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2022-05-30 14:09:38.0

接客で大きな声が出せないとお悩みの方に!通る声を出すコツやボイトレをご紹介

接客時、大きく元気のよい声を出そうとがんばっていても「声が小さい!」と注意されてしまうことに、お困りの方もいるのではないでしょうか。実は、ほんの少し意識改善や努力をすれば、相手にしっかり伝わる声を出せるようになります。声の通りが良くなるトレーニング方法や発声時のコツをご紹介します。
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●トレーニングで「通る声」を出せるようになる!

大きく元気が良い声を出すには、ただボリュームを上げるだけでなく、「よく通る声」であることが大切です。通る声は声質や体格を問わず、空き時間で手軽にできるトレーニングを積むことで、出せるようになります。
緊張すると喉や体の筋肉が固まり、声が出にくくなります。背筋を伸ばしたり首のストレッチをしたり、口を大きく開けたりして、体全体の緊張をほぐしてから始めましょう。トレーニングは、毎日少しずつでも続けていくことが大切です。

【発声トレーニング】

1 まずは手を壁について手に力を入れる。お腹から声を出すことをイメージして「あっ!あっ!あっ!」とテンポよく発声する。
2 次に口を横に開けず、口の上部に声を響かせることを意識して「いーー!」と声を出す。
3 最後にボールを遠くに投げるように体を動かしながら「うぉーーい!」と声を出す。

【舌を筋える】

舌の筋トレをすることで、滑舌が良くなり相手に言葉が伝わりやすくなります。
1 まずは、口を大きく開け、舌の奥に力を入れ舌で歯の根元を触りながら、大きく動かす。上の前歯⇒下の前歯⇒左下の奥歯⇒右上の奥歯⇒左上の奥歯⇒右下の奥歯の順に舌を動かす。
2 次に、舌を突き出し何秒か状態を保ってから口の中に戻す、という動作を繰り返す。舌を突き出す方向は、前・右・左・上(鼻の方向)・下(顎の方向)。
3 最後に、舌全体に力を入れて口蓋(口内の上部の壁)をゆっくり押し、押し上げきったら力を抜く。舌の押し上げを何セットか繰り返したら終了。
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●大きな声を出すためのコツは?

【笑顔、腹式呼吸、声を出す向きを意識する】

声出しに自信がなくなると表情が暗くなります。声にも気持ちが表れやすくなるため、「やる気がない」と思われてしまうかもしれません。口角をしっかり上げて笑顔で話せば、声の表情も自然と明るくなり「元気な声」として相手に伝わります。また、喉から大きな声を出すと通りが悪くなるため、お腹に力を入れて発声する「腹式呼吸」(深呼吸して息を吸い、吐き出す時に声を出す)を意識しましょう。
相手とは別の方向や下を向いていると、大きい声を出していてもしっかり届きません。必ず伝えたい方を見て声を出すことが重要です。相手が目の前にいても、頭の中では2m先など遠くにいるイメージで声を出すと、通る声が出やすくなります。

【声質を変えてみる】

声質を変えることで、通りが良くなることも。普段より声をワントーン高くすると、聞き取りやすくなります。また、下を向くより、やや上向きにしたほうが、高い声が出やすくなります。頭のてっぺんに意識を向け、頭頂部から発声しているイメージで声を出してみましょう。
自分自身で聞こえる声と相手に伝わる声は、異なっています。声質を変える練習をする場合は、スマホアプリの録音機能やボイスレコーダーなどで、自分の声を録音して聞いてみましょう。録音した音声を聞いて振り返ることで、成果を実感しやすくなります。

【出だしの言葉を強めに発声し、言葉のまとまりを小さく区切る】

「ありがとうございました」の「あ」を強調するなど、声を出す時は最初の言葉を特に強く発声しましょう。声が通りやすくなるだけでなく、強弱をつけることで相手が聞き取りやすくなるからです。
ただし言葉が長くなる場合は、きちんと伝わりやすくするために、言葉を短く区切り、それぞれの最初の一文字を強めに発声することが大切です。たとえば「18時から19時までビールが100円です。お得な機会にいかがでしょうか」は、「18時から19時まで」「ビールが100円です」「お得な機会にいかがでしょうか」と区切ることを意識してください。どこで区切るべきかわからない場合は、息継ぎをする場所で区切りましょう。

《まとめ》

相手に声がしっかり届くかどうかは、ボリュームだけでなく、声の通りや発音も関わります。今回の記事で紹介したトレーニング方法やコツを、ぜひ今後の接客に役立ててください。