しょくヨミ!! 飲食店の正社員/アルバイト求人情報サイト [更新:Tue Apr 23 23:36:00 JST 2024]

飲食店で働く人向けのWebマガジン しょくヨミ!!

2016-03-09 10:43:55.0

料理人の海外修行にはどんな準備が必要? 店探しのコツから語学力の話まで

フランス料理やイタリア料理のシェフはもちろん、パティシエやソムリエとしてのキャリアを形成するために、本場で修行をしてみたいと考える人は多いはず。しかし海外修行をするには、お金の問題もありますし、語学力や就労ビザの問題もあります。海外修行への想いはあるものの、なかなか実現できないでいる方も多いのではないでしょうか。

そこでここでは海外修行のために必要な準備について紹介。海外修行を考えている方は、まずはどんな準備が必要なのかを把握し、そのうえで計画を練りましょう。

大切な3つのポイント

■語学力を身につける

海外修行においてまず大切なのが語学力。渡航前には語学学校に通う、Web講座を受講するなどして日常会話程度は身につけておく必要があります。それでも実際に渡航してみると会話が通じないこともしばしば。特に発音が難しいとされるフランス語は、こういったケースに陥ることが多いので、渡航後も現地の語学学校に通う、または最初の1カ月ぐらいは現地の人とルームシェアできるような宿泊施設で生活する、などの対策が必要です。まれに日本人の料理人を探している海外のレストランがあり、その場合は語学力不問とされる場合もあります。

■資金を貯める

アルバイト程度の収入が得られるワーキングホリデー制度を利用する場合、1年で100万〜150万円の資金が必要とされています。自分で就職先を探して渡航する場合も、レストランに採用されるまでの生活費、就労ビザや滞在許可証取得のための費用などが必要となります。就職できれば現地で収入があるとはいえ、家賃3ヶ月分くらいを目安に、ある程度の資金は集めておいたほうが安心です。

■働き先を探す

一番多いのが、専門学校などを卒業した後、何年か日本の飲食店に勤務し、そこで出会った先輩や上司に修業先を紹介してもらうケース。これを実現するためには、日本にいるときにどのような店で働くかが鍵。高級店であるほど、海外修行経験のある料理人やソムリエが集まりやすいので、そうした店舗でまずは経験を積むのが近道と言えそうです。ほか、現地企業のインターンシップ制度やワーキングホリデーなど、利用できる制度がさまざまあります。情報収集を細やかにおこなうことが大切と言えそうですね。

働くためのビザを取得する

就労ビザや滞在許可証の取得など、国によって長期滞在するための手続きが異なります。基本的には、申請者本人が各国大使館で手続きをします。

ここでは、フランスの就労ビザ(OFll)を例にして紹介します。

■提出書類

戸籍及び、フランスでの住居証明書、写真1枚、健康診断書

■申請ができる期間

入国予定の3ヶ月前から可能。少なくとも入国の3週間前までには申請をしなくてはいけません。

■申請にかかる費用

フランスの就労ビザ(OFll)の場合、申請料金が349ユーロ必要です。

ちなみに、複雑なビザ取得手続きは、弁護士やコンサルティングサービスに代行を依頼することもできます。手続きにかかる時間の節約にもなるので、金銭的な余裕がある場合はぜひ活用しましょう。

これまで培ってきた技術以外にも、語学力や資金が必要になる海外修行。働きながら準備を進めるのは、ときには大変なこともあるでしょう。また、実際に渡航してからも働き方の違いや生活習慣に戸惑うこともあるはず。

しかし、海外修行で得られるものは計り知れません。本場だからこその空気感、そして世界中から集まるライバルたちと切磋琢磨できる環境。この恵まれた環境で学んだことは、必ず自信へとつながるはずです。フレンチシェフやソムリエなどを目指す方は、海外修行も視野に入れつつ、日々の業務に励みたいですね。

求人@飲食店.COMでは、海外修行のステップになりそうなお仕事をたくさんご紹介しています。 料理長候補調理スタッフ調理補助・調理見習いパティシエソムリエの求人一覧よりご覧ください。