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2019-02-19 13:28:05.0

飲食業界はシニア・ミドル層の採用が活発に。若年層にはないスキルとは?

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慢性的な人手不足にあえぐ飲食業界。時給を上げてもなかなか人が集まりにくい中で、いま注目を浴びているのがシニア・ミドル層です。若手人材ありきの募集を行っている飲食店は、少し視点を変えてみて、募集条件を再検討してみてはいかがでしょうか。シニア・ミドル層の雇用には、意外に気がついていなかったメリットがたくさんあります。

2019年における飲食業界の求人市場動向は?

昨今の求人市場は売り手市場と言われており、実際にリーマンショック以降、有効求人倍率は増加の一途をたどっています。職を求める人の数に対し求人を出している企業が多いので、優秀な人材を複数の企業で取り合っている状況です。特に飲食業界の人手不足は深刻で、2014年には大手牛丼チェーンの「すき屋」が、人手不足を理由に一時期120店あまりを休業・短縮営業せざるをえない事態に追い込まれました。

2018年11月時点で東京都における飲食の調理スタッフ有効求人倍率は6.63、ホールスタッフは9.02という数字を記録しています。特に若年層人材の取り合いは激化しており、少し給与を上げたくらいではなかなか応募が集まりません。

そこで注目されているのが、シニア・ミドル層です。今まで若者の陰に隠れていたこの層に光が当てられ、積極採用する飲食店が増えています。

シニア・ミドル層の採用を敬遠していたワケ

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求人市場で広がりを見せ始めたシニア・ミドル層ですが、もともとは飲食店側から敬遠される傾向にありました。その理由として、キャリアがある分自分の今までのやり方に固執したり、高い給与を支払う必要があるという面が挙げられます。また、体力的な心配や、組織を若返らせたいというニーズに逆行するというデメリットもありました。

しかし、裏を返せば、新しいやり方に馴染む柔軟性やバリバリと働ける体力などさえあれば、重宝される人材だと言えます。また、突然シニア・ミドル層を大量採用すると全体的な平均年齢は上がりますが、試験的に数名採用する分には、恐れるほどの悪影響は生まれません。

シニア・ミドル層を採用するメリット

近頃シニア・ミドル層を採用するメリットが注目されています。一番のポイントは、若手に比べて仕事に対して真面目で、勤務態度が良好なこと。最近ではアルバイトが不適切な行動をSNSにアップし炎上する事件が増えていますが、ほとんどの場合、学生や若手がこうした事態を引き起こしています。社会人経験が長く常識をわきまえた年代であれば、そうした心配は少なくなります。

これまでに培った職業的スキルだけでなく、こうした常識を若手に教えられるのもシニア・ミドル層の魅力。さらに、仮に仕事の種類は違っても、社会人生活の中でトラブル対応力やコミュニケーション能力を成長させてきているため、いざという時の対応力も期待できます。特に家事経験のあるシニア・ミドル層の女性はマルチタスク能力が高い傾向にあり、複数の仕事を同時に進められる人も多く、ポジションによっては若手よりも高いパフォーマンスを発揮します。

また、仕事に慣れればベテランのような接客で、客への安心感を与えるというメリットもあるでしょう。さらに客層が若い飲食店だと「自分と同じくらいの人が働いているから」という理由でシニア層の客が増えたり、求人を出した時に「あの人も働いているなら、自分もできそう」と応募が増えたりといった面もあります。子育てがひと段落している世代なので「子供が熱を出して……」といった突発的な休みも少ないでしょう。

シニア・ミドル層の採用の成功例

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実際に、シニア・ミドル層の採用に成功している飲食店が数多くあります。モスバーガーは1990年代に比較的高めの年齢層を雇用し、その人材がミドル・シニア層となった今日も引き続き働いています。「モスジーバー」という愛称で呼ばれ、60歳以上のスタッフが10人以上いる店舗もあります。

すかいらーくでは50代、60代のクルーが約1万人も働いており、2015年には正社員及びクルーの定年を65歳まで延長、さらに65~70歳までの再雇用制度を新設しました。仕事に慣れたベテランを引き続き雇用することで、研修コストをかけずに戦力を維持できています。

また、マクドナルドでは60歳以上を「シニアクルー」と呼び積極的に採用、丸亀製麺はシニアならではの温かい接客で常連客を獲得しています。

いち早くシニア・ミドル層の積極採用を

超少子高齢社会を迎える日本では、ますます若手の採用が難しくなっていくと予想されます。そうなったとき、いち早くミドル・シニア層の魅力に気づき、より優秀なスタッフを獲得した企業こそが、高い競争力を保ち他社より抜きんでることができるでしょう。

いきなりすべての求人をこの層に絞るのではなく、まずは選考対象の年齢幅を広げるところから始めてみてはいかがでしょうか。実際にミドル・シニア層の活躍を現場で目の当たりにすれば、メリットを強く感じられるでしょう。

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