などをリスト化して、日々チェックすることをおすすめします。
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ネズミ駆除にはプロの手を借りるのがベスト

日本国内の建物内や周辺に現れるネズミは、主にクマネズミ、ドブネズミ、ハツカネズミなど。駆除するには、種類ごとにそれぞれ異なるポイントを押さえる必要があります。

市販の対策グッズで駆除に成功することもありますが、駆除のためのグッズを繰り返し購入しているうちに、トータルの費用が高額になってしまう場合も。知らぬ間に手に負えないほど被害が拡大していく可能性もあるため、完全に駆除するにはプロの業者を頼るのが最善策です。駆除業者に依頼すれば、多大な労力をかける必要がなく、捕獲したネズミの処理に悩む心配もありません。

またプロに依頼すれば、ネズミや巣の駆除だけでなく、侵入口の封鎖も行ってくれます。再度の侵入を防ぐためにも、ぜひ利用しましょう。再び侵入する可能性も考慮し、一定の期間内は無償で駆除する、保証付きの業者を選ぶことをおすすめします。

ネズミは生ゴミなどの食料がある場所に集まるため、食材の保管や生ゴミの片づけを徹底してください。ネズミが発生した時は、無理せずプロの業者に駆除を依頼するのが得策です。万が一店内でネズミが発見され、SNSなどで拡散されれば、風評被害に発展する可能性もあります。ネズミ対策は軽く考えず、徹底的に行いましょう。