２０１１年の震災の年にロッツオシチリアはオープンしました。場所的にはなかなか難しいところ。いったいどうなることかとおもっていましたが、お客様とスタッフに恵まれ、僕らも何とか五年目を迎えました。しかしここ白金四の橋商店街には、喫茶店などがなく、ちょっと座ってお茶を飲める場所があればいいなと思っていました。ようやくすこし余裕が出てきたところで、「もしほんとに近所の物件が空いたらバールをやってみよう」と考えていた矢先、同じマンションの横が空いたのです。

　なかなか物件がでない古い商店街、これはチャンスと申し込みを入れ様々な人の協力で２０１５年１０月オープンしました。
　おいしいコーヒーも出したいし、おいしいワインも昼から飲んでほしい。
　炭火で焼いた鶏や魚、山盛りのサラダ、カリッと焼いたパニーニも食べてほしい。
　でもここで僕らがやりたいことの一番は、この近辺のおじいちゃんおばあちゃん、おかあさんおとうさん、子供たち、働いてる人、すべての人たちにとっての「居場所」でありたいということです。
　イタリアのバールのように爺さんがトランプをやったり将棋をやったり、その横でお母さんたちの井戸端会議、その横にはサラリーマンがスーツでパソコン広げ、その前を子供たちがバタバタ走る。犬も普通にそこで水飲んでる。そんな光景がもっともっとひろがるように。
　そのためにもちゃんとした嘘のない本物を出していきたい。調理技術や徹底した掃除による衛生管理など、どこに行っても恥ずかしくない仕事を約束できます。　またキャリアのある方にはお客さんがまた来たいと思うような空気を、見て、感じてもらい、一緒に作り上げながら独立までの引き出しを増やしてもらうのもいいと思います。
　ぜひ一度会いましょう。まだまだはじまったばかり。あなたの色をどんどんこの場所に注ぎ込んでください。