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2018-11-06 16:21:52.0

飲食店の子連れ客事情。子連れ客「歓迎」or「お断り」の検討ポイントとは?

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たびたび話題にのぼる飲食店における子連れ客のマナーや対応。子供が店内で騒いでいても注意しない、乳幼児から目を離して自分はおしゃべりばかりしているなど、周囲の迷惑を顧みない子連れ客に非難の声があがっています。一方で、子連れ客に優しいお店づくりで売上を伸ばしているお店もあり、子連れ客とそうではない客、双方が外食を楽しめるようにするのは飲食店の課題といえるでしょう。今回は、子連れ客に対する飲食店の対応について考えていきます。 飲食店が活気づく年末を前に、改めて子連れ客に対する対応を見直していきましょう。

昨今の飲食店における子連れ客事情

日本の飲食店は「乳幼児を連れて行きづらい」と言う声も聞かれますが、最近では子連れのファミリー層をメインターゲットとするお店や、“子連れ客歓迎”を掲げるお店も増えつつあります。なかには、これまでファミリー層とはあまり縁がなかった居酒屋業態が、子連れ客歓迎の名乗りを上げるケースも。全面禁煙化で話題となった『串カツ田中』はその代表例でしょう。「お子さまプレート」をはじめ、子ども向けのサービスが充実していることから、ファミリー層からの支持も厚いです。

一方で、あえて子連れ客の来店を断る飲食店もあります。「未就学児のお客様のご来店をお断りさせていただいております」という記載を見かけたことがある人もいるでしょう。そういった飲食店の多くは、価格帯が高く、静かな大人の空間をコンセプトとするお店。乳幼児は保護者のマナー如何に関わらず、突然泣き始めるもの。そうなると、お店のコンセプトにそぐわない雰囲気になってしまうことから、「乳幼児の来店お断り」を表明するケースもあるのです。

子連れ歓迎 or 子連れお断り、方針決定のポイントとは?

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子連れ客の来店を歓迎するのか、それともお断りするのか、お店の方針決定に頭を悩ませている飲食店もあるでしょう。自分のお店の子連れ客対応をどうするのか考えるためにも、まずはそれぞれの特徴について改めて確認していきましょう。

子連れ歓迎のお店の場合、客層を広げることができるのは大きなメリットですが、子どもが騒いで他の客に迷惑をかける可能性があります。実際のところ、SNSで話題になるようなマナーの悪い客はごく一部でしょう。しかし、いくら保護者がマナーを守っていても、子どもが突然泣き出したり騒いだりする可能性はゼロとは言い切れません。なかには器が割れる、子供がけがをするなどの危険を伴う場合もあるため、子連れをOKにする場合は、予想外の事態があることも理解しておかなければならないでしょう。

一方、子連れ客の来店をお断りした場合、必然的に客層が狭まることになります。しかし、子どもが騒ぐ心配がないので、お店がコンセプトとする大人な雰囲気を維持することができるのです。

このように、子連れ歓迎のお店、子連れお断りのお店、それぞれの場合において、メリット・デメリットがあります。お店の方向性を決めるときは、お店のコンセプトや雰囲気に沿っているかを見極めた上で考えることがポイントとなります。

また、どちらか一方に完全に舵を切るのではなく、子連れ客に対して制限を設けて対応するのも一つの手です。個室のみ、土曜日だけ、お昼だけなど、エリア制限や時間制限を設けることで、子連れ客とそうでない客の住み分けができ、両者がその店で食事を楽しむことに繋がります。実際のところ、子連れで外食というのは保護者も気疲れするもの。他の客の目を気にせず、安心して飲食店での食事を楽しむことができる時間や場所があれば、子連れ客も気疲れせずにすみます。

子連れ客の来店を断る場合は、ホームページへ明記するなど周知を徹底することも忘れずにしたい部分です。もし、知らずに来店した人がいれば、コンセプトの観点から断っていることを丁寧に説明していきましょう。

子連れ客への対応について

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では、子連れ客を歓迎する場合、どのように対応をしていけばいいのでしょうか。子連れ客を呼び込むためのヒントや、マナーの悪い子連れ客に遭遇した時の対応について見ていきます。

■子連れ客を呼び込むヒント

「子連れ客歓迎」という方針を取るのであれば、子ども向けサービスの拡充は考えておきたい部分でしょう。子連れ客の満足度向上に繋がり、リピーターになってくれる可能性もあります。子ども用のメニュー、イス、カトラリーなどを用意し、余裕があればキッズスペースやおむつ替えスペースの確保なども検討しておきたい部分です。周囲の子育て経験者の意見を参考に、店づくりを進めていきましょう。

■マナーの悪い子連れ客への対応

万が一、マナーの悪い客が来店した場合はどうしたらいいのでしょうか。頭ごなしに言いたくなる気持ちも分からなくはないですが、そこは慎重に。相手のことを思いやるような言葉をかけ、理解を求めましょう。また、事前にホームページ上などでポリシーや利用上の注意を明記しておくというのもおすすめ。具体例を挙げておくと、利用客もイメージしやすいです。

飲食店にとって難しい課題となる子連れ客への対応。“正解”がない問題だからこそ、飲食店それぞれの対応が求められます。来店してくれた全てのお客さんに楽しんでもらえるような空間づくりをするためにも、今一度子連れ客への対応について考えてみてはいかがでしょうか。

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